6月12日の日記

2011年6月12日 TCG全般
新鮮な肉。

このフレーズで、あなたは何を思い浮かべるだろうか。

つい先日、多数の死者を出したあげくに社長が逆ギレ記者会見を行い、日本中を敵に回した結果、倒産の憂き目にあったえびすだろうか。それとも、個人的にはえびすと同罪のような気がするにも係わらず、そこまで被害をうけなかった肉卸売業者だろうか。

または、たまの贅沢に、と選択されたが故に悲劇を招いた、ユッケというメニューであろうか。


世間の関心は少しずつ薄れだしたものの、新たなファイレクシア発売直後は「殺人ユッケ」が世間を騒がしていた真っ直中であり、この衝撃的な名前を持つカードがデッキビルダーの関心を惹かなかったこと、それ自体が何か作為的なものを感じさせるではないか。これが、いわゆる焼き肉業界に蔓延る闇。マジックプレイヤーの意識にまで世論誘導の魔の手が及んでいたかと思うと、背筋に冷たいものが走る。

なんてことは、もちろんまるでない。

この新鮮極まりなく、生で食してもおいしさを堪能できることを予感するカードを見たとき、俺の脳内にはある種の予感が走った。それは

「ヴァンパイアとかみ合わせたら強そうだ…、あとウラモグの手先」

であった。

ちなみに、俺はレバ刺しが大好物です。



そんな思いからできたデッキがこちら

デッキ名「ニクマスター」

// Lands
4 [SHM] Swamp (1)
4 [ZEN] Verdant Catacombs
4 [ZEN] Marsh Flats
4 [ZEN] Misty Rainforest
7 [TSP] Forest (3)

// Creatures
4 [ZEN] Lotus Cobra
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [M11] Viscera Seer
4 [ROE] Bloodthrone Vampire
4 [ROE] Nest Invader
4 [M11] Birds of Paradise
4 [ROE] Pawn of Ulamog

// Spells
3 [ROE] Inquisition of Kozilek
2 [ZEN] Beastmaster Ascension
4 [NPH] Fresh Meat


だが、結局3-3でドロップ。負けはCawblade、ヴァラクート×2。特にヴァラクート相手はパイロがきつすぎる。鳥、コブラと+何かで展開していく構成のため、パイロ打たれた時点で終わりすぎわろた、である。

脳内イメージ()では、相手の全体除去には肉+手先で全体除去相手にもガッチリしてるぜ!だったんだけど、そこまで展開する前に、パイロは間に合っちゃうからね。2マナ全体除去は偉大です。

そこで、方向転換。落とし子トークンさえひねり出すことさえできれば、他に能動的に生け贄に捧げる手段がなくても、何ら問題ない。こうして方向転換を遂げて、黒以上に相応しい相方といえば。

そう、赤だ!おあつらえ向きにトークンを出すカードが産卵の息、群れの誕生、エムラクールの孵化者とそろっている上、緑と有効色であるが故に色事故問題も改善される。さらには起動が重いけどミシュラン完備と、いいことずくめではないか。


天啓、圧倒的天啓…っ!などと意気込んで向かったPWC。だが、なぜか告知を川崎と読み間違え、実際に行われる東神奈川の会場まで、タクシー代3500円を浪費した結果は4-3。地味。

しかし、同じ赤緑肉デッキ使用者が気がついただけでも俺の他に2人いることに戦慄する(負けは同型、無限ライフ内臓白緑、Cawblade)。

そのうちの一人、もりしょーは6-1で入賞。

もりしょーと肉デッキについて討議を重ねる後に、彼と自分との最大の相違点は目覚めの領域であることに気がつかされる。ってか、なんで落としてるんだ俺。

しかし、これで到達した。言葉通り「目覚めの領域」を迎えた俺に死角はない!と意気込み、勢い余って地元で追加の赤英雄(900*3)とエルドラ碑(1500*2)を購入し、自宅で一人回しタイムを過ごしていた。

サイドボーディングについて思索を巡らせ、圧壊と自然の要求をごそごそしていた時に目に入った1枚のカードがさらなる幸福へと俺を誘った。




そのカードとは、「炉の式典」だった。



Furnace Celebration / 炉の式典 (1)(赤)(赤)

エンチャント

あなたが他のパーマネントを生け贄に捧げるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは(2)を支払ってもよい。そうした場合、炉の式典はそれに2点のダメージを与える。




こ、これ(ry

落とし子をサクって1マナ、追加1マナを支払って対象2点。見ての通り、山のように落とし子を生み出すこのデッキに採用すれば、このカードの効果は想像を絶するであろう。

繰り返し使用される本体・生物火力。さしずめ、目覚めの領域は燃え柳の木立で、炉の式典は罰する火。
そう、これこそが現代に蘇った「罰する火」コンボ!こいつはCawblade一色のスタンダードシーンに一石を投じる、確かな力となろう。俺が、俺こそが環境のソリューションとなって駆け抜ける!さぁさ、次なるトーナメントはどこだ、焼き尽くしてくれよう!!

こうして、生涯何度目とも知れぬ天啓(※いつものことです)によって電波プレイヤーズ・ハイを迎え、あふれ出る脳内麻薬の奔流に押し流されるかのごとく、来てしまった。

Q:どこに?



A:名古屋。もちろん、プロツアーの出場権などない。


前日は10時まで仕事をしていて、翌日は朝8時から仕事の、日帰り名古屋旅行。病気か?

しかし、本人からすると大真面目であり、この大発見から導き出されるものは圧倒的な勝利であると疑わなかった。即ち、土曜に行われるPTQ優勝という夢想。

デッキ「新鮮な炉の昇天」

// Lands
4 [WWK] Raging Ravine
4 [M11] Rootbound Crag
4 [SOM] Copperline Gorge
4 [TSP] Forest (3)
2 [WWK] Khalni Garden
6 [US] Mountain (4)

// Creatures
4 [ROE] Nest Invader
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [MBS] Hero of Oxid Ridge
1 [ROE] Emrakul’s Hatcher

// Spells
4 [ROE] Brood Birthing
4 [ROE] Spawning Breath
4 [NPH] Fresh Meat
4 [ROE] Awakening Zone
4 [ZEN] Beastmaster Ascension
3 [SOM] Furnace Celebration

// Sideboard
SB: 1 [SOM] Furnace Celebration
SB: 2 [ZEN] Eldrazi Monument
SB: 3 [ZEN] Goblin Bushwhacker
SB: 2 [ROE] Devastating Summons
SB: 1 [MBS] Crush
SB: 2 [WWK] Nature’s Claim
SB: 3 [M11] Leyline of Vitality
SB: 3 [SOM] Arc Trail

いつもこの病気に陥ると勝利を迎える妄想が留まらないのだが、今回は主題歌まで考えた。むしろ仕事帰りの車の中で歌ってた。デッキ名でわかるとおり、残酷な天使のテーゼの替え歌で。

しかしまぁ、ご想像のとおりPTQ2-2、「どうせ途中までしかでれないよん」という防御戦を張って引き続き参加したどこでもGPTでは1-2と砕け散る。今までより戦績が悪化してるじゃねぇか。

勝ちを積み上げるもりしょー・たさき・みつひでを横目に見ながら、関東に向かう新幹線に乗り込みましたとさ。みつひで・もりしょー・たさきは乙アンドマネーフィニッシュおめ。

おしまい

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