はじめてのえむおう ~D.o.D (Draft or Die)~
2012年12月18日 TCG全般 コメント (9)https://www.youtube.com/watch?v=YiGJgXoXveg
今でも歌詞を見ずに歌えます(挨拶)。
さて、MOでRtRドラフト初日の戦績は
・12/14(金)
0-1
0-1
1-1
3-0
だったわけだが、せめて4-3-2-2ドラフトに挑戦するにあたってノーパックで終わる0-1だけは回避できる系プレイヤーを目指したい今日この頃です。
翌日、シノレを強引に誘って一緒にRtRやろうぜ!といったら、残り募集人数二人のところに入ってしまい、当然その席はすぐに埋まったため、誘ったにも関わらず俺一人が参戦する。
だが0-1ですぐシューマッハしたので、あまり問題はなかった。
ネクスト!
またシノレの希望で8-4へと足を踏み入れ、セレズニアへ。なかなかよくできた気もするが、初戦でシノレとブチ当たる不毛な展開。
玉ちゃんが飛行術の探究をし始めたあげく、グレてならずものの道を歩みはじめて圧敗。
シノレが続くゲームをプレイしている間に、さらにネクスト!
で、2-1、もっかいやって3-0して就寝。
12/15(土)
2:00まで仕事、帰宅してからまたMOを起動して、ドラフト行動にいそしむ。なお、一万円追加しました。ヘタくそは辛いです。
0-1
0-1
3-0
3-0
LCにミッドナイトドラフト誘われたので、さらにリアルドラフト。リアルだと台パンが捗るな。
全てチーム。
0-3(チーム勝ち)
瘠せ散らかしたアゾリウス。勝つビジョンが見えなかったけど、最後の坊主めくりでラクドスリータンfoilをはじめ、ゴミ三枚以外全てを持っていく。これがカーネルの力ってやつかー。
2-1(チーム勝ち)
2/1解鎖×2、リックス・マーディメイジ×2、高射砲台×3、2/2先制解鎖×2、穴開け放題、滅殺火とかのクソ強いラクドス。LCの群れネズミにいわされたけど。
0-2(チーム負け)
4色オーガの脱落者スペシャル。門が多すぎる、いわゆるスーパー後手デッキ。卓全体がグチャり過ぎていて、チームメイトも負けまくり。2回戦目で敗北が決まる。
2-1(チーム勝ち)
1-1死滅都市の執政、2-1群れネズミ、3-1ヴラスカ。卓の位置が悪くドランカラーにせざるを得なかったけど、さすがに強かった。でも一回戦目はキムタクにブチ殺された。
12/16(日)
徹夜ドラが明けて昼まで眠り、午後から仕事。
投票も済ませて19:00頃に帰宅して、また4-3-2-2。
まずはラクドスメインの4色オーガの脱獄者スペシャルで0-1。こいつ…、昨日の敗北で何も学んでいない。
次は1-1セレメイジからのドランカラー。またぐちゃぐちゃしてしまい、0-1。もう少し色を整えることを、もっとがんばりましょう。
次!><
ケンタ伝令×3、スライム、根生まれの防衛×3、トロスターニジャッジメント×2みたいなセレズニアタッチゴルガリメイジ+刺し傷。さすがに強くて3-0。
なんか3-0しないと眠れないまである。大丈夫?
ボットからパックを買うために、イベントチケットをトレード可にする方法がわからない。
今ある解説がマジックオンラインⅢのものばっかりで、私はベータクライアントのために参考にならなくて折れそう。
もはや一日一回3-0しないと眠れない体になってしまったのか?
12/17(月)
1回目-セレズニア。根生まれの防衛成分が少し足りずに1-1。
2回目-ドラン、オーラの脱獄者スペsy 0-1。もうやめようって心に誓ったはずなのに…。
3回目-トリコロール。イゼットタッチリング、アレスト、イスペリア。色サポートは門4枚(アゾ2、イゼ2)、アゾ鍵。これってイスペリアタッチしない?他には2/1解鎖2、滅殺の火4、高射砲台3、跳ね散らす凶漢3、スフィンクスとかの強ゼット。
2-1。ラストは二本ともプレイングミスって負け。へたくそすぎる。二ヴミゼットメイジの能力起動タイミングが知らないうちに終わってた。
現段階の戦績(3-0、2-1、1-1、0-1の順)
5-2-2-9
一没が多すぎる。ぐちゃってなるのを回避したい。もうちょっとうまくなりたいー。
この環境の自分なりのピック優先順。
前提は一応happymtgミンスさんコラム。
1-1ではなく、色がある程度確定した後のピック順です。
・アゾリウス
フロストバーン
トロスターニの裁き
----初手級ラインの壁----
騎士の勇気
太陽塔のグリフィン
虚無使い
ルーン翼
臣下の魂、塔のドレイク
アゾリウスの拘引者
秘密を盗む者
----中盤ピックラインの壁----
叫びまわる亡霊
劇的な救出
武器庫の護衛
イスペリアの空見張り
報復の矢、麻痺の掌握
軽騎兵の巡視部隊
協約のペガサス
謹慎命令
天空の目
----デッキに確定で入る壁----
霊感
素早い正義
歌鳥の売り手
取り消し
ミジウムの外皮、払拭、根生まれの防衛、天上の鎧、圧縮
門衛
都市内の急使
セレズニアの歩哨
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・イゼット
フロストバーン
滅殺の火
----初手級ラインの壁----
跳ね散らす凶漢
爆発の衝撃
虚無使い
飛行術の探究
ゴブリンの電術師
流血の家の鎖歩き
裏切りの本能
高射砲台
ルーン翼
秘密を盗む者
長屋壊し
塔のドレイク
----中盤ピックラインの壁----
イスペリアの空見張り
謹慎命令
霊感
麻痺の掌握
暴れ玉石
----デッキに確定で入る壁----
ミジウムの外皮
取り消し
乱打角
ヴィーアシーノのゆすり屋
本質の反発
馬力充電
ラクドスの切り刻み教徒
薬術師の計略
圧縮、払拭
門衛
都市内の急使
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・ラクドス
穴開け三昧
刺し傷
滅殺の火
フロストバーン
----初手級ラインの壁----
跳ね散らす凶漢
爆発の衝撃
死の陥落者
高射砲台
流血の家の鎖歩き
裏切りの本能
長屋壊し
短剣広場のインプ
下水のシャンブラー
オーガの脱獄者
----中盤ピックラインの壁----
打ち上げ
不気味な人足
リックス・マーディの落とし子
ゴルガリの長足
----デッキに確定で入る壁----
逸脱者の喜び
飛行術の探究
暴れ玉石
乱打角
ヴィーアシーノのゆすり屋
ラクドスの切り刻み教徒
馬力充電
危険な壁
精神腐敗
頭蓋裂き
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・ゴルガリ
刺し傷
----初手級ラインの壁----
巨大化
ケンタウロスの伝令
そびえ立つインドリク
蠢く甲虫
ゴルガリの長足
打ち上げ
下水のシャンブラー
死の歓楽者
オーガの脱獄者
----中盤ピックラインの壁----
短剣広場のインプ
構足のトロール
下水の蠍
門を這う蔦
斧折りの守護者
不気味な人足
コロズダの監視者
力の合唱
----デッキに確定で入る壁----
野面背のサイ
忌まわしい回収
ラクドスの切り刻み教徒
石載りのクロコダイル
危険な影
精神腐敗
テーラスのワーム
空中捕食
隔離する成長
逸脱者の喜び
角呼びの詠唱
斧折りの牡鹿
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・セレズニア
トロスターニの裁き
ケンタウロスの伝令
騎士の勇気
----初手級ラインの壁----
太陽塔のグリフィン
根生まれの防衛
巨大化
天空の目
ケンタウロスの癒し手
狩猟者の協定
共有の絆
そびえ立つインドリク
臣下の魂
蠢く甲虫
アゾリウスの拘引者
----中盤ピックラインの壁----
協約のペガサス
歌鳥の売り手
叫びまわる亡霊
力の合唱
コロズダの監視者
武器庫の護衛
門を這う蔦
報復の矢
斧折りの守護者
----デッキに確定で入る壁----
野面背のサイ
天上の鎧
隔離する成長
空中捕食
セレズニアの歩哨
石載りのクロコダイル
角呼びの詠唱
ドルイドの構話
斧折りの牡鹿
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
もちろん、セレズニアは居住をメインターゲットにした順位です。
これはもっと高い・低いを感じたら教えてつかーさい。
今でも歌詞を見ずに歌えます(挨拶)。
さて、MOでRtRドラフト初日の戦績は
・12/14(金)
0-1
0-1
1-1
3-0
だったわけだが、せめて4-3-2-2ドラフトに挑戦するにあたってノーパックで終わる0-1だけは回避できる系プレイヤーを目指したい今日この頃です。
翌日、シノレを強引に誘って一緒にRtRやろうぜ!といったら、残り募集人数二人のところに入ってしまい、当然その席はすぐに埋まったため、誘ったにも関わらず俺一人が参戦する。
だが0-1ですぐシューマッハしたので、あまり問題はなかった。
ネクスト!
またシノレの希望で8-4へと足を踏み入れ、セレズニアへ。なかなかよくできた気もするが、初戦でシノレとブチ当たる不毛な展開。
玉ちゃんが飛行術の探究をし始めたあげく、グレてならずものの道を歩みはじめて圧敗。
シノレが続くゲームをプレイしている間に、さらにネクスト!
で、2-1、もっかいやって3-0して就寝。
12/15(土)
2:00まで仕事、帰宅してからまたMOを起動して、ドラフト行動にいそしむ。なお、一万円追加しました。ヘタくそは辛いです。
0-1
0-1
3-0
3-0
LCにミッドナイトドラフト誘われたので、さらにリアルドラフト。リアルだと台パンが捗るな。
全てチーム。
0-3(チーム勝ち)
瘠せ散らかしたアゾリウス。勝つビジョンが見えなかったけど、最後の坊主めくりでラクドスリータンfoilをはじめ、ゴミ三枚以外全てを持っていく。これがカーネルの力ってやつかー。
2-1(チーム勝ち)
2/1解鎖×2、リックス・マーディメイジ×2、高射砲台×3、2/2先制解鎖×2、穴開け放題、滅殺火とかのクソ強いラクドス。LCの群れネズミにいわされたけど。
0-2(チーム負け)
4色オーガの脱落者スペシャル。門が多すぎる、いわゆるスーパー後手デッキ。卓全体がグチャり過ぎていて、チームメイトも負けまくり。2回戦目で敗北が決まる。
2-1(チーム勝ち)
1-1死滅都市の執政、2-1群れネズミ、3-1ヴラスカ。卓の位置が悪くドランカラーにせざるを得なかったけど、さすがに強かった。でも一回戦目はキムタクにブチ殺された。
12/16(日)
徹夜ドラが明けて昼まで眠り、午後から仕事。
投票も済ませて19:00頃に帰宅して、また4-3-2-2。
まずはラクドスメインの4色オーガの脱獄者スペシャルで0-1。こいつ…、昨日の敗北で何も学んでいない。
次は1-1セレメイジからのドランカラー。またぐちゃぐちゃしてしまい、0-1。もう少し色を整えることを、もっとがんばりましょう。
次!><
ケンタ伝令×3、スライム、根生まれの防衛×3、トロスターニジャッジメント×2みたいなセレズニアタッチゴルガリメイジ+刺し傷。さすがに強くて3-0。
なんか3-0しないと眠れないまである。大丈夫?
ボットからパックを買うために、イベントチケットをトレード可にする方法がわからない。
今ある解説がマジックオンラインⅢのものばっかりで、私はベータクライアントのために参考にならなくて折れそう。
もはや一日一回3-0しないと眠れない体になってしまったのか?
12/17(月)
1回目-セレズニア。根生まれの防衛成分が少し足りずに1-1。
2回目-ドラン、オーラの脱獄者スペsy 0-1。もうやめようって心に誓ったはずなのに…。
3回目-トリコロール。イゼットタッチリング、アレスト、イスペリア。色サポートは門4枚(アゾ2、イゼ2)、アゾ鍵。これってイスペリアタッチしない?他には2/1解鎖2、滅殺の火4、高射砲台3、跳ね散らす凶漢3、スフィンクスとかの強ゼット。
2-1。ラストは二本ともプレイングミスって負け。へたくそすぎる。二ヴミゼットメイジの能力起動タイミングが知らないうちに終わってた。
現段階の戦績(3-0、2-1、1-1、0-1の順)
5-2-2-9
一没が多すぎる。ぐちゃってなるのを回避したい。もうちょっとうまくなりたいー。
この環境の自分なりのピック優先順。
前提は一応happymtgミンスさんコラム。
1-1ではなく、色がある程度確定した後のピック順です。
・アゾリウス
フロストバーン
トロスターニの裁き
----初手級ラインの壁----
騎士の勇気
太陽塔のグリフィン
虚無使い
ルーン翼
臣下の魂、塔のドレイク
アゾリウスの拘引者
秘密を盗む者
----中盤ピックラインの壁----
叫びまわる亡霊
劇的な救出
武器庫の護衛
イスペリアの空見張り
報復の矢、麻痺の掌握
軽騎兵の巡視部隊
協約のペガサス
謹慎命令
天空の目
----デッキに確定で入る壁----
霊感
素早い正義
歌鳥の売り手
取り消し
ミジウムの外皮、払拭、根生まれの防衛、天上の鎧、圧縮
門衛
都市内の急使
セレズニアの歩哨
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・イゼット
フロストバーン
滅殺の火
----初手級ラインの壁----
跳ね散らす凶漢
爆発の衝撃
虚無使い
飛行術の探究
ゴブリンの電術師
流血の家の鎖歩き
裏切りの本能
高射砲台
ルーン翼
秘密を盗む者
長屋壊し
塔のドレイク
----中盤ピックラインの壁----
イスペリアの空見張り
謹慎命令
霊感
麻痺の掌握
暴れ玉石
----デッキに確定で入る壁----
ミジウムの外皮
取り消し
乱打角
ヴィーアシーノのゆすり屋
本質の反発
馬力充電
ラクドスの切り刻み教徒
薬術師の計略
圧縮、払拭
門衛
都市内の急使
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・ラクドス
穴開け三昧
刺し傷
滅殺の火
フロストバーン
----初手級ラインの壁----
跳ね散らす凶漢
爆発の衝撃
死の陥落者
高射砲台
流血の家の鎖歩き
裏切りの本能
長屋壊し
短剣広場のインプ
下水のシャンブラー
オーガの脱獄者
----中盤ピックラインの壁----
打ち上げ
不気味な人足
リックス・マーディの落とし子
ゴルガリの長足
----デッキに確定で入る壁----
逸脱者の喜び
飛行術の探究
暴れ玉石
乱打角
ヴィーアシーノのゆすり屋
ラクドスの切り刻み教徒
馬力充電
危険な壁
精神腐敗
頭蓋裂き
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・ゴルガリ
刺し傷
----初手級ラインの壁----
巨大化
ケンタウロスの伝令
そびえ立つインドリク
蠢く甲虫
ゴルガリの長足
打ち上げ
下水のシャンブラー
死の歓楽者
オーガの脱獄者
----中盤ピックラインの壁----
短剣広場のインプ
構足のトロール
下水の蠍
門を這う蔦
斧折りの守護者
不気味な人足
コロズダの監視者
力の合唱
----デッキに確定で入る壁----
野面背のサイ
忌まわしい回収
ラクドスの切り刻み教徒
石載りのクロコダイル
危険な影
精神腐敗
テーラスのワーム
空中捕食
隔離する成長
逸脱者の喜び
角呼びの詠唱
斧折りの牡鹿
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
・セレズニア
トロスターニの裁き
ケンタウロスの伝令
騎士の勇気
----初手級ラインの壁----
太陽塔のグリフィン
根生まれの防衛
巨大化
天空の目
ケンタウロスの癒し手
狩猟者の協定
共有の絆
そびえ立つインドリク
臣下の魂
蠢く甲虫
アゾリウスの拘引者
----中盤ピックラインの壁----
協約のペガサス
歌鳥の売り手
叫びまわる亡霊
力の合唱
コロズダの監視者
武器庫の護衛
門を這う蔦
報復の矢
斧折りの守護者
----デッキに確定で入る壁----
野面背のサイ
天上の鎧
隔離する成長
空中捕食
セレズニアの歩哨
石載りのクロコダイル
角呼びの詠唱
ドルイドの構話
斧折りの牡鹿
----デッキに入ったり入らなかったりの壁----
もちろん、セレズニアは居住をメインターゲットにした順位です。
これはもっと高い・低いを感じたら教えてつかーさい。
はじめてのえむおう ~モンキーマジック~
2012年12月14日 TCG全般 コメント (2)http://www.youtube.com/watch?v=0gOmmuZGxko
初登録を済ませた全てのプレイヤーに4枚送られるニュープレイヤーチケット。
これを使用することで、お試しマジックオンラインがプレイできるファントムドラフトが
4回できる。
その後、再びM13ファントムドラフトへ参加し、今度は緑黒デッキでまたもやあっさりと
2-0。
この見知らぬ人間とマジックをプレイし、そして勝つ。この感じ、やはり最高だ!
たかだか2回の、そして全勝したところで何も残らないドラフトだが、改めてマジックの
面白さにどっぷり浸かってしまった次第である。操作にも多少慣れ、楽しくて仕方がない
のだ。
そうなると、覚えたてのために猿のようにヤリたくなるのが世の常というもの。
自宅に帰るや否や、買ってきたパソコンを、そしてmoを起動する。昨日の日記ではニ
ュープレイヤーチケットを使い切ってから云々、と述べていたが、猿化した俺は「最早辛
抱たまらんわ!やらせろー。やらせろー」とばかりについに4-3-2-2RtRドラフトへと戦場
を移す。なお、ニュープレイヤーチケットは寂しそうにこちらを見ていた模様。
参加費である、14チケを支払い、待つこと5分少々で8人のメンツがそろった。間口の狭さ
から最低30分は待たないと始まらないニュープレイヤードラフトとは大違いである。
この時点で俺はある錯覚をしていた。あまりにM13ファントムで簡単に勝つことができて
いた。それは
「ふ、ふふふ、ふはは…、フゥーハハハッ!ぬるい、ぬるすぎるぞMO民!貴様らを養分
に、ドラフトで一財産築いてくれるわ!!どこからでもかかってくるがいい!!!」
という過信。落ち着いてなぜ自分が死神などと呼ばれているかを思い出せばそんな盲信は
避けられただろうが、初MOという状況にすっかり自分を見失っていたのだった。
そして、まだ見ぬMOに蔓延るドラフトジャンキーと呼ばれる魑魅魍魎たちの存在も、俺
はまだ気がついていなかったのだ。
過信は慢心へと変わり、そして油断を呼び寄せると言ったのは、いったい誰だったろうか
(ラノベのセリフである率が非常に高い気がする)。
力強く1-1飛行術の探究…だったのだが、m13気分が抜けきれずに漫然と流れに身をまかせ
たピックをした先に待つのは、予定調和のゴルガリタッチ白。すでに負け犬の匂いがプン
プンする。
ぐぐっ、まだだ、まだやられんよ!と対戦相手が自分よりも弱いことを信じて臨んだ一回
戦、よくできたアゾリウスに留置し散らかされて完敗。
たかだか二日間で築き上げた全勝記録と、それに伴い肥大化したプライドはあっさりと砕
け散った。
そうそう、そういやウメ様やヤソプロだってMO民だし!たしかにそんな簡単に圧勝でき
るほど甘くないよね。
多少の反省はしたものの、猿化した俺のヤらせろオーラは留まることを知らず、すぐさま
14チケを再度支払い、二度目のドラフトへ参加する。
今度は1-1サイクロンの裂け目キタキタキター!
力強く青を周囲に強調し、アゾリウス飛行ビートを組み上げる。
だが、対戦相手のリックスマーディメイジ×2(ものすごく遅くまで流れてた…)入りのラ
クドスに負けて、二連続一没。うぐぐ…。なお、ここでようやく相手がアタックした後に
駿足生物を出しブロックする正しいタイミングを把握する。ハサーパトロールを出してブ
ロックできずにオールスルーして負けたりしてた。
いーや、まだまだ、このままだと悔しくって眠れやしねぇ!とばかりに、三戦目。完全に
負け組パチンカスの心理へと入り込む、猿所謂モンキーたる私。
次なるドラフトはセレメイジ・ゴルメイジを要するセレタッチ黒。
デッキ構築をし、よぉし、今回はなかなか強いぞ!と意気込み「SubmitDeck」をクリック
するといきなり落ちるMO。再起動するとトーナメントには無事に戻れるが、なぜか見当
たらない天上の鎧(1枚はそのままだったが、1枚なくなる)と2/1留置。ががーん。
仕方なく3/2再生くんと空中捕食を投入して対戦へ。
1回戦目、予定調和のラクドスorz
ハンドの空中捕食が寂しげにこちらを見つめ、1本目を落とす。
サイドボーディング画面に移ると、そこには探し求めた二枚目の天上の鎧と2/1留置が。
ささっと彼らを仲間に加えて迎えた二本目、三本目は両ギルドメイジが獅子奮迅の活躍を
見せて、初の1回戦突破!
2回戦目、セレズニア
1本目、マーフィーの法則に導かれるが如く手札に舞い降り、そして腐り続ける空中捕
食。敗北。
2本目は議事堂の召集、ケンタ呼び手変身と軽快に動いて勝利。
そして迎えた3本目、こちらがセレメイジ、トロスターニジャッジメントでトークンを増
やし、向こうが狩猟者の協定×2で応える展開。じわじわととめどないリソースを稼ぎ続け
れば勝てる!と思ったら、相手がプレイしたのは集団的祝福!gg。
負けまくりとは言え、3回もドラフトをこなしている。時計はすでに11時を回り、そろそ
ろ明日の仕事に備えなければならない。普通はそう考える。…が、チクソウ!ここでやめ
るわけにはいかねぇぜ!!と、さらにプッシュ。猿の中の人も大変ですね。
1-1群れネズミがこんにちは。
下へ黒を主張し、5点火力、オーガの脱獄者二枚や黒いギルド門などをとる。
2-1地獄馬。天が俺に3-0せよとおっしゃっておる。さっきのトラウマから集団的祝福をカ
ットしたりして、ラクドスへと猫まっしぐら。
3-1忘れた。でも6/5飛行が流れてきたりしてレアパワーがもりもり補充される。
人足3
群れネズミ
1/2接死
ヴィーアシーノ3
高射砲台2
地下世界の人脈
オーガの脱獄者3
5/4
リックスマーディの落とし子
暗殺者の一撃
地獄馬
5点火力
6/5飛行
ギルド門3枚、ならずものの道1枚を含む土地18と他忘れた何か。
かなり強そうなデッキ!特にレアが。
今振り返ると人足3人もいらないし、6マナ域も多すぎるが。
一回戦目
対戦相手はゴルガリ。
俺のような失敗ゴルガリではなく、滑り頭、3/1警戒×2、1/1飛行ライフリンク×2、3/3速
攻×2、2/1沼渡り、レア5/5スカベージ、ジャイグロ数枚の、かなり前のめりにキレイな構
成。
1本目は1点も削れず防戦一方のまま押し切られて負け。人脈のエンチャント先をクリック
ミスしたり、エンド起動をパスしたりとひどかった。
2本目、またもや怒涛の展開に苦戦するも、解鎖しない人足、脱獄者たちでなんとか地上
を止める。下水のシャンブラーはサイドインしたゴルガリチャームでかわしたが、1/1飛行
ライフリンクがでっかくなり、ライフは残り1で万事窮す!の盤面に6/5飛行が到着。脱獄
者、落とし子で二発殴って勝ち。
3本目、お互い地上が止まりいかんともしがたい盤面から、地獄馬が解鎖して戦線をこじ
開ける。だが、向こうも下水のシャンブラーをチャンプブロックした生物を活用し、殴り
かかる。
こちらはさらに6/5飛行を追加、ターンが返ってくれば勝てる、だが土地を引かれたら5/
5活用されて負けだが、引かれなくて勝ち。
2回戦目
相手はイゼット。
1本目、1マリ後沼山ほか4枚でキープすると、土地を引かない代わりにネズミを引く。向
こうも3マナ(山山山)でストップしていたが、返しで土地を引いてネズミ起動したら畳
んだ。
2本目、適当にブンして勝ち。
時計は12時を回り、暇を持て余す。
3回戦目
相手は…なんだっけ?忘れた
1本目、2ターン目ネズミ出したら相手が畳んだ。
2本目、適当にブンした…と思う。
で、初3-0で4パックゲットーーーー!のはずだが、前回の2パックと合わせてどこにパ
ックが格納されているのかよくわからない。もらってる…んだよね?
一時を回って就寝、翌日は非常に眠かったが、それも含めて勝利の感触がした。
と思ったら、設定が「賞品を受け取らないわ」になっていたことが判明。
っちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお大目があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
初登録を済ませた全てのプレイヤーに4枚送られるニュープレイヤーチケット。
これを使用することで、お試しマジックオンラインがプレイできるファントムドラフトが
4回できる。
その後、再びM13ファントムドラフトへ参加し、今度は緑黒デッキでまたもやあっさりと
2-0。
この見知らぬ人間とマジックをプレイし、そして勝つ。この感じ、やはり最高だ!
たかだか2回の、そして全勝したところで何も残らないドラフトだが、改めてマジックの
面白さにどっぷり浸かってしまった次第である。操作にも多少慣れ、楽しくて仕方がない
のだ。
そうなると、覚えたてのために猿のようにヤリたくなるのが世の常というもの。
自宅に帰るや否や、買ってきたパソコンを、そしてmoを起動する。昨日の日記ではニ
ュープレイヤーチケットを使い切ってから云々、と述べていたが、猿化した俺は「最早辛
抱たまらんわ!やらせろー。やらせろー」とばかりについに4-3-2-2RtRドラフトへと戦場
を移す。なお、ニュープレイヤーチケットは寂しそうにこちらを見ていた模様。
参加費である、14チケを支払い、待つこと5分少々で8人のメンツがそろった。間口の狭さ
から最低30分は待たないと始まらないニュープレイヤードラフトとは大違いである。
この時点で俺はある錯覚をしていた。あまりにM13ファントムで簡単に勝つことができて
いた。それは
「ふ、ふふふ、ふはは…、フゥーハハハッ!ぬるい、ぬるすぎるぞMO民!貴様らを養分
に、ドラフトで一財産築いてくれるわ!!どこからでもかかってくるがいい!!!」
という過信。落ち着いてなぜ自分が死神などと呼ばれているかを思い出せばそんな盲信は
避けられただろうが、初MOという状況にすっかり自分を見失っていたのだった。
そして、まだ見ぬMOに蔓延るドラフトジャンキーと呼ばれる魑魅魍魎たちの存在も、俺
はまだ気がついていなかったのだ。
過信は慢心へと変わり、そして油断を呼び寄せると言ったのは、いったい誰だったろうか
(ラノベのセリフである率が非常に高い気がする)。
力強く1-1飛行術の探究…だったのだが、m13気分が抜けきれずに漫然と流れに身をまかせ
たピックをした先に待つのは、予定調和のゴルガリタッチ白。すでに負け犬の匂いがプン
プンする。
ぐぐっ、まだだ、まだやられんよ!と対戦相手が自分よりも弱いことを信じて臨んだ一回
戦、よくできたアゾリウスに留置し散らかされて完敗。
たかだか二日間で築き上げた全勝記録と、それに伴い肥大化したプライドはあっさりと砕
け散った。
そうそう、そういやウメ様やヤソプロだってMO民だし!たしかにそんな簡単に圧勝でき
るほど甘くないよね。
多少の反省はしたものの、猿化した俺のヤらせろオーラは留まることを知らず、すぐさま
14チケを再度支払い、二度目のドラフトへ参加する。
今度は1-1サイクロンの裂け目キタキタキター!
力強く青を周囲に強調し、アゾリウス飛行ビートを組み上げる。
だが、対戦相手のリックスマーディメイジ×2(ものすごく遅くまで流れてた…)入りのラ
クドスに負けて、二連続一没。うぐぐ…。なお、ここでようやく相手がアタックした後に
駿足生物を出しブロックする正しいタイミングを把握する。ハサーパトロールを出してブ
ロックできずにオールスルーして負けたりしてた。
いーや、まだまだ、このままだと悔しくって眠れやしねぇ!とばかりに、三戦目。完全に
負け組パチンカスの心理へと入り込む、猿所謂モンキーたる私。
次なるドラフトはセレメイジ・ゴルメイジを要するセレタッチ黒。
デッキ構築をし、よぉし、今回はなかなか強いぞ!と意気込み「SubmitDeck」をクリック
するといきなり落ちるMO。再起動するとトーナメントには無事に戻れるが、なぜか見当
たらない天上の鎧(1枚はそのままだったが、1枚なくなる)と2/1留置。ががーん。
仕方なく3/2再生くんと空中捕食を投入して対戦へ。
1回戦目、予定調和のラクドスorz
ハンドの空中捕食が寂しげにこちらを見つめ、1本目を落とす。
サイドボーディング画面に移ると、そこには探し求めた二枚目の天上の鎧と2/1留置が。
ささっと彼らを仲間に加えて迎えた二本目、三本目は両ギルドメイジが獅子奮迅の活躍を
見せて、初の1回戦突破!
2回戦目、セレズニア
1本目、マーフィーの法則に導かれるが如く手札に舞い降り、そして腐り続ける空中捕
食。敗北。
2本目は議事堂の召集、ケンタ呼び手変身と軽快に動いて勝利。
そして迎えた3本目、こちらがセレメイジ、トロスターニジャッジメントでトークンを増
やし、向こうが狩猟者の協定×2で応える展開。じわじわととめどないリソースを稼ぎ続け
れば勝てる!と思ったら、相手がプレイしたのは集団的祝福!gg。
負けまくりとは言え、3回もドラフトをこなしている。時計はすでに11時を回り、そろそ
ろ明日の仕事に備えなければならない。普通はそう考える。…が、チクソウ!ここでやめ
るわけにはいかねぇぜ!!と、さらにプッシュ。猿の中の人も大変ですね。
1-1群れネズミがこんにちは。
下へ黒を主張し、5点火力、オーガの脱獄者二枚や黒いギルド門などをとる。
2-1地獄馬。天が俺に3-0せよとおっしゃっておる。さっきのトラウマから集団的祝福をカ
ットしたりして、ラクドスへと猫まっしぐら。
3-1忘れた。でも6/5飛行が流れてきたりしてレアパワーがもりもり補充される。
人足3
群れネズミ
1/2接死
ヴィーアシーノ3
高射砲台2
地下世界の人脈
オーガの脱獄者3
5/4
リックスマーディの落とし子
暗殺者の一撃
地獄馬
5点火力
6/5飛行
ギルド門3枚、ならずものの道1枚を含む土地18と他忘れた何か。
かなり強そうなデッキ!特にレアが。
今振り返ると人足3人もいらないし、6マナ域も多すぎるが。
一回戦目
対戦相手はゴルガリ。
俺のような失敗ゴルガリではなく、滑り頭、3/1警戒×2、1/1飛行ライフリンク×2、3/3速
攻×2、2/1沼渡り、レア5/5スカベージ、ジャイグロ数枚の、かなり前のめりにキレイな構
成。
1本目は1点も削れず防戦一方のまま押し切られて負け。人脈のエンチャント先をクリック
ミスしたり、エンド起動をパスしたりとひどかった。
2本目、またもや怒涛の展開に苦戦するも、解鎖しない人足、脱獄者たちでなんとか地上
を止める。下水のシャンブラーはサイドインしたゴルガリチャームでかわしたが、1/1飛行
ライフリンクがでっかくなり、ライフは残り1で万事窮す!の盤面に6/5飛行が到着。脱獄
者、落とし子で二発殴って勝ち。
3本目、お互い地上が止まりいかんともしがたい盤面から、地獄馬が解鎖して戦線をこじ
開ける。だが、向こうも下水のシャンブラーをチャンプブロックした生物を活用し、殴り
かかる。
こちらはさらに6/5飛行を追加、ターンが返ってくれば勝てる、だが土地を引かれたら5/
5活用されて負けだが、引かれなくて勝ち。
2回戦目
相手はイゼット。
1本目、1マリ後沼山ほか4枚でキープすると、土地を引かない代わりにネズミを引く。向
こうも3マナ(山山山)でストップしていたが、返しで土地を引いてネズミ起動したら畳
んだ。
2本目、適当にブンして勝ち。
時計は12時を回り、暇を持て余す。
3回戦目
相手は…なんだっけ?忘れた
1本目、2ターン目ネズミ出したら相手が畳んだ。
2本目、適当にブンした…と思う。
で、初3-0で4パックゲットーーーー!のはずだが、前回の2パックと合わせてどこにパ
ックが格納されているのかよくわからない。もらってる…んだよね?
一時を回って就寝、翌日は非常に眠かったが、それも含めて勝利の感触がした。
と思ったら、設定が「賞品を受け取らないわ」になっていたことが判明。
っちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお大目があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
はじめてのえむおう ~あの日起きた恐慌の原因を僕はまだ知らない~
2012年12月13日 TCG全般 コメント (3) ついにMO初めてとなるリミテッドトーナメントが開催された。フォーマットはM13、ピックしたカードは手に入らないものの、数に限りがあるチケットを使用しての参戦である。もちろん、真剣勝負だ。操作方法に不安はあるが、マジックのルールは多少理解しているつもりだし、なんとかなるだろう。
そんな不安げな決意とともにドラフトがスタートした。
1-1の血狩りコウモリから黒、フェアリーの侵略者などが安く流れてきたことから2色目として青に参入し、青黒へ。
2-1では狂乱病の砂がお目見えしてウマウマ、と思ったら2-2でザスリッドのゴルゴン。ええーっ。
3-1ではウスーン、呪文ねじり流して殺害。
話はそれるが、このファントムドラフトは新規プレイヤーオンリーだけあってそれぞれのプレイヤーとして表示されるアバターアイコンは一人を除いて、他は全員デフォルトの極楽鳥のまま。もちろん自分もだが。この鳥を愛する自分にとって、すでにスタン落ちしたこの鳥がドラフトテーブルを埋め尽くしている様子はなんとも微笑ましいものだ。
少し希望とは重めだし、除去も少なめだが、おおむね期待通りの青黒デッキが完成。
ちなみに、みなさんはMOの記録を取る時ってどうしてんの?
できたら教えてください。
任務に縛られた死者×2
ただれた荒廃
天空のアジサシ
血の署名
ザスリッドの指輪
風のドレイク
狩猟者×2
巨大蠍
予言
居すくみ
殺害
リリアナの影
古術師
血狩りコウモリ×2
フェアリーの侵略者×2
ザスリッドのゴルゴン
狂乱病の砂
あと適当な何か+土地
MOにあんのか知らないが、ソートがかぶってんのかね、これは。
1回戦目
対戦相手は赤黒のご様子。
1本目
相手に先手2t汚水這いからビートを刻まれるも、リリアナ影をただれた荒廃したりする横で、ザスリッドの指輪によりモリモリ大きくなる0/2讃美のおかげでどうにか盤面を盛り返す。そして順調に土地が伸びてゆき、満を持してザスリッドのゴルゴンをプレイ。相手の夜鷲を石化したらなんか「お前の勝ちだよ」的なメッセージが表示される。
よし、初の一本だ!と喜んだのも束の間、このあとどうするのかわからない。
普通に考えるのなら、サイドボード後に二本目、という流れだが、それらしい挙動が見えずに困り果てる。
画面上の押せそうなボタンを片っ端から押してみるも、この後のドローを確認したり、ハンドを見せてみたり、GameDetailでトーナメント全体の進行具合が見える程度。しかも、そこに表示されるラウンドの残り時間は、刻一刻と減少しているようだ。
わからん、全くわからん!俺は一体どうすりゃいいんだ!もしかしたら、一本終った後しなければいけないアクションを、俺がいつまでたっても行わないせいで対戦相手はイライラしているのではないかと思うと、焦りは募る。
困り果てて、またもやシノレにヘルプを求める。
ワイ「き、きききききききき…、ぎばでねからさべだどん!まーだきんきがはきばしておらずんけぞ!」
シノ「落ち着け、まずは素数を数えろ」
ワイ「らー!ぼっきにんばはんだらゆげっちゃ、めんずきんきだばなんぞゆげったれでぱれや!」
シノ「なんだかよくわからないけど、それもしかしたら相手が回線切った感じなんじゃないか。普通はほぼ自動的にサイドボーディング画面になるし」
狼狽のあまりつい輝々弁が出てしまっていたが、そういうことのようだ。大人しく他の卓が終了するのを待つようにする。
ただし、今は正に冬真っ只中であり、のんびりしていてもトイレには行きたくなる。だが、席を外してもよいものか判断がつかず、貧乏ゆすりをしながら次なる対戦相手を待つ。
ついに大会のリザルトが映し出される。なお、やはりシノレの言うとおり、俺の対戦相手はドロップしたらしく名前に横線が引かれていた。
次なる対戦相手は、鳥の群れだらけのテーブルにあって、唯一アバターをアーナムジンに変更しているプレイヤーだった。ここも調子よく勝って、今日は気分よく眠ってやる!と意気込み、対戦がスタートする。
まず、「お前は先手がいいかい?」と聞かれ、もちろんYES!YES!!YES!!!とクリックする。
だが、思いもよらない事態が俺を待ち受けていた。
MOというやつは、ことあるごとに「お前はなんかするかい?」と聞いてきて、もういいよ!「OK」をクリックしない限り自分の持ち時間が刻一刻と減少していく。持ち時間は互いに25分ずつを分け合い、切れた時点で敗北となるという、マンガでよく見る将棋や囲碁などのように時間制限も重要な要素となる。
ゲームが始まり、自分のアップキープの優先権をパスすると、次には対戦相手が土地を置いていた。
何を言ってるかわからねーと思うが、俺もわけがわからなかった。
超スピードだとか、催眠術だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を、俺はいま、味わったぜ…!
本当に何を言ってるのかわからないと思う。対戦相手が土地を置き、ターンを返して、またもや俺のターン!アップキープに何するか聞かれる!何もしねえ!「OK」っ!!
MO「ディスカードするカードを選んでね!」
うおおっ!!
え?え??
頭の中をクエスチョンマークが埋め尽くす。
こ、これは…、一体なんなんだぜ?
仕方なく土地をディスカードする。だが、次のターンも、またその次のターンも土地をプレイすらできず、淡々と土地を捨て続ける俺であった。白緑で組まれているらしい対戦相手が従者付きの騎士、原初の狩猟獣とプレイしても、こちらの場には何も置かれていないまっさらなまま。クソゲーってレベルじゃねえぞ!
もちろん、2ターン目くらいにはすでにゲームが壊れたことを自覚し、携帯を手に取る。
何度目かもわからないが、困った時のシノレコール!
ワイ「おじゃんばらのでふでふもんば、 かっペんなぞぞぶっこみらろぶすもんぞー!」
シノ「素数を数えろ」
ワイ「なごむわー、ずんずんなごむわー!」
シノ「ふむふむ…」
ワイ「きゃしゃーんてべれすとらんだぎゃぐっちゃりへぼんがぞまほんぞまほんわぎゃんらんどっ!
やらないかー! やらないかー!」
シノ「(爆笑)」
先ほどにも増してテンパり続けている俺に対して、冷静に
シノ「さっき、メインとかコンバットとかについてるチェック外さなかった?」
とまぁ、こうおっしゃった。
そういえば、さっき1本目が終わったはずなのに2本目が始まらないとき、画面を適当にクリックしまくったことを思い出す。た、確かに!
各フェイズごとに備え付けられている矢印。確かに、今はアップキープだけチェックマークが白くなっており、他のフェイズのは黒くなっている。
シノ「要は、そこのチェックを外すってことは、優先権をパスするってことになるから、初めてのうちは全部つけてみたら?」
こんなありがてえアドバイスに従うと、ようやく俺にもメインフェイズに行動する権利が与えられたようだった。なので、右クリックでメニューを呼び出し、concede gameで投了を選択。
対戦相手はさぞかし訝しんでいたことだろうと思う。すまぬ…、すまぬ…。
とりあえず、なんとなくサイドボーディングを終了し、気を取り直して二本目へと望む。
二本目
相手の白緑らしい、アジャニの陽光弾主、オドリクの十字軍、隊長の号令というような周りに対し、狩猟者や死者(withザスリッドの指輪)、リリアナの死霊などを並べ、相手の攻め手が止まったあたりで一気に攻勢に転じる。相手のブロックに対して居すくみでシャクり散らかすと相手が畳む。
なんとか一本取り直し、最終戦へ。
三本目
3/3ケンタやベイロス、7/7ワームなどを蠍、ドレイク、殺害などで対処していく展開。2/2ライフリンクに打たれたジャイグロを狩猟者自殺でかわしたりして、お互い生物があまり場に残らない。そんな消耗戦が続いた後に、こちらの場には任務に縛られた死者が再生によって盤面をがっちり固める。そして呼び出される狂乱病の砂。
プレイした瞬間対戦相手が畳み、初のMOは2-0(4ドラなので)と、気分よく終えることができた。
待ち時間を含めると、二時間ちょいくらいは必要なこともわかった。今後は、残り3枚のニュープレイヤーチケットを消化し、それでほんまもんのドラフトに挑戦しようと決意して就寝。
そんな不安げな決意とともにドラフトがスタートした。
1-1の血狩りコウモリから黒、フェアリーの侵略者などが安く流れてきたことから2色目として青に参入し、青黒へ。
2-1では狂乱病の砂がお目見えしてウマウマ、と思ったら2-2でザスリッドのゴルゴン。ええーっ。
3-1ではウスーン、呪文ねじり流して殺害。
話はそれるが、このファントムドラフトは新規プレイヤーオンリーだけあってそれぞれのプレイヤーとして表示されるアバターアイコンは一人を除いて、他は全員デフォルトの極楽鳥のまま。もちろん自分もだが。この鳥を愛する自分にとって、すでにスタン落ちしたこの鳥がドラフトテーブルを埋め尽くしている様子はなんとも微笑ましいものだ。
少し希望とは重めだし、除去も少なめだが、おおむね期待通りの青黒デッキが完成。
ちなみに、みなさんはMOの記録を取る時ってどうしてんの?
できたら教えてください。
任務に縛られた死者×2
ただれた荒廃
天空のアジサシ
血の署名
ザスリッドの指輪
風のドレイク
狩猟者×2
巨大蠍
予言
居すくみ
殺害
リリアナの影
古術師
血狩りコウモリ×2
フェアリーの侵略者×2
ザスリッドのゴルゴン
狂乱病の砂
あと適当な何か+土地
MOにあんのか知らないが、ソートがかぶってんのかね、これは。
1回戦目
対戦相手は赤黒のご様子。
1本目
相手に先手2t汚水這いからビートを刻まれるも、リリアナ影をただれた荒廃したりする横で、ザスリッドの指輪によりモリモリ大きくなる0/2讃美のおかげでどうにか盤面を盛り返す。そして順調に土地が伸びてゆき、満を持してザスリッドのゴルゴンをプレイ。相手の夜鷲を石化したらなんか「お前の勝ちだよ」的なメッセージが表示される。
よし、初の一本だ!と喜んだのも束の間、このあとどうするのかわからない。
普通に考えるのなら、サイドボード後に二本目、という流れだが、それらしい挙動が見えずに困り果てる。
画面上の押せそうなボタンを片っ端から押してみるも、この後のドローを確認したり、ハンドを見せてみたり、GameDetailでトーナメント全体の進行具合が見える程度。しかも、そこに表示されるラウンドの残り時間は、刻一刻と減少しているようだ。
わからん、全くわからん!俺は一体どうすりゃいいんだ!もしかしたら、一本終った後しなければいけないアクションを、俺がいつまでたっても行わないせいで対戦相手はイライラしているのではないかと思うと、焦りは募る。
困り果てて、またもやシノレにヘルプを求める。
ワイ「き、きききききききき…、ぎばでねからさべだどん!まーだきんきがはきばしておらずんけぞ!」
シノ「落ち着け、まずは素数を数えろ」
ワイ「らー!ぼっきにんばはんだらゆげっちゃ、めんずきんきだばなんぞゆげったれでぱれや!」
シノ「なんだかよくわからないけど、それもしかしたら相手が回線切った感じなんじゃないか。普通はほぼ自動的にサイドボーディング画面になるし」
狼狽のあまりつい輝々弁が出てしまっていたが、そういうことのようだ。大人しく他の卓が終了するのを待つようにする。
ただし、今は正に冬真っ只中であり、のんびりしていてもトイレには行きたくなる。だが、席を外してもよいものか判断がつかず、貧乏ゆすりをしながら次なる対戦相手を待つ。
ついに大会のリザルトが映し出される。なお、やはりシノレの言うとおり、俺の対戦相手はドロップしたらしく名前に横線が引かれていた。
次なる対戦相手は、鳥の群れだらけのテーブルにあって、唯一アバターをアーナムジンに変更しているプレイヤーだった。ここも調子よく勝って、今日は気分よく眠ってやる!と意気込み、対戦がスタートする。
まず、「お前は先手がいいかい?」と聞かれ、もちろんYES!YES!!YES!!!とクリックする。
だが、思いもよらない事態が俺を待ち受けていた。
MOというやつは、ことあるごとに「お前はなんかするかい?」と聞いてきて、もういいよ!「OK」をクリックしない限り自分の持ち時間が刻一刻と減少していく。持ち時間は互いに25分ずつを分け合い、切れた時点で敗北となるという、マンガでよく見る将棋や囲碁などのように時間制限も重要な要素となる。
ゲームが始まり、自分のアップキープの優先権をパスすると、次には対戦相手が土地を置いていた。
何を言ってるかわからねーと思うが、俺もわけがわからなかった。
超スピードだとか、催眠術だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を、俺はいま、味わったぜ…!
本当に何を言ってるのかわからないと思う。対戦相手が土地を置き、ターンを返して、またもや俺のターン!アップキープに何するか聞かれる!何もしねえ!「OK」っ!!
MO「ディスカードするカードを選んでね!」
うおおっ!!
え?え??
頭の中をクエスチョンマークが埋め尽くす。
こ、これは…、一体なんなんだぜ?
仕方なく土地をディスカードする。だが、次のターンも、またその次のターンも土地をプレイすらできず、淡々と土地を捨て続ける俺であった。白緑で組まれているらしい対戦相手が従者付きの騎士、原初の狩猟獣とプレイしても、こちらの場には何も置かれていないまっさらなまま。クソゲーってレベルじゃねえぞ!
もちろん、2ターン目くらいにはすでにゲームが壊れたことを自覚し、携帯を手に取る。
何度目かもわからないが、困った時のシノレコール!
ワイ「おじゃんばらのでふでふもんば、 かっペんなぞぞぶっこみらろぶすもんぞー!」
シノ「素数を数えろ」
ワイ「なごむわー、ずんずんなごむわー!」
シノ「ふむふむ…」
ワイ「きゃしゃーんてべれすとらんだぎゃぐっちゃりへぼんがぞまほんぞまほんわぎゃんらんどっ!
やらないかー! やらないかー!」
シノ「(爆笑)」
先ほどにも増してテンパり続けている俺に対して、冷静に
シノ「さっき、メインとかコンバットとかについてるチェック外さなかった?」
とまぁ、こうおっしゃった。
そういえば、さっき1本目が終わったはずなのに2本目が始まらないとき、画面を適当にクリックしまくったことを思い出す。た、確かに!
各フェイズごとに備え付けられている矢印。確かに、今はアップキープだけチェックマークが白くなっており、他のフェイズのは黒くなっている。
シノ「要は、そこのチェックを外すってことは、優先権をパスするってことになるから、初めてのうちは全部つけてみたら?」
こんなありがてえアドバイスに従うと、ようやく俺にもメインフェイズに行動する権利が与えられたようだった。なので、右クリックでメニューを呼び出し、concede gameで投了を選択。
対戦相手はさぞかし訝しんでいたことだろうと思う。すまぬ…、すまぬ…。
とりあえず、なんとなくサイドボーディングを終了し、気を取り直して二本目へと望む。
二本目
相手の白緑らしい、アジャニの陽光弾主、オドリクの十字軍、隊長の号令というような周りに対し、狩猟者や死者(withザスリッドの指輪)、リリアナの死霊などを並べ、相手の攻め手が止まったあたりで一気に攻勢に転じる。相手のブロックに対して居すくみでシャクり散らかすと相手が畳む。
なんとか一本取り直し、最終戦へ。
三本目
3/3ケンタやベイロス、7/7ワームなどを蠍、ドレイク、殺害などで対処していく展開。2/2ライフリンクに打たれたジャイグロを狩猟者自殺でかわしたりして、お互い生物があまり場に残らない。そんな消耗戦が続いた後に、こちらの場には任務に縛られた死者が再生によって盤面をがっちり固める。そして呼び出される狂乱病の砂。
プレイした瞬間対戦相手が畳み、初のMOは2-0(4ドラなので)と、気分よく終えることができた。
待ち時間を含めると、二時間ちょいくらいは必要なこともわかった。今後は、残り3枚のニュープレイヤーチケットを消化し、それでほんまもんのドラフトに挑戦しようと決意して就寝。
はじめてのえむおう ~私はこうしてMOを始めました~
2012年12月12日 TCG全般 自分は世の流行というものに、かなり鈍感であるという自覚はある。
思い返せば、自分用のpcを買ったのも二十歳を超えてからだったし、mixi、DN、そしてtwitterなど、乗り遅れたものを挙げれば枚挙に暇がない。
そんなご他聞に漏れず、私が乗り遅れていたもの、それがMOだった。
面白そうだというのはもちろんわかっていたが、未だに乗り遅れ続けている存在のひとつ、クレジットカードの未取得と相まって、その「面白そうなもの」に乗っかる機会を逃し続けてきた。
それまでは「なんで本物のカードを持っているのに、さらに金を出してバーチャルなカードデータを集めねばならんのか」という認識だったが、徐々にMOの立ち位置に変化が出てきたように思う。ちなみに、妄想です。念のため
それまでの「リアルで対戦相手がいないからMOでやるよ!」というものから、「多くのプレイヤーが切磋琢磨しているため、レベルも高く、メタの変化や最先端のデッキ調整にはもってこいだ」という変化。
無論、MOガチ勢の中では後半の理由は遥か昔から常識だったのだろう。ただ、時代に乗り遅れた三十路MTGプレイヤーにはその全体的な流れは伝わってこなかった。だが、ここに来てMO人口の増加がメタゲームをリアルのそれを追い越し、MOこそがシリアスプレイヤーの主戦場として取って代わるところまできているように思う。
そんな流れを、これまでは「まぁ物理的に無理だし(クレカ作るのめんどくさいし)」と指をくわえて見ていた訳だが、ある記事を目にした途端、その考えが180度の転換を果たした。
それは
アルファルファモザイク「マジック・ザ・ギャザリング詳しい人きて!」
http://alfalfalfa.com/archives/6070471.html
これである。
職場内での昼食休憩時などの暇な時間を、2ちゃんまとめを眺めて過ごしている三十路マジックプレイヤーは、当然この記事を開いた。
見てもらえばわかるとおり、今までマジックをやったことがない>>1がオンラインでマジックを始めたいのでアドバイスおくれ!という内容の記事だ。しかし、その中では同じくクレカを持っていない>>1に対し、なくてもできるよ!という旨のアドバイスがなされている。
これだ!
俺もこの>>1と同じ手法を用いれば、夢のMOデビューができる!
そう考えた俺は、冬のボーナスを握り締め、秋葉原へと向かった。
なぜなら、クレカだけでなく、自宅のPCもブチ壊れていたからだった。
とりあえず、一人でPCショップを巡るのも寂しい限りなので、近くに住んでいるLCを急遽呼び出し、秋葉原を散策する。
LCの召還には成功したものの、「これ終わったら俺、仕事の勉強するんだ…」などと彼は彼で仕事が忙しそうだ。下調べをしていたスペックよりも少し偉そうなPCと、「一緒に買うとお安くなりますよ!」というセールストークにまんまと騙されてモニターも衝動買いする。ついでにHDD、未だに封も切っていない金ののべぼう形USBフラッシュメモリなども買い込み、帰宅。
LCは自主学習を今頃しているのであろうか。そんな妄想をしながらの運転中、私にとってのMO先輩にあたるシノレから連絡をいただく。
そういえばシノレも召還しようとしていたんだった!軽く謝罪をしつつ、MOの導入について若干の連絡をする。
そしてセブンイレブンでV-preca10000円分を購入し、帰宅。
PCをセットし、一仕事終えたわーとばかりにその日はそこで就寝。
翌日、仕事を終えて帰宅し、MO開始の準備を整えるべく奮闘する。
まずはV-precaのアカウント取得、そしてセブンイレブンで購入した金額の登録。適当に案内通りに入力を済ませ、さらにV-precaの情報を元にPaypalの登録も行う。
ここまでは順調だったのだが、平行して行っていたMOのアカウント登録がなかなかうまくいかない。
一応、全ての項目は埋めたつもりだが、最後のスタートキット、$9.99をpaypalで支払うぜ!というところをクリックしても何も起こらないのだ。
これはもしや、日本円しか入っていないV-precaをドル両替する作業がどこかにあるのか、はたまたPaypal上に表示されている残高200円(Paypal講座取得時に引かれ、後に返金される)が$9.99に満たないからか、などいろいろ試してみるもギブアップ。
シノレ師匠に聞いてみることにする。
ワイ「かくかくこーゆーわけで、アカウントの取得がうまくいかない」
シノ「俺は簡単にできたけどなあ。住所とか入力した?」
ワイ「逆に入れるんだろ?たぶんできてると思うんだけどなあ。この会社名的なところは別に何もいれなくてもいいんでしょ?あ、そういえばこのポスタルコードってなに?」
シノ「郵便番号」
ワイ「謎は全て解けた」
以上のような馬鹿馬鹿しいやり取りを経て未入力の郵便番号もきちっと入れたところ、無事にアカウント取得が終了する。
その日はさらにMOのインスコを済ませ、操作方法はどうやったら学べるのか色々見てみたり、またもやギブしてシノレに聞いてみるもチュートリアルが見つからず、なんとなく最初にいただいた初心者用パックでリミテッド臭がプンプンするクソデッキを組んでみた後に就寝。初プレイを翌日に持ち越す。
今度は職場での軽い飲み会に付き合ったものの、八時前には帰宅して今度こそ!と目論む。昨晩のやり取りで判明したことは、どうやら彼のMOと私のMOはバージョンが違うであろうことと、どうやら私がインストールしたMOにはチュートリアルの類はなさそうだ、ということ。
ならばどうしたらいいか。
できれば、このリミテッドっぽいデッキで構築部屋に殴りこみ、対戦相手に多大な迷惑をかけながら操作方法を学ぶのは避けたい。そう考え、適当にグーグル先生の指示を仰ぐ。
すると、流石は世界にその名を馳せるグーグル先生、ひとつの動画を教えてくれた。それは、ニコニコのMO実況の一つで、完全な初心者がMOデビューを果たす、というものだった。
まさに現在の自分の状況と合致するその動画を食い入るように見る。そこで判明した一つの答えは、
ファントムリミテッドの存在だった。
ほとんどのみなさんはご存知だと思うが、このファントムリミテッドは主にMOビギナー(または、あまり金をかけずにMOを楽しみたいプレイヤー)などを対象として行われている、リミテッドだけど使ったカードは没収されるという形式のトーナメントである。
このファントム以下略はもちろんシールド、ドラフトの両方が完備されており、さらに新規プレイヤー専用?(初回にもらえるニュープレイヤーチケットを使用する)トーナメントも存在する。
俺は初陣をこのニュープレイヤーオンリーのファントムドラフトに選んだ。
待つこと30分、ついに4人のメンツがそろい(なぜか4ドラのみなのね)、俺のMOライフが、ゆっくりとその幕を上げていった…。
思い返せば、自分用のpcを買ったのも二十歳を超えてからだったし、mixi、DN、そしてtwitterなど、乗り遅れたものを挙げれば枚挙に暇がない。
そんなご他聞に漏れず、私が乗り遅れていたもの、それがMOだった。
面白そうだというのはもちろんわかっていたが、未だに乗り遅れ続けている存在のひとつ、クレジットカードの未取得と相まって、その「面白そうなもの」に乗っかる機会を逃し続けてきた。
それまでは「なんで本物のカードを持っているのに、さらに金を出してバーチャルなカードデータを集めねばならんのか」という認識だったが、徐々にMOの立ち位置に変化が出てきたように思う。ちなみに、妄想です。念のため
それまでの「リアルで対戦相手がいないからMOでやるよ!」というものから、「多くのプレイヤーが切磋琢磨しているため、レベルも高く、メタの変化や最先端のデッキ調整にはもってこいだ」という変化。
無論、MOガチ勢の中では後半の理由は遥か昔から常識だったのだろう。ただ、時代に乗り遅れた三十路MTGプレイヤーにはその全体的な流れは伝わってこなかった。だが、ここに来てMO人口の増加がメタゲームをリアルのそれを追い越し、MOこそがシリアスプレイヤーの主戦場として取って代わるところまできているように思う。
そんな流れを、これまでは「まぁ物理的に無理だし(クレカ作るのめんどくさいし)」と指をくわえて見ていた訳だが、ある記事を目にした途端、その考えが180度の転換を果たした。
それは
アルファルファモザイク「マジック・ザ・ギャザリング詳しい人きて!」
http://alfalfalfa.com/archives/6070471.html
これである。
職場内での昼食休憩時などの暇な時間を、2ちゃんまとめを眺めて過ごしている三十路マジックプレイヤーは、当然この記事を開いた。
見てもらえばわかるとおり、今までマジックをやったことがない>>1がオンラインでマジックを始めたいのでアドバイスおくれ!という内容の記事だ。しかし、その中では同じくクレカを持っていない>>1に対し、なくてもできるよ!という旨のアドバイスがなされている。
これだ!
俺もこの>>1と同じ手法を用いれば、夢のMOデビューができる!
そう考えた俺は、冬のボーナスを握り締め、秋葉原へと向かった。
なぜなら、クレカだけでなく、自宅のPCもブチ壊れていたからだった。
とりあえず、一人でPCショップを巡るのも寂しい限りなので、近くに住んでいるLCを急遽呼び出し、秋葉原を散策する。
LCの召還には成功したものの、「これ終わったら俺、仕事の勉強するんだ…」などと彼は彼で仕事が忙しそうだ。下調べをしていたスペックよりも少し偉そうなPCと、「一緒に買うとお安くなりますよ!」というセールストークにまんまと騙されてモニターも衝動買いする。ついでにHDD、未だに封も切っていない金ののべぼう形USBフラッシュメモリなども買い込み、帰宅。
LCは自主学習を今頃しているのであろうか。そんな妄想をしながらの運転中、私にとってのMO先輩にあたるシノレから連絡をいただく。
そういえばシノレも召還しようとしていたんだった!軽く謝罪をしつつ、MOの導入について若干の連絡をする。
そしてセブンイレブンでV-preca10000円分を購入し、帰宅。
PCをセットし、一仕事終えたわーとばかりにその日はそこで就寝。
翌日、仕事を終えて帰宅し、MO開始の準備を整えるべく奮闘する。
まずはV-precaのアカウント取得、そしてセブンイレブンで購入した金額の登録。適当に案内通りに入力を済ませ、さらにV-precaの情報を元にPaypalの登録も行う。
ここまでは順調だったのだが、平行して行っていたMOのアカウント登録がなかなかうまくいかない。
一応、全ての項目は埋めたつもりだが、最後のスタートキット、$9.99をpaypalで支払うぜ!というところをクリックしても何も起こらないのだ。
これはもしや、日本円しか入っていないV-precaをドル両替する作業がどこかにあるのか、はたまたPaypal上に表示されている残高200円(Paypal講座取得時に引かれ、後に返金される)が$9.99に満たないからか、などいろいろ試してみるもギブアップ。
シノレ師匠に聞いてみることにする。
ワイ「かくかくこーゆーわけで、アカウントの取得がうまくいかない」
シノ「俺は簡単にできたけどなあ。住所とか入力した?」
ワイ「逆に入れるんだろ?たぶんできてると思うんだけどなあ。この会社名的なところは別に何もいれなくてもいいんでしょ?あ、そういえばこのポスタルコードってなに?」
シノ「郵便番号」
ワイ「謎は全て解けた」
以上のような馬鹿馬鹿しいやり取りを経て未入力の郵便番号もきちっと入れたところ、無事にアカウント取得が終了する。
その日はさらにMOのインスコを済ませ、操作方法はどうやったら学べるのか色々見てみたり、またもやギブしてシノレに聞いてみるもチュートリアルが見つからず、なんとなく最初にいただいた初心者用パックでリミテッド臭がプンプンするクソデッキを組んでみた後に就寝。初プレイを翌日に持ち越す。
今度は職場での軽い飲み会に付き合ったものの、八時前には帰宅して今度こそ!と目論む。昨晩のやり取りで判明したことは、どうやら彼のMOと私のMOはバージョンが違うであろうことと、どうやら私がインストールしたMOにはチュートリアルの類はなさそうだ、ということ。
ならばどうしたらいいか。
できれば、このリミテッドっぽいデッキで構築部屋に殴りこみ、対戦相手に多大な迷惑をかけながら操作方法を学ぶのは避けたい。そう考え、適当にグーグル先生の指示を仰ぐ。
すると、流石は世界にその名を馳せるグーグル先生、ひとつの動画を教えてくれた。それは、ニコニコのMO実況の一つで、完全な初心者がMOデビューを果たす、というものだった。
まさに現在の自分の状況と合致するその動画を食い入るように見る。そこで判明した一つの答えは、
ファントムリミテッドの存在だった。
ほとんどのみなさんはご存知だと思うが、このファントムリミテッドは主にMOビギナー(または、あまり金をかけずにMOを楽しみたいプレイヤー)などを対象として行われている、リミテッドだけど使ったカードは没収されるという形式のトーナメントである。
このファントム以下略はもちろんシールド、ドラフトの両方が完備されており、さらに新規プレイヤー専用?(初回にもらえるニュープレイヤーチケットを使用する)トーナメントも存在する。
俺は初陣をこのニュープレイヤーオンリーのファントムドラフトに選んだ。
待つこと30分、ついに4人のメンツがそろい(なぜか4ドラのみなのね)、俺のMOライフが、ゆっくりとその幕を上げていった…。
the end of たいわん?
2012年12月3日 TCG全般 皆さんは勿論、ラクドスの魔鍵/Rakdos Keyruneをご存じだろう。
かつてのウルザズレガシー産ミシュラランドのギトゥの宿営地と比較しても明らかに強力なそのスペックによって、リミテッドはもちろん、スタンダードにおいてもよくお目にかかる、あのマナ・アーティファクトのことである。
2日目の夜、ドキッ!ガチホモだらけの男子会(ポロリもあるかもっ?)が開催された折、ラクドスの魔鍵について、私は一つの問題を提起した。
それは、
ラクドスの魔鍵/Rakdos Keyrune、つまり英語ではラクドスキールーンは、略して「ラッキールーン」と呼称すべきではないか。
私は思ったほどの賛同を得られなかったことに業を煮やし、ジュディマリの「ラッキープール」の替え歌として、「ラッキールーン」を風呂場の中で熱唱した。
※サビのみ
ラッキールーン小さなマナを出して
大きなX打とう
札束ばかりのデッキだけど
たまにはいいもんね
ずっと繰り返す波のようなメタから
勝機を探すでしょう
次のドローさえ土地ばかり
泣いてもいいんだよ…
のびたが言ってた
風呂から上がり、ドヤ顔でみんなを見渡したとき、その顔に浮かぶは侮蔑か、憐憫か。
さて、夜も明けて、ついにグランプリ二日目である。
遂にこのグランプリに挑んだ男たち(主に)の成績が確定するときが来た。私などの成績は、昨日の昼ごろにはすでに確定していたけれども。
そんな負け犬たちにも一筋の光明が降り注ぐ。要は、サイドイベントの開催だ。
二日目進出を果たしたシノレは勿論本選へ、継続して挑戦するわけだが、暇を持て余していた私、ハノイ、ポケマスはサイドイベントのシールドに挑戦していた。
他の二名のデッキはよくわからないが、私のパックには混沌のインプ、ラス、ニヴ=ミゼット、戒厳令などを含んだトリコロールカラーののんびりデッキ。
途中、ミスターイカ彦が有志で開催したドラフトのピックを見ていたら遅刻したりした(無論ゲームロスを食らったが、2タテして事なきを得た)が、なんか知らないうちにポコポコと勝利を積み重ね、最終の7回戦目を残した成績は5-1。最終戦IDでベスト8に手が届こう、というような順位。
この時の私はすでに取らぬ狸のなんとやらで、サイトウトモハル氏を喫煙所で捕まえて優勝商品であるFoilアンカットシートの晴れる屋での扱いについて、尋ねたりしていた。
③だが、運命は非情である。
最終戦を前に張り出されたスタンディングを見ると、全勝は1人、1敗は10人存在しており、私は7位。
皆さんはIDするか、ガチるか、どちらだろうか。
私はガチった。対戦相手が現地人のため、まるでコミュニケーションに自信がなかったこともあるが、日和ったIDで見た痛い目は、もう十分すぎるほどである。
1本目はあいての猛攻をラスで流し、ニヴミ~様が盤面を制圧して勝ち。
2本目はランド3つでストップしているこちらに対し、増殖し続ける群れネズミ。敗北、敗北、圧倒的敗北…っ!!
運命を分かつ3本目、こちらも地上をガッチリしつつ動ける、軽快なハンドをキープ。だが、相手の動きが2tインプ、3t邪悪なる力、4t高射砲台、5t超音速のドラゴンと蹂躙されて負け。
俺の台北におけるマジックはこれにて終わった。
なお、シノレはマネーフィニシュを果たし、ささやかながらもお祝いをしようという話になり、みんなでMRTに乗り込む。ちなみに、これから行く飯屋を探し出してきたのは、祝われるはずのシノレ本人だった。
その探し出して来たギャフベロジョベジャブジョババみたいな響きの店へ到着し、みんなが思い思いに自分の食いたいものを頼み散らかす。私は上海ガニ鍋の春雨なんとか煮を注文し、非常においしゅうございました。
他にも、ポケマスが注文した上海ガニ出汁が利いた豆腐料理などは、これまでの人生に食べた料理の中で最もうまいかもしれないレベル。
営業時間ぎりぎりまでその店を占拠し、ホテルへ帰る。
あぁ、長かった休みもついに終わり、明日からまた仕事に行かなければならないのか。この三日間のぜいたくな時間に思いを馳せながら就寝。
翌日はタクシーにて台湾松山空港へ直行する。到着時は二時間前、これ、日本人的常識。…だが、もちろん大してすることがあるわけでもなく、セブンイレブンにて初日購入したwifly使用権の返金を求めたり、おみやげを買ったり、喫茶店でバカでかいタピオカミルクティーを飲んだり。
飛行機も、当然だが何事もなく羽田へと到着し、ラーメンを食いながらマジックカード古今東西をしながら解散しましたとさ。
めでたしめでたし。
かつてのウルザズレガシー産ミシュラランドのギトゥの宿営地と比較しても明らかに強力なそのスペックによって、リミテッドはもちろん、スタンダードにおいてもよくお目にかかる、あのマナ・アーティファクトのことである。
2日目の夜、ドキッ!ガチホモだらけの男子会(ポロリもあるかもっ?)が開催された折、ラクドスの魔鍵について、私は一つの問題を提起した。
それは、
ラクドスの魔鍵/Rakdos Keyrune、つまり英語ではラクドスキールーンは、略して「ラッキールーン」と呼称すべきではないか。
私は思ったほどの賛同を得られなかったことに業を煮やし、ジュディマリの「ラッキープール」の替え歌として、「ラッキールーン」を風呂場の中で熱唱した。
※サビのみ
ラッキールーン小さなマナを出して
大きなX打とう
札束ばかりのデッキだけど
たまにはいいもんね
ずっと繰り返す波のようなメタから
勝機を探すでしょう
次のドローさえ土地ばかり
泣いてもいいんだよ…
のびたが言ってた
風呂から上がり、ドヤ顔でみんなを見渡したとき、その顔に浮かぶは侮蔑か、憐憫か。
さて、夜も明けて、ついにグランプリ二日目である。
遂にこのグランプリに挑んだ男たち(主に)の成績が確定するときが来た。私などの成績は、昨日の昼ごろにはすでに確定していたけれども。
そんな負け犬たちにも一筋の光明が降り注ぐ。要は、サイドイベントの開催だ。
二日目進出を果たしたシノレは勿論本選へ、継続して挑戦するわけだが、暇を持て余していた私、ハノイ、ポケマスはサイドイベントのシールドに挑戦していた。
他の二名のデッキはよくわからないが、私のパックには混沌のインプ、ラス、ニヴ=ミゼット、戒厳令などを含んだトリコロールカラーののんびりデッキ。
途中、ミスターイカ彦が有志で開催したドラフトのピックを見ていたら遅刻したりした(無論ゲームロスを食らったが、2タテして事なきを得た)が、なんか知らないうちにポコポコと勝利を積み重ね、最終の7回戦目を残した成績は5-1。最終戦IDでベスト8に手が届こう、というような順位。
この時の私はすでに取らぬ狸のなんとやらで、サイトウトモハル氏を喫煙所で捕まえて優勝商品であるFoilアンカットシートの晴れる屋での扱いについて、尋ねたりしていた。
③だが、運命は非情である。
最終戦を前に張り出されたスタンディングを見ると、全勝は1人、1敗は10人存在しており、私は7位。
皆さんはIDするか、ガチるか、どちらだろうか。
私はガチった。対戦相手が現地人のため、まるでコミュニケーションに自信がなかったこともあるが、日和ったIDで見た痛い目は、もう十分すぎるほどである。
1本目はあいての猛攻をラスで流し、ニヴミ~様が盤面を制圧して勝ち。
2本目はランド3つでストップしているこちらに対し、増殖し続ける群れネズミ。敗北、敗北、圧倒的敗北…っ!!
運命を分かつ3本目、こちらも地上をガッチリしつつ動ける、軽快なハンドをキープ。だが、相手の動きが2tインプ、3t邪悪なる力、4t高射砲台、5t超音速のドラゴンと蹂躙されて負け。
俺の台北におけるマジックはこれにて終わった。
なお、シノレはマネーフィニシュを果たし、ささやかながらもお祝いをしようという話になり、みんなでMRTに乗り込む。ちなみに、これから行く飯屋を探し出してきたのは、祝われるはずのシノレ本人だった。
その探し出して来たギャフベロジョベジャブジョババみたいな響きの店へ到着し、みんなが思い思いに自分の食いたいものを頼み散らかす。私は上海ガニ鍋の春雨なんとか煮を注文し、非常においしゅうございました。
他にも、ポケマスが注文した上海ガニ出汁が利いた豆腐料理などは、これまでの人生に食べた料理の中で最もうまいかもしれないレベル。
営業時間ぎりぎりまでその店を占拠し、ホテルへ帰る。
あぁ、長かった休みもついに終わり、明日からまた仕事に行かなければならないのか。この三日間のぜいたくな時間に思いを馳せながら就寝。
翌日はタクシーにて台湾松山空港へ直行する。到着時は二時間前、これ、日本人的常識。…だが、もちろん大してすることがあるわけでもなく、セブンイレブンにて初日購入したwifly使用権の返金を求めたり、おみやげを買ったり、喫茶店でバカでかいタピオカミルクティーを飲んだり。
飛行機も、当然だが何事もなく羽田へと到着し、ラーメンを食いながらマジックカード古今東西をしながら解散しましたとさ。
めでたしめでたし。
たいわん!! ~24日(土)~
2012年11月30日 TCG全般 コメント (2) 不意に、何かの気配を感じて、私は目を覚ました。
真っ暗になっているはずの室内には電灯がつき、がさがさと荷物を物色するような音がする。
ここは安全な日本ではない。
すわ、泥棒か!何か武器になるものは、と自らのベッド付近を見渡すが、頼りになりそうなものはと言えば、自らが頭を預けていた枕を盾に使える程度だろう。
目覚めたことを気取られぬよう、ゆっくりと周囲を確認すると、そこには。
ハノイが自分の荷物を一心不乱に漁っていた。
なお、時間は深夜の二時頃のことだった。
昨日の日記のとおり、みんなよりいち早く眠っていたハノイは、みんなよりいち早く目を覚ましていたのだ。
こんな深夜に何をしているのか問いただすと、自分の携帯を探しているというので、彼が眠った後に充電器にさした旨を伝え、再び眠りにつく。
というわけで、再び朝、今度はセットしておいたアラーム音で目を覚ます。時間は7時。ホテルの朝食開始時刻であり、8:45までに会場にて受付を済まさねばならないことから、この時間に起きることにしていた。
同室の仲間を叩き起し、さらに向かいの部屋に泊まったポケマスにも声をかけておく。
動きの鈍い皆を急かし、あまりおいしくない朝食を摂る。余談だが、台湾で食べた食事の中であまりおいしくない、と感じたのはこのときだけで、他の食事は本当にうまかった!
その朝食の席で、昨日のハノイが知らないうちに寝入った時のことを話す。シノレとの他愛もない会話にハノイは割り込み「いや、そういう感じの話じゃないんで」と寝言を言っていたのだ。
一見、人当たり良く感じるハノイに隠された、ネガティブな側面を目の当たりにして、我々の背筋を冷たいものが走る。この男、実は全てを否定する、陰湿な本性を隠し続けているのでないか。そんな不安をかき消すように、私はボールペンを手にした。そして、唯一人別部屋に宿泊するポケマスの部屋番号を忘れないよう、こんこんと眠り続けるハノイの素足に「206」と書き入れたのだった。
さて、そんなこんなでだらだらで支度を済ませて、会場へ向かうために再びMRTへと乗り込む。駅名のヒアリングはすでに放棄しており、車内の電光掲示板を頼りにしながら目的地である大坪林?(みんなつぶやき林/murmuring boskと呼んでいた)駅へとたどり着いた。
だが、会場にて受付を済ました私に、衝撃走る!
喫煙所が、どこにあるかわからない。
何をそんなくだらないことを、無いなら吸わなければいいじゃない。そう思う人も多いだろうが、喫煙者にとっては重大な事態である。なにせ、この会場にあと12時間近くも滞在しなければならないのだ。
なお、日本にいる間に行った下調べによると、台湾というところは喫煙について、非常にうるさいらしい。路上喫煙は罰金三万円(もちろん、外国人でも関係なく!)を課せられるとともに、周囲の人間は路上喫煙者を発見・通報した際には報奨金まで出るという。本当かどうか、どこがアウトの線引をされていたのか、未だにわからんが。
というわけで、それなりにマナーの良い喫煙日本人という体を保とうと決意していたのだが、そもそも「ここなら吸っても大丈夫だろう」と確信できる喫煙所がまるで見当たらないのだ、この国は。屋内禁煙、屋外もだめなら一体どうすればいいのだ、とフラフラと会場を彷徨い、事情に詳しそうなザパニーズをとっ捕まえては情報収集を試みるも、手ごたえなし。マジックのことならなんでも知っているウメ様も、喫煙者である工藤さんも知らないそうだからまるでお手上げである。
しかし、その時私は一人の目星をつけていた。
カードを握っているところより、圧倒的にタバコを吸っているところを見かけることが多い、ある男の姿を、会場から探していた。
その男の名は、齋藤友晴。
誰もが知る、カードショップ晴れる屋オーナーその人だ。上記の紹介では誤解を招くと思うが、休憩時間にいっつも喫煙所をご一緒するのだから、仕方あるまい。
会場内を隈なく探した結果、ようやく見つけ出し、喫煙所へと誘う(性的な意味で)。大会は間もなくパックチェックのシートオールが発表されるため、手早くすませてパックチェック、デッキ構築と進む。
絶望とは何だ。
絶望とはあれだ。これじゃない。これは幸せというんだ(棒)。
そんなゼツボウならぬシアワセパックをいただき、1-3。マジックができるシアワセを噛みしめといた。なお、対戦相手はすべて現地民でした。「現地民ってヌルいよね、ダブルブロックすると、その手があったか!みたいな感じだよね」とか言いながら、1byeから堂々の音速ドロップである。ヌルいのはワイやった、勝ち星をみんなに配って回る、はるばる日本の地からきた、一か月前倒しのサンタさんやったわ!
~今回のグランプリハイライト~
3ターン目、イゼット魔鍵からの、4ターン目ハイパーソニックで瞬殺!
なお、死んだのは私です。
とまぁ、半分壊れながら仲間の推移を見守る。結果はシノレが二日目抜け。唯一観光に前向きと思われるシノレが抜けたため、明日の予定は会場でのサイドイベントでぐちゃぐちゃすることに決まった。なお、ともはる氏はさして強くもなさそうなパックだったが、堂々の6-1(2byeのため、8-1)だった。プレイヤーとしての格が知れますな。
ともかく、初日9回戦のうち、5回戦で手空きとなってしまったためすることがなくて会場内をうろうろするうちに初日終了。
なお、初日突破したシノレは「かーっ、デッキ弱すぎてキツイっすわ、かーっ、見てみて!初日抜けたの奇跡っすわー!ほらほら、あんちゃん見てみて!」と周りの人間を煽り散らかしてて感じが良かった。
そんな、いい感じの面々で、晩飯へ。
ウメ様たちからもご一緒しようと誘われていたが、二日目プレイヤーに配慮し、会場最寄駅そばの汚い定食屋で頼み散らかす(相変わらず、ビールも頼んで一人500円くらいだった。ごっつぁんです)。
ホテルへと舞い戻り、パンツとTシャツ一丁で部屋をうろうろしているところを、ハノイに写真で取られて全世界へ向けて拡散される。こやつ、電子の世界を通じて俺を社会的に抹殺する気じゃあるめぇな。なお、ポケマスはちょっとマジックトークをするために部屋着に着替えてくる、といったまま帰ってくる気配がなかった。
こうして、二日目の夜も更けていった…。
生きる気力を失ったまま放浪を続けるポケマス。
たどり着いたトーナメントが彼に希望を教える。
ついに発動するラストドラフト。
ライアンチャンス阻止のため、最後の決戦を挑むシノレ。
空を裂くハノイ!赤い大地を疾走する、群れネズミ8+2号機!
次回たいわん?~25日(日)+26日(月)
さーて、最後までサービス、サービス?(だんだん飽きてきた)
真っ暗になっているはずの室内には電灯がつき、がさがさと荷物を物色するような音がする。
ここは安全な日本ではない。
すわ、泥棒か!何か武器になるものは、と自らのベッド付近を見渡すが、頼りになりそうなものはと言えば、自らが頭を預けていた枕を盾に使える程度だろう。
目覚めたことを気取られぬよう、ゆっくりと周囲を確認すると、そこには。
ハノイが自分の荷物を一心不乱に漁っていた。
なお、時間は深夜の二時頃のことだった。
昨日の日記のとおり、みんなよりいち早く眠っていたハノイは、みんなよりいち早く目を覚ましていたのだ。
こんな深夜に何をしているのか問いただすと、自分の携帯を探しているというので、彼が眠った後に充電器にさした旨を伝え、再び眠りにつく。
というわけで、再び朝、今度はセットしておいたアラーム音で目を覚ます。時間は7時。ホテルの朝食開始時刻であり、8:45までに会場にて受付を済まさねばならないことから、この時間に起きることにしていた。
同室の仲間を叩き起し、さらに向かいの部屋に泊まったポケマスにも声をかけておく。
動きの鈍い皆を急かし、あまりおいしくない朝食を摂る。余談だが、台湾で食べた食事の中であまりおいしくない、と感じたのはこのときだけで、他の食事は本当にうまかった!
その朝食の席で、昨日のハノイが知らないうちに寝入った時のことを話す。シノレとの他愛もない会話にハノイは割り込み「いや、そういう感じの話じゃないんで」と寝言を言っていたのだ。
一見、人当たり良く感じるハノイに隠された、ネガティブな側面を目の当たりにして、我々の背筋を冷たいものが走る。この男、実は全てを否定する、陰湿な本性を隠し続けているのでないか。そんな不安をかき消すように、私はボールペンを手にした。そして、唯一人別部屋に宿泊するポケマスの部屋番号を忘れないよう、こんこんと眠り続けるハノイの素足に「206」と書き入れたのだった。
さて、そんなこんなでだらだらで支度を済ませて、会場へ向かうために再びMRTへと乗り込む。駅名のヒアリングはすでに放棄しており、車内の電光掲示板を頼りにしながら目的地である大坪林?(みんなつぶやき林/murmuring boskと呼んでいた)駅へとたどり着いた。
だが、会場にて受付を済ました私に、衝撃走る!
喫煙所が、どこにあるかわからない。
何をそんなくだらないことを、無いなら吸わなければいいじゃない。そう思う人も多いだろうが、喫煙者にとっては重大な事態である。なにせ、この会場にあと12時間近くも滞在しなければならないのだ。
なお、日本にいる間に行った下調べによると、台湾というところは喫煙について、非常にうるさいらしい。路上喫煙は罰金三万円(もちろん、外国人でも関係なく!)を課せられるとともに、周囲の人間は路上喫煙者を発見・通報した際には報奨金まで出るという。本当かどうか、どこがアウトの線引をされていたのか、未だにわからんが。
というわけで、それなりにマナーの良い喫煙日本人という体を保とうと決意していたのだが、そもそも「ここなら吸っても大丈夫だろう」と確信できる喫煙所がまるで見当たらないのだ、この国は。屋内禁煙、屋外もだめなら一体どうすればいいのだ、とフラフラと会場を彷徨い、事情に詳しそうなザパニーズをとっ捕まえては情報収集を試みるも、手ごたえなし。マジックのことならなんでも知っているウメ様も、喫煙者である工藤さんも知らないそうだからまるでお手上げである。
しかし、その時私は一人の目星をつけていた。
カードを握っているところより、圧倒的にタバコを吸っているところを見かけることが多い、ある男の姿を、会場から探していた。
その男の名は、齋藤友晴。
誰もが知る、カードショップ晴れる屋オーナーその人だ。上記の紹介では誤解を招くと思うが、休憩時間にいっつも喫煙所をご一緒するのだから、仕方あるまい。
会場内を隈なく探した結果、ようやく見つけ出し、喫煙所へと誘う(性的な意味で)。大会は間もなくパックチェックのシートオールが発表されるため、手早くすませてパックチェック、デッキ構築と進む。
絶望とは何だ。
絶望とはあれだ。これじゃない。これは幸せというんだ(棒)。
そんなゼツボウならぬシアワセパックをいただき、1-3。マジックができるシアワセを噛みしめといた。なお、対戦相手はすべて現地民でした。「現地民ってヌルいよね、ダブルブロックすると、その手があったか!みたいな感じだよね」とか言いながら、1byeから堂々の音速ドロップである。ヌルいのはワイやった、勝ち星をみんなに配って回る、はるばる日本の地からきた、一か月前倒しのサンタさんやったわ!
~今回のグランプリハイライト~
3ターン目、イゼット魔鍵からの、4ターン目ハイパーソニックで瞬殺!
なお、死んだのは私です。
とまぁ、半分壊れながら仲間の推移を見守る。結果はシノレが二日目抜け。唯一観光に前向きと思われるシノレが抜けたため、明日の予定は会場でのサイドイベントでぐちゃぐちゃすることに決まった。なお、ともはる氏はさして強くもなさそうなパックだったが、堂々の6-1(2byeのため、8-1)だった。プレイヤーとしての格が知れますな。
ともかく、初日9回戦のうち、5回戦で手空きとなってしまったためすることがなくて会場内をうろうろするうちに初日終了。
なお、初日突破したシノレは「かーっ、デッキ弱すぎてキツイっすわ、かーっ、見てみて!初日抜けたの奇跡っすわー!ほらほら、あんちゃん見てみて!」と周りの人間を煽り散らかしてて感じが良かった。
そんな、いい感じの面々で、晩飯へ。
ウメ様たちからもご一緒しようと誘われていたが、二日目プレイヤーに配慮し、会場最寄駅そばの汚い定食屋で頼み散らかす(相変わらず、ビールも頼んで一人500円くらいだった。ごっつぁんです)。
ホテルへと舞い戻り、パンツとTシャツ一丁で部屋をうろうろしているところを、ハノイに写真で取られて全世界へ向けて拡散される。こやつ、電子の世界を通じて俺を社会的に抹殺する気じゃあるめぇな。なお、ポケマスはちょっとマジックトークをするために部屋着に着替えてくる、といったまま帰ってくる気配がなかった。
こうして、二日目の夜も更けていった…。
生きる気力を失ったまま放浪を続けるポケマス。
たどり着いたトーナメントが彼に希望を教える。
ついに発動するラストドラフト。
ライアンチャンス阻止のため、最後の決戦を挑むシノレ。
空を裂くハノイ!赤い大地を疾走する、群れネズミ8+2号機!
次回たいわん?~25日(日)+26日(月)
さーて、最後までサービス、サービス?(だんだん飽きてきた)
たいわん! ~23日(金)~
2012年11月28日 TCG全般 コメント (3) ※注 MTGイベントに関する日記ですが、例によってあんまプレイに関しては出てきません。
この間、職場での勤務事情のため、なかなか土・日両日参加を基本とするグランプリへの出場をためらいがちだった自分だが、先の三連休はたまたま休みがとれたため、GP台湾の参加を決意することとなった。23日の金曜に出発し、月曜朝に帰宅するという、海外だからこそののんびりスケジュール。
この日記は、のいはーからのお誘いを受けた自分と、それにシノレ及びpkmsの計四人による、台湾紀行のホモホモしい様子を記すものである。
さて、各自の参加確認は早い段階からなされていたものの、当日如何様に現地へと発つのか。そうしたミーティングや、密な連絡など望むべくもないこの面々のことである。当然のように「まぁ誰かがやってくれるだろう。チケット関係はハノイがすべて仕切っているし、俺がじたばたしてもしょうがないや」という投げっぱなしな状態でいた。
そう、誰もが。
そして訪れる、約束されたカタストロフィ。連絡不徹底のまま迎えた当日である。
それまでの連絡では、飛行機のフライト時間7:20の二時間前、5:20に集合というメールが自分に来た最終段階の連絡だったと思われていた。そのため、遅刻しないよう前日浜松町入りしつつ漫画喫茶で朝を迎え、モノレール始発で羽田国際ビル駅に5:12到着!
しかし、その場には誰もいなかった。
知らないところで「二時間も前にもいなくていいっしょ」という会話があったらしく、ハノイは5:40、ポケマスは6:00、シノレは6:30という思い思いに空港を目指すという、盤面は混沌を体現していた。
不貞腐れて空港内のせたが屋でラーメンをすすったのちにハノイ到着。少し遅れてポケマスも合流し、チェックインを済ませた後につるとんたんで二人が食事を済まし、シノレを待つ。
本人はハノイから「一時間前に着けば大丈夫ですよ」と言われた、と主張していたが、その一時間前という時間すら超過していたため、彼の言葉が力を持つことはなかった。
かなり際どかったものの、なんとかメンバーはそろって飛行機へ。台湾へと向かう。
さて、前述のとおり、まるで打ち合わせを持たずに訪れた台湾行のことである。旅先でのプラン全ては「各自、おいしそうなものとかは調べといて」という程度のもの。
・現地には朝11時ぐらいに到着するのだが、前日トライアルに出るのか、それとも観光に出るのか定まっていない。
・GPで散った後にどうするのか定まっていない。
・毎日の飯をどうするのか定まっていない。
などの不安要素は目白押しだった。とりあえず機内で話し合った結果、初日、到着直後のプランは、ハノ×ポケで直前GPT、シノ×ダルで観光、と決まった。
台北空港で得意げに事前調査をしていたWifiコネクション使用料を支払うも、結局一度も使えず。最終日に返金してもらうハメに。
気を取り直してホテルへ向かい、荷物を置いてそれぞれの目標の地へ!
…と思いきや、二部屋予約していたはずが、一部屋しか予約されていないというドッキリイベントが開催。なんとかねじこんだものの、私のベッドは応急に備え付けられた、簡易ベッドとなった。
気を取り直して二手に分かれ、それぞれの目的地へ。ワイとシノレは、とりあえず腹を満たすべく、台湾の地下鉄(MRT)に乗り込み、うまい小龍包が食えると有名な鼎泰豊(ゲンダイフォン?)という店へと向かう。
しかし、有名も有名、ベリーポピュラーな店だけあって、道端には主に日本人が並び散らかしていた。店員によるとなんと、70分待ち!某夢の国かよっ!!と叫びたくなった。
だが、とりあえず受付して70分後に戻ってくればいいという、ファストパスを彷彿するシステムが採用されおり、夢の国システムの優秀さを再確認しつつ近所をうろつくことに。
裏通りに入り、適当に汚い店で軽く魯肉飯(ルーローハン)その他をいただく。気になるお値段は25台湾元、日本円にして約75円。安い、そしてうまい!
おなかを叩きながら、お次は台湾名物?マンゴーかき氷を食いに行く。メニューを見ると180元と、先ほどの魯肉飯と比較するとかなりお高いがまぁそんなもんか、と思って注文すると、ラーメンどんぶりくらいのに山盛りで出てきたでござる。その山の頂は、正に天を捉えんとばかりに高くそびえ立ち、無謀にも踏破を挑む矮小なる人間たちを獄寒の悪夢へと誘う。
店員からそらよっとばかりに手渡されたあまりの巨大さに、後ろで並んだシノレとしばし顔を見合わせると、どちらともなく「シェアしよう、一人ではとても食いきれん」と申し出た(性的な意味で)。
共にその雪山と格闘するが、二人でも食いきれずに残した。うまかったが、四人で一つが適正人数だった気がする。ちなみに、隣にいたスイーツ(笑)たちも残していた。
食い終えた直後、寒さのあまり藤木ナイズされた青い唇の我々はさらに散策を続ける。さすがにもう腹は満たされていたので、ビルケンシュトックでサンダルを見たり、本屋でジャパニーズマンガ(中国語版)を見たりして時間をつぶし、ようやく鼎泰豊へ。さて、気になるお味は…、ペロッ、これは小龍包(そのまま)!かなり高級そうな感じの店だったが、やっぱり安い。
腹を満たした後には故宮博物館へ。ジョジョ立ちする仏像や翡翠の白菜などにしきりに感動する。私はまるで美術品に関する知識など、まるで持ち合わせていないにも関わらず、特に仏像関連が持つパワーに圧倒されてへとへとになって故宮博物館を後にした。
さて、我々の携帯電話は使用不可な状況であるのは、上記のとおり。通常ならば、せっかく来たのだから皆で晩飯を食うのが普通なのだろうが、合流は困難だったため、二人で故宮博物館からすぐ近くの士林夜市へ食事に向かう。
この士林夜市というやつは、日本から夜市を調べるといのいちに出てくるほど有名なもの。他と比較したことがないのでなんとも言えないが、中華街+原宿は竹下通りを彷彿させるにぎわいを見せていた。狭苦しいその通りには若者がひしめきあい、所狭しと屋台や服屋(やはり原宿っぽく、ペラッペラの安物が多かった)が立ち並ぶ。
我々もそこいらの店を冷やかしつつ、晩飯を物色する。なお、どうしても食いたい!と考えていた臭豆腐(チョウドウフ)も売っていたが、近づくだけで鼻がひん曲がりそうなほどのすさまじい臭い。あっさりとギブアップした。
結局、ジュースや麺などを適当に食べ歩いてホテルへと帰還しよう、と駅へと歩を進める傍ら、何事か中国語で語り散らかしながら串を差し出す現地民。要は試食を勧めてきたわけだ。
串刺しになったフルーツは確かにうまく、値段も50元とお安い。一つくれ、と伝えると山盛りに持って300元!と言われた。高ぇ!そんなにいらないよ、とシノレが交渉してくれ、半分に減量したブツを渋々購入してホテルへと帰還する。
ほどなくハノ×ポケカップルも帰ってきて、ポケマスが前日トライアルを突破したことを聞く。ハノイのシールドプールの反省会をやっていると、いつの間にか当人が爆睡していたので、その日は解散となった。
プレイヤーたちを飲み込んだまま、凍結するほど冷房が利きすぎたグランプリ会場。
廃棄されるクソパック。
幽閉されるドロッププレイヤー。
トーナメントへと投下される3bye所持者たち。
胎動する群れネズミとコロズダギルドメイジ。
ついに集う、ドラフトへと進むおっさんたち。
果たして、勝つことを望む人々の物語は何処へ続くのか。
次回、グランプリ台北Q
Quickening
さぁ~て、この次もサービス、サービス!
この間、職場での勤務事情のため、なかなか土・日両日参加を基本とするグランプリへの出場をためらいがちだった自分だが、先の三連休はたまたま休みがとれたため、GP台湾の参加を決意することとなった。23日の金曜に出発し、月曜朝に帰宅するという、海外だからこそののんびりスケジュール。
この日記は、のいはーからのお誘いを受けた自分と、それにシノレ及びpkmsの計四人による、台湾紀行のホモホモしい様子を記すものである。
さて、各自の参加確認は早い段階からなされていたものの、当日如何様に現地へと発つのか。そうしたミーティングや、密な連絡など望むべくもないこの面々のことである。当然のように「まぁ誰かがやってくれるだろう。チケット関係はハノイがすべて仕切っているし、俺がじたばたしてもしょうがないや」という投げっぱなしな状態でいた。
そう、誰もが。
そして訪れる、約束されたカタストロフィ。連絡不徹底のまま迎えた当日である。
それまでの連絡では、飛行機のフライト時間7:20の二時間前、5:20に集合というメールが自分に来た最終段階の連絡だったと思われていた。そのため、遅刻しないよう前日浜松町入りしつつ漫画喫茶で朝を迎え、モノレール始発で羽田国際ビル駅に5:12到着!
しかし、その場には誰もいなかった。
知らないところで「二時間も前にもいなくていいっしょ」という会話があったらしく、ハノイは5:40、ポケマスは6:00、シノレは6:30という思い思いに空港を目指すという、盤面は混沌を体現していた。
不貞腐れて空港内のせたが屋でラーメンをすすったのちにハノイ到着。少し遅れてポケマスも合流し、チェックインを済ませた後につるとんたんで二人が食事を済まし、シノレを待つ。
本人はハノイから「一時間前に着けば大丈夫ですよ」と言われた、と主張していたが、その一時間前という時間すら超過していたため、彼の言葉が力を持つことはなかった。
かなり際どかったものの、なんとかメンバーはそろって飛行機へ。台湾へと向かう。
さて、前述のとおり、まるで打ち合わせを持たずに訪れた台湾行のことである。旅先でのプラン全ては「各自、おいしそうなものとかは調べといて」という程度のもの。
・現地には朝11時ぐらいに到着するのだが、前日トライアルに出るのか、それとも観光に出るのか定まっていない。
・GPで散った後にどうするのか定まっていない。
・毎日の飯をどうするのか定まっていない。
などの不安要素は目白押しだった。とりあえず機内で話し合った結果、初日、到着直後のプランは、ハノ×ポケで直前GPT、シノ×ダルで観光、と決まった。
台北空港で得意げに事前調査をしていたWifiコネクション使用料を支払うも、結局一度も使えず。最終日に返金してもらうハメに。
気を取り直してホテルへ向かい、荷物を置いてそれぞれの目標の地へ!
…と思いきや、二部屋予約していたはずが、一部屋しか予約されていないというドッキリイベントが開催。なんとかねじこんだものの、私のベッドは応急に備え付けられた、簡易ベッドとなった。
気を取り直して二手に分かれ、それぞれの目的地へ。ワイとシノレは、とりあえず腹を満たすべく、台湾の地下鉄(MRT)に乗り込み、うまい小龍包が食えると有名な鼎泰豊(ゲンダイフォン?)という店へと向かう。
しかし、有名も有名、ベリーポピュラーな店だけあって、道端には主に日本人が並び散らかしていた。店員によるとなんと、70分待ち!某夢の国かよっ!!と叫びたくなった。
だが、とりあえず受付して70分後に戻ってくればいいという、ファストパスを彷彿するシステムが採用されおり、夢の国システムの優秀さを再確認しつつ近所をうろつくことに。
裏通りに入り、適当に汚い店で軽く魯肉飯(ルーローハン)その他をいただく。気になるお値段は25台湾元、日本円にして約75円。安い、そしてうまい!
おなかを叩きながら、お次は台湾名物?マンゴーかき氷を食いに行く。メニューを見ると180元と、先ほどの魯肉飯と比較するとかなりお高いがまぁそんなもんか、と思って注文すると、ラーメンどんぶりくらいのに山盛りで出てきたでござる。その山の頂は、正に天を捉えんとばかりに高くそびえ立ち、無謀にも踏破を挑む矮小なる人間たちを獄寒の悪夢へと誘う。
店員からそらよっとばかりに手渡されたあまりの巨大さに、後ろで並んだシノレとしばし顔を見合わせると、どちらともなく「シェアしよう、一人ではとても食いきれん」と申し出た(性的な意味で)。
共にその雪山と格闘するが、二人でも食いきれずに残した。うまかったが、四人で一つが適正人数だった気がする。ちなみに、隣にいたスイーツ(笑)たちも残していた。
食い終えた直後、寒さのあまり藤木ナイズされた青い唇の我々はさらに散策を続ける。さすがにもう腹は満たされていたので、ビルケンシュトックでサンダルを見たり、本屋でジャパニーズマンガ(中国語版)を見たりして時間をつぶし、ようやく鼎泰豊へ。さて、気になるお味は…、ペロッ、これは小龍包(そのまま)!かなり高級そうな感じの店だったが、やっぱり安い。
腹を満たした後には故宮博物館へ。ジョジョ立ちする仏像や翡翠の白菜などにしきりに感動する。私はまるで美術品に関する知識など、まるで持ち合わせていないにも関わらず、特に仏像関連が持つパワーに圧倒されてへとへとになって故宮博物館を後にした。
さて、我々の携帯電話は使用不可な状況であるのは、上記のとおり。通常ならば、せっかく来たのだから皆で晩飯を食うのが普通なのだろうが、合流は困難だったため、二人で故宮博物館からすぐ近くの士林夜市へ食事に向かう。
この士林夜市というやつは、日本から夜市を調べるといのいちに出てくるほど有名なもの。他と比較したことがないのでなんとも言えないが、中華街+原宿は竹下通りを彷彿させるにぎわいを見せていた。狭苦しいその通りには若者がひしめきあい、所狭しと屋台や服屋(やはり原宿っぽく、ペラッペラの安物が多かった)が立ち並ぶ。
我々もそこいらの店を冷やかしつつ、晩飯を物色する。なお、どうしても食いたい!と考えていた臭豆腐(チョウドウフ)も売っていたが、近づくだけで鼻がひん曲がりそうなほどのすさまじい臭い。あっさりとギブアップした。
結局、ジュースや麺などを適当に食べ歩いてホテルへと帰還しよう、と駅へと歩を進める傍ら、何事か中国語で語り散らかしながら串を差し出す現地民。要は試食を勧めてきたわけだ。
串刺しになったフルーツは確かにうまく、値段も50元とお安い。一つくれ、と伝えると山盛りに持って300元!と言われた。高ぇ!そんなにいらないよ、とシノレが交渉してくれ、半分に減量したブツを渋々購入してホテルへと帰還する。
ほどなくハノ×ポケカップルも帰ってきて、ポケマスが前日トライアルを突破したことを聞く。ハノイのシールドプールの反省会をやっていると、いつの間にか当人が爆睡していたので、その日は解散となった。
プレイヤーたちを飲み込んだまま、凍結するほど冷房が利きすぎたグランプリ会場。
廃棄されるクソパック。
幽閉されるドロッププレイヤー。
トーナメントへと投下される3bye所持者たち。
胎動する群れネズミとコロズダギルドメイジ。
ついに集う、ドラフトへと進むおっさんたち。
果たして、勝つことを望む人々の物語は何処へ続くのか。
次回、グランプリ台北Q
Quickening
さぁ~て、この次もサービス、サービス!
pwcでジャッジをしていたみなさんとハノイくんへ
2012年9月30日 TCG全般 コメント (2)ご心配をおかけしました&ご迷惑をおかけしました。
無事見つかりました。今から川崎に行ってまいります。
どうもありがとうございました。
これが今年の誕生日プレゼントってやつかなぁ
無事見つかりました。今から川崎に行ってまいります。
どうもありがとうございました。
これが今年の誕生日プレゼントってやつかなぁ
泣いたカラスが・・・
2012年5月15日 TCG全般 コメント (1)
俺・・・裏白蛇をクリアしたら、PTQ抜けるために本気でマジックするんだ・・・!
ようやっと裏白蛇クリアしました。へたくそすぎたおかげで10年越しになってしまいましたが、ついにクリアなので、みんな祝ってくれ。ちなみに、こないだSaI君が7時間云々といっていましたが、セーブデータを確か4回作っていて、現在の4回目のセーブデータのプレイ時間は140時間になっていました。
ちなみに、コツをつかむと50時間に一回くらいはクリアできるんではないか、という感想です。不毛なのでタイムアタック等はやらない予定です。これでようやくワイも裏白蛇を卒業できると思うとうれしいような寂しいような・・・。
さて、次は冥炎魔天の挑戦でもやるか。こっちならきっと一生クリアできないだろうし・・・
ようやっと裏白蛇クリアしました。へたくそすぎたおかげで10年越しになってしまいましたが、ついにクリアなので、みんな祝ってくれ。ちなみに、こないだSaI君が7時間云々といっていましたが、セーブデータを確か4回作っていて、現在の4回目のセーブデータのプレイ時間は140時間になっていました。
ちなみに、コツをつかむと50時間に一回くらいはクリアできるんではないか、という感想です。不毛なのでタイムアタック等はやらない予定です。これでようやくワイも裏白蛇を卒業できると思うとうれしいような寂しいような・・・。
さて、次は冥炎魔天の挑戦でもやるか。こっちならきっと一生クリアできないだろうし・・・
今週末はいよいよPTホノルル
2012年2月5日 TCG全般 コメント (1)カジキマグロ釣りが捗るな。
昨日はしこたま酔っ払った状態で日記を書いていて、ワケガワカラナイ内容だったので色々追記しようかと思う。
もうじきスト大にも掲載されるだろうが、当日使ったデッキは以下。
デッキ-白緑タッチ赤青黒出産の殻「三十路と云う戸惑い」
生物-(25)
マナバード4
夜明け歩きの大鹿 1
ヴィリジアンの密使1
幻影の像1
刃の接合者3
夜明けのレインジャー1
悪鬼の狩人1
真面目な身代わり3
高原の狩りの達人 1
ファルケンラスの貴種 1
ファイレクシアの変形者1
剃刀のヒポグリフ1
酸のスライム1
正義の執政官1
原始のタイタン1
太陽のタイタン1
ワームとぐろエンジン1
大修道士、エリシュ・ノーン1
その他スペル(11)
緑の太陽の頂点4
忘却の輪3
出産の殻4
土地(24)
剃刀境の茂み4
銅線の地溝4
陽花弁の木立4
ムーアランドの憑依地1
ケッシグの狼の地1
大天使の霊堂 1
森5
山沼島平地各1
サイド(15)
呪文滑り2
ヴィリジアンの堕落者1
悪鬼の狩人1
最後のトロール、スラーン1
苦心の魔女1
棘投げの蜘蛛1
はらわた撃ち2
外科的摘出2
電狐の痕跡1
古の遺恨2
死の支配の呪い1
確かこう。
闇の隆盛で得たカードで、強そうなのを適当に足していった。
一応、ファルケンキがなぜ入っているのかといえば
|
\ _ /
─ (m) ─ピコーン
/ |ミ| \
`´
(∀゜)
ノヽノヽ 新しいファルケンラスの貴族+太陽のタイタン+
くく 悪鬼の狩人で破壊されない無限P/Tだ!
がやってみたかったため。ちなみに、一日回して一度も実現しなかった。
当日のあたりは、
白緑ビート 勝ち
赤緑黒ケッシグ 勝ち
赤単@ブラマス 勝ち
青黒ゾンビ@べ~な~プロ 勝ち
ダングローブ@AKKA 勝ち
ケッシグ@くろぽてくん 勝ち
バグブレイド 負け
でオポ差優勝。
新カードの使用雑感としては、
・大鹿
頂点から打てるランパン(計緑緑2かかるけど)。今後も必ず1枚は採用したい、新たな潤滑油。
・狩り達
ようやくメインからスラーンとかいうカードが抜けてうれしい。速攻デッキへの牽制として、いぶし銀の活躍を見せた。実は一日通して一度も変身してない。裏返ると点数で見たマナコストが0になっちゃうしね・・・。
・ファルケンキ
前述のとおり、無限は一度も実現しなかったが、ガラク(大)を殺し、コスを殺し、なんとなく上から殴ってたら知らないうちに勝ってた試合は結構あった。上を見てもわかるとおり、半数近くは金屑の嵐をたたきつけてくる&上空が止まらない相手だったため、ただ強だった。デッキとかみ合ってるかどうかは怪しいところ。
・大天使の霊堂
2ゲームくらいはとりました。白接合者&ゴーレムを並べて、これを含めたマナを立ててたらダングローブが殴ってこれなくないというナイスな盤面もあった。ケッシグと併用すると莫大なマナがかかるけどデッキの構造上そんな盤面もあるため、ギリギリからまくったりもした。割と追加のケッシグ的な位置づけだったかな。
・苦心の魔女&呪い
ゾンビデッキきつすぎワロタ、だったけど、こいつらさえいれば、もう迫撃鞘+墓所這いさんに悩まされなくてもすむんや!黒を入れた最大の恩恵かな?
翌日は最終戦に虫に負けた反省を生かして、ファルケンキ→ヘイヴングル、わっか3→漸増爆弾3、悪鬼→緑レプリカ、夜明けのレインジャー→グリッサ、外科的摘出2→秋の帳2、はらわた1→でんこで横浜にいったけど、
知識層+疲労呪いコンボ勝ち
青白人間負け
ハートレス負け
でした。
やっぱわっかのほうがはるかに丸かったわ。
昨日はしこたま酔っ払った状態で日記を書いていて、ワケガワカラナイ内容だったので色々追記しようかと思う。
もうじきスト大にも掲載されるだろうが、当日使ったデッキは以下。
デッキ-白緑タッチ赤青黒出産の殻「三十路と云う戸惑い」
生物-(25)
マナバード4
夜明け歩きの大鹿 1
ヴィリジアンの密使1
幻影の像1
刃の接合者3
夜明けのレインジャー1
悪鬼の狩人1
真面目な身代わり3
高原の狩りの達人 1
ファルケンラスの貴種 1
ファイレクシアの変形者1
剃刀のヒポグリフ1
酸のスライム1
正義の執政官1
原始のタイタン1
太陽のタイタン1
ワームとぐろエンジン1
大修道士、エリシュ・ノーン1
その他スペル(11)
緑の太陽の頂点4
忘却の輪3
出産の殻4
土地(24)
剃刀境の茂み4
銅線の地溝4
陽花弁の木立4
ムーアランドの憑依地1
ケッシグの狼の地1
大天使の霊堂 1
森5
山沼島平地各1
サイド(15)
呪文滑り2
ヴィリジアンの堕落者1
悪鬼の狩人1
最後のトロール、スラーン1
苦心の魔女1
棘投げの蜘蛛1
はらわた撃ち2
外科的摘出2
電狐の痕跡1
古の遺恨2
死の支配の呪い1
確かこう。
闇の隆盛で得たカードで、強そうなのを適当に足していった。
一応、ファルケンキがなぜ入っているのかといえば
|
\ _ /
─ (m) ─ピコーン
/ |ミ| \
`´
(∀゜)
ノヽノヽ 新しいファルケンラスの貴族+太陽のタイタン+
くく 悪鬼の狩人で破壊されない無限P/Tだ!
がやってみたかったため。ちなみに、一日回して一度も実現しなかった。
当日のあたりは、
白緑ビート 勝ち
赤緑黒ケッシグ 勝ち
赤単@ブラマス 勝ち
青黒ゾンビ@べ~な~プロ 勝ち
ダングローブ@AKKA 勝ち
ケッシグ@くろぽてくん 勝ち
バグブレイド 負け
でオポ差優勝。
新カードの使用雑感としては、
・大鹿
頂点から打てるランパン(計緑緑2かかるけど)。今後も必ず1枚は採用したい、新たな潤滑油。
・狩り達
ようやくメインからスラーンとかいうカードが抜けてうれしい。速攻デッキへの牽制として、いぶし銀の活躍を見せた。実は一日通して一度も変身してない。裏返ると点数で見たマナコストが0になっちゃうしね・・・。
・ファルケンキ
前述のとおり、無限は一度も実現しなかったが、ガラク(大)を殺し、コスを殺し、なんとなく上から殴ってたら知らないうちに勝ってた試合は結構あった。上を見てもわかるとおり、半数近くは金屑の嵐をたたきつけてくる&上空が止まらない相手だったため、ただ強だった。デッキとかみ合ってるかどうかは怪しいところ。
・大天使の霊堂
2ゲームくらいはとりました。白接合者&ゴーレムを並べて、これを含めたマナを立ててたらダングローブが殴ってこれなくないというナイスな盤面もあった。ケッシグと併用すると莫大なマナがかかるけどデッキの構造上そんな盤面もあるため、ギリギリからまくったりもした。割と追加のケッシグ的な位置づけだったかな。
・苦心の魔女&呪い
ゾンビデッキきつすぎワロタ、だったけど、こいつらさえいれば、もう迫撃鞘+墓所這いさんに悩まされなくてもすむんや!黒を入れた最大の恩恵かな?
翌日は最終戦に虫に負けた反省を生かして、ファルケンキ→ヘイヴングル、わっか3→漸増爆弾3、悪鬼→緑レプリカ、夜明けのレインジャー→グリッサ、外科的摘出2→秋の帳2、はらわた1→でんこで横浜にいったけど、
知識層+疲労呪いコンボ勝ち
青白人間負け
ハートレス負け
でした。
やっぱわっかのほうがはるかに丸かったわ。
新年の抱負として掲げた、PWC優勝をなんとかかなえました。
デッキはいつもの三十路殻。周囲からうさんくせー、と煽られつつ、その甲斐あって最終戦負けたけど、1敗ラインに3人並んでオポ差でうまし。
しかし、その時の私は、全く予想していなかったのです。
この後、あんな悲劇が待ち受けていようとは・・・・。
優勝のアナウンスがなされ、発売記念パーティも最終版。
SAIが一緒に飯を食わないか、俺にそう誘いかけた。しかし、俺はその誘いを断り(ごめんぬ、また誘っておくれ)、友人二人とともに、磯○水産へ行くことに。彼らを仮に、F、Tとしよう。
磯丸ではさまざまな議論が交わされた。不甲斐なき日本の行く末、若者を虐げる社会制度、財界に迎合するのみの政治家・・・。少子化が叫ばれて久しいが、有効な施策一つ打てない、この国に対し、我々はこういった。
俺「ってか、わざわざ嫁と子、二人以上のニートを養うとか、正気の沙汰でしょw」
F「なにいってんだよ、経済力のある女性に養ってもらうに決まってるじゃんw」
男の熱い魂、それは
交わした腕と燃えたぎる眼光によって伝達される!!
これは冗談ではない!!
そして、男たちの魂(こころ)は、一つになった・・・!
そこで、俺は一つの提案をした。
「せっかくだから、これからカラオケ行こうよ!」
が、結果としてこれが大きな過ちだった。F、Tも乗り気で、カラオケ館新大久保店へと歩を進める。受付にて、代表して俺が受付表に記入している隙に、Fから俺へ声がかかる。
「あの子たちが一緒に歌おうって」
!?
な、なにを言ってるかわからねーと思うが(ry
なんだかよくわからんが、大阪から東京観光にやってきたアラサー(笑)三人組とカラオケすることに。
なるほど・・・・、これが所謂、祝勝会ってやつか。
なお、席順は以下のとおりである。
T→A子→F→B子→俺→C子
C子がトップバッターで「学園天国」を歌いだしたときには、誰もが「お前30歳とかぜってーうそだろ・・・」と心の中でツッコミを入れたが、そのあと男性人の微妙なナツメロで、一見、盤面は正常を取り戻したように見える。
だが!
このドラフトは失敗だ!!
そう、実は上下の協調ができていない!ぱっと見、席順とおりに各々がT⇔A子、F⇔B子、俺⇔C子と親睦が深めているように見える。だが、実際は
T(ヘイトドラフト)、A子⇔F、B子(ヘイトドラフト)、俺⇔C子になってしまっていたのだった・・・。その隙を逃さず、ヘイトドラフトを続けていたB子が席を立ち、場はお流れに。
なんだかよくわからんが、カラオケ代を請求することもできずに男三人で割り勘することになりましたとさ。
めでたし、めでたし。
ちなみに、酔っ払ってたおかげで鞄を忘れたりした(俺が)。
デッキはいつもの三十路殻。周囲からうさんくせー、と煽られつつ、その甲斐あって最終戦負けたけど、1敗ラインに3人並んでオポ差でうまし。
しかし、その時の私は、全く予想していなかったのです。
この後、あんな悲劇が待ち受けていようとは・・・・。
優勝のアナウンスがなされ、発売記念パーティも最終版。
SAIが一緒に飯を食わないか、俺にそう誘いかけた。しかし、俺はその誘いを断り(ごめんぬ、また誘っておくれ)、友人二人とともに、磯○水産へ行くことに。彼らを仮に、F、Tとしよう。
磯丸ではさまざまな議論が交わされた。不甲斐なき日本の行く末、若者を虐げる社会制度、財界に迎合するのみの政治家・・・。少子化が叫ばれて久しいが、有効な施策一つ打てない、この国に対し、我々はこういった。
俺「ってか、わざわざ嫁と子、二人以上のニートを養うとか、正気の沙汰でしょw」
F「なにいってんだよ、経済力のある女性に養ってもらうに決まってるじゃんw」
男の熱い魂、それは
交わした腕と燃えたぎる眼光によって伝達される!!
これは冗談ではない!!
そして、男たちの魂(こころ)は、一つになった・・・!
そこで、俺は一つの提案をした。
「せっかくだから、これからカラオケ行こうよ!」
が、結果としてこれが大きな過ちだった。F、Tも乗り気で、カラオケ館新大久保店へと歩を進める。受付にて、代表して俺が受付表に記入している隙に、Fから俺へ声がかかる。
「あの子たちが一緒に歌おうって」
!?
な、なにを言ってるかわからねーと思うが(ry
なんだかよくわからんが、大阪から東京観光にやってきたアラサー(笑)三人組とカラオケすることに。
なるほど・・・・、これが所謂、祝勝会ってやつか。
なお、席順は以下のとおりである。
T→A子→F→B子→俺→C子
C子がトップバッターで「学園天国」を歌いだしたときには、誰もが「お前30歳とかぜってーうそだろ・・・」と心の中でツッコミを入れたが、そのあと男性人の微妙なナツメロで、一見、盤面は正常を取り戻したように見える。
だが!
このドラフトは失敗だ!!
そう、実は上下の協調ができていない!ぱっと見、席順とおりに各々がT⇔A子、F⇔B子、俺⇔C子と親睦が深めているように見える。だが、実際は
T(ヘイトドラフト)、A子⇔F、B子(ヘイトドラフト)、俺⇔C子になってしまっていたのだった・・・。その隙を逃さず、ヘイトドラフトを続けていたB子が席を立ち、場はお流れに。
なんだかよくわからんが、カラオケ代を請求することもできずに男三人で割り勘することになりましたとさ。
めでたし、めでたし。
ちなみに、酔っ払ってたおかげで鞄を忘れたりした(俺が)。
M12-SOM-ISD対応デッキ案その①
2011年9月26日 TCG全般 コメント (1) ようやく、イニストラード発売。
幾度となく苦渋をなめさせられた《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》も、《欠片の双子/Splinter Twin》も、《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》もいない世界。
今、この瞬間だけは明確なメタなど存在せず、自由に妄想することが許される…。
今だけ、今だけなのだ。
せっかくデッキを思い浮かべたとしても「これじゃ○○に勝てないよ」などという、無粋なツッコミが入らないのは。
そんなわけで、週末は仕事で大会に出られそうもないため、ここでアイディアを放出してみる。
その①デッキ名「幻の銀侍」-多色コンボ《出産の殻/Birthing Pod》
生物-20
《極楽鳥/Birds of Paradise》 4
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》1
《幻影の像/Phantasmal Image》2
《危険なマイア/Perilous Myr》1
《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》1
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》1
《粗石の魔道士/Trinket Mage》1
《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》1
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》2
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》1
《酸のスライム/Acidic Slime》1
《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》1
《太陽のタイタン/Sun Titan》2
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》1
その他スペル-15
《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》1
《猛火の松明/Blazing Torch》1
《四肢切断/Dismember》2
《忘却の輪/Oblivion Ring》2
《出産の殻/Birthing Pod》4
《堀葬の儀式/Unburial Rites》2
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》2
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》1
土地-25
《森/Forest》5
《平地/Plains》3
《島/Island》1
《沼/Swamp》1
《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》1
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》2
《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》4
《金属海の沿岸/Seachrome Coast》2
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》3
《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》2
《森林の墓地/Woodland Cemetery》1
サイドボード-15
《機を見た援軍/Timely Reinforcements》3
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》1
《墓場の浄化/Purify the Grave》2
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》1
《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff》1
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》2
《忘却の輪/Oblivion Ring》1
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》1
《帰化/Naturalize》2
《四肢切断/Dismember》1
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E8%80%85
要は白マナが出る《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。こいつが出るってコトは、すでに緑マナが出てるってこと。強くね?
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%82%AA%E9%AC%BC%E3%81%AE%E7%8B%A9%E4%BA%BA
いわゆる白い《顔なしの解体者/Faceless Butcher》。パワーとマナコストが1ずつ下がってるけど、こいつがいれば《未達への旅/Journey to Nowhere》なんていらない!と思えるほど。
《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E9%8F%A1%E7%8B%82%E3%81%AE%E5%B9%BB
なななななんと!《隠遁ドルイド/Hermit Druid》が帰ってきた!…は言い過ぎか。
《堀葬の儀式/Unburial Rites》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%A0%80%E8%91%AC%E3%81%AE%E5%84%80%E5%BC%8F
《墓場からの復活/Rise from the Grave》の、ほぼ上位互換。表裏の使いやすさがおかしい。
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%83%85%E3%81%91%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%AF
よくわからないけど、見た目くらいには強いはず。
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%86%85%E9%99%B8%E3%81%AE%E6%B9%BE%E6%B8%AF
《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E7%A4%BC%E6%8B%9D%E5%A0%82
《森林の墓地/Woodland Cemetery》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%A3%AE%E6%9E%97%E3%81%AE%E5%A2%93%E5%9C%B0
対抗色土地。
《墓場の浄化/Purify the Grave》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%A2%93%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%B5%84%E5%8C%96
このデッキみたいな太陽拳ライクなデッキには突き刺さりまくる。黒ボムとともに、今後白いデッキには必須となりそうな気がする。
デッキの挙動としては、見てのとおり殻でなんとか《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》をサーチ→能力を起動し、大量に墓地を肥やす→《堀葬の儀式/Unburial Rites》で《太陽のタイタン/Sun Titan》+《幻影の像/Phantasmal Image》+何かを釣って勝ち!マジックかんたーん。
ただし、クリーチャー対策、アーティファクト対策、墓地対策が全て突き刺さる困ったデッキなので、注意が必要。必須パーツは少ないため、まだまだ貪れるはずなので、調整してみたいなあ。
幾度となく苦渋をなめさせられた《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》も、《欠片の双子/Splinter Twin》も、《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》もいない世界。
今、この瞬間だけは明確なメタなど存在せず、自由に妄想することが許される…。
今だけ、今だけなのだ。
せっかくデッキを思い浮かべたとしても「これじゃ○○に勝てないよ」などという、無粋なツッコミが入らないのは。
そんなわけで、週末は仕事で大会に出られそうもないため、ここでアイディアを放出してみる。
その①デッキ名「幻の銀侍」-多色コンボ《出産の殻/Birthing Pod》
生物-20
《極楽鳥/Birds of Paradise》 4
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》1
《幻影の像/Phantasmal Image》2
《危険なマイア/Perilous Myr》1
《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary》1
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》1
《粗石の魔道士/Trinket Mage》1
《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》1
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》2
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》1
《酸のスライム/Acidic Slime》1
《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》1
《太陽のタイタン/Sun Titan》2
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》1
その他スペル-15
《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》1
《猛火の松明/Blazing Torch》1
《四肢切断/Dismember》2
《忘却の輪/Oblivion Ring》2
《出産の殻/Birthing Pod》4
《堀葬の儀式/Unburial Rites》2
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》2
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》1
土地-25
《森/Forest》5
《平地/Plains》3
《島/Island》1
《沼/Swamp》1
《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto》1
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》2
《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》4
《金属海の沿岸/Seachrome Coast》2
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》3
《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》2
《森林の墓地/Woodland Cemetery》1
サイドボード-15
《機を見た援軍/Timely Reinforcements》3
《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》1
《墓場の浄化/Purify the Grave》2
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》1
《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff》1
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》2
《忘却の輪/Oblivion Ring》1
《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》1
《帰化/Naturalize》2
《四肢切断/Dismember》1
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E8%80%85
要は白マナが出る《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》。こいつが出るってコトは、すでに緑マナが出てるってこと。強くね?
《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%82%AA%E9%AC%BC%E3%81%AE%E7%8B%A9%E4%BA%BA
いわゆる白い《顔なしの解体者/Faceless Butcher》。パワーとマナコストが1ずつ下がってるけど、こいつがいれば《未達への旅/Journey to Nowhere》なんていらない!と思えるほど。
《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E9%8F%A1%E7%8B%82%E3%81%AE%E5%B9%BB
なななななんと!《隠遁ドルイド/Hermit Druid》が帰ってきた!…は言い過ぎか。
《堀葬の儀式/Unburial Rites》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%A0%80%E8%91%AC%E3%81%AE%E5%84%80%E5%BC%8F
《墓場からの復活/Rise from the Grave》の、ほぼ上位互換。表裏の使いやすさがおかしい。
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%83%85%E3%81%91%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%AF
よくわからないけど、見た目くらいには強いはず。
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%86%85%E9%99%B8%E3%81%AE%E6%B9%BE%E6%B8%AF
《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E7%A4%BC%E6%8B%9D%E5%A0%82
《森林の墓地/Woodland Cemetery》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E6%A3%AE%E6%9E%97%E3%81%AE%E5%A2%93%E5%9C%B0
対抗色土地。
《墓場の浄化/Purify the Grave》
http://mtg-jp.com/js/findcard.cgi?name=%E5%A2%93%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%B5%84%E5%8C%96
このデッキみたいな太陽拳ライクなデッキには突き刺さりまくる。黒ボムとともに、今後白いデッキには必須となりそうな気がする。
デッキの挙動としては、見てのとおり殻でなんとか《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》をサーチ→能力を起動し、大量に墓地を肥やす→《堀葬の儀式/Unburial Rites》で《太陽のタイタン/Sun Titan》+《幻影の像/Phantasmal Image》+何かを釣って勝ち!マジックかんたーん。
ただし、クリーチャー対策、アーティファクト対策、墓地対策が全て突き刺さる困ったデッキなので、注意が必要。必須パーツは少ないため、まだまだ貪れるはずなので、調整してみたいなあ。
新鮮な肉。
このフレーズで、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
つい先日、多数の死者を出したあげくに社長が逆ギレ記者会見を行い、日本中を敵に回した結果、倒産の憂き目にあったえびすだろうか。それとも、個人的にはえびすと同罪のような気がするにも係わらず、そこまで被害をうけなかった肉卸売業者だろうか。
または、たまの贅沢に、と選択されたが故に悲劇を招いた、ユッケというメニューであろうか。
世間の関心は少しずつ薄れだしたものの、新たなファイレクシア発売直後は「殺人ユッケ」が世間を騒がしていた真っ直中であり、この衝撃的な名前を持つカードがデッキビルダーの関心を惹かなかったこと、それ自体が何か作為的なものを感じさせるではないか。これが、いわゆる焼き肉業界に蔓延る闇。マジックプレイヤーの意識にまで世論誘導の魔の手が及んでいたかと思うと、背筋に冷たいものが走る。
なんてことは、もちろんまるでない。
この新鮮極まりなく、生で食してもおいしさを堪能できることを予感するカードを見たとき、俺の脳内にはある種の予感が走った。それは
「ヴァンパイアとかみ合わせたら強そうだ…、あとウラモグの手先」
であった。
ちなみに、俺はレバ刺しが大好物です。
そんな思いからできたデッキがこちら
デッキ名「ニクマスター」
// Lands
4 [SHM] Swamp (1)
4 [ZEN] Verdant Catacombs
4 [ZEN] Marsh Flats
4 [ZEN] Misty Rainforest
7 [TSP] Forest (3)
// Creatures
4 [ZEN] Lotus Cobra
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [M11] Viscera Seer
4 [ROE] Bloodthrone Vampire
4 [ROE] Nest Invader
4 [M11] Birds of Paradise
4 [ROE] Pawn of Ulamog
// Spells
3 [ROE] Inquisition of Kozilek
2 [ZEN] Beastmaster Ascension
4 [NPH] Fresh Meat
だが、結局3-3でドロップ。負けはCawblade、ヴァラクート×2。特にヴァラクート相手はパイロがきつすぎる。鳥、コブラと+何かで展開していく構成のため、パイロ打たれた時点で終わりすぎわろた、である。
脳内イメージ()では、相手の全体除去には肉+手先で全体除去相手にもガッチリしてるぜ!だったんだけど、そこまで展開する前に、パイロは間に合っちゃうからね。2マナ全体除去は偉大です。
そこで、方向転換。落とし子トークンさえひねり出すことさえできれば、他に能動的に生け贄に捧げる手段がなくても、何ら問題ない。こうして方向転換を遂げて、黒以上に相応しい相方といえば。
そう、赤だ!おあつらえ向きにトークンを出すカードが産卵の息、群れの誕生、エムラクールの孵化者とそろっている上、緑と有効色であるが故に色事故問題も改善される。さらには起動が重いけどミシュラン完備と、いいことずくめではないか。
天啓、圧倒的天啓…っ!などと意気込んで向かったPWC。だが、なぜか告知を川崎と読み間違え、実際に行われる東神奈川の会場まで、タクシー代3500円を浪費した結果は4-3。地味。
しかし、同じ赤緑肉デッキ使用者が気がついただけでも俺の他に2人いることに戦慄する(負けは同型、無限ライフ内臓白緑、Cawblade)。
そのうちの一人、もりしょーは6-1で入賞。
もりしょーと肉デッキについて討議を重ねる後に、彼と自分との最大の相違点は目覚めの領域であることに気がつかされる。ってか、なんで落としてるんだ俺。
しかし、これで到達した。言葉通り「目覚めの領域」を迎えた俺に死角はない!と意気込み、勢い余って地元で追加の赤英雄(900*3)とエルドラ碑(1500*2)を購入し、自宅で一人回しタイムを過ごしていた。
サイドボーディングについて思索を巡らせ、圧壊と自然の要求をごそごそしていた時に目に入った1枚のカードがさらなる幸福へと俺を誘った。
そのカードとは、「炉の式典」だった。
Furnace Celebration / 炉の式典 (1)(赤)(赤)
エンチャント
あなたが他のパーマネントを生け贄に捧げるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは(2)を支払ってもよい。そうした場合、炉の式典はそれに2点のダメージを与える。
こ、これ(ry
落とし子をサクって1マナ、追加1マナを支払って対象2点。見ての通り、山のように落とし子を生み出すこのデッキに採用すれば、このカードの効果は想像を絶するであろう。
繰り返し使用される本体・生物火力。さしずめ、目覚めの領域は燃え柳の木立で、炉の式典は罰する火。
そう、これこそが現代に蘇った「罰する火」コンボ!こいつはCawblade一色のスタンダードシーンに一石を投じる、確かな力となろう。俺が、俺こそが環境のソリューションとなって駆け抜ける!さぁさ、次なるトーナメントはどこだ、焼き尽くしてくれよう!!
こうして、生涯何度目とも知れぬ天啓(※いつものことです)によって電波プレイヤーズ・ハイを迎え、あふれ出る脳内麻薬の奔流に押し流されるかのごとく、来てしまった。
Q:どこに?
A:名古屋。もちろん、プロツアーの出場権などない。
前日は10時まで仕事をしていて、翌日は朝8時から仕事の、日帰り名古屋旅行。病気か?
しかし、本人からすると大真面目であり、この大発見から導き出されるものは圧倒的な勝利であると疑わなかった。即ち、土曜に行われるPTQ優勝という夢想。
デッキ「新鮮な炉の昇天」
// Lands
4 [WWK] Raging Ravine
4 [M11] Rootbound Crag
4 [SOM] Copperline Gorge
4 [TSP] Forest (3)
2 [WWK] Khalni Garden
6 [US] Mountain (4)
// Creatures
4 [ROE] Nest Invader
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [MBS] Hero of Oxid Ridge
1 [ROE] Emrakul’s Hatcher
// Spells
4 [ROE] Brood Birthing
4 [ROE] Spawning Breath
4 [NPH] Fresh Meat
4 [ROE] Awakening Zone
4 [ZEN] Beastmaster Ascension
3 [SOM] Furnace Celebration
// Sideboard
SB: 1 [SOM] Furnace Celebration
SB: 2 [ZEN] Eldrazi Monument
SB: 3 [ZEN] Goblin Bushwhacker
SB: 2 [ROE] Devastating Summons
SB: 1 [MBS] Crush
SB: 2 [WWK] Nature’s Claim
SB: 3 [M11] Leyline of Vitality
SB: 3 [SOM] Arc Trail
いつもこの病気に陥ると勝利を迎える妄想が留まらないのだが、今回は主題歌まで考えた。むしろ仕事帰りの車の中で歌ってた。デッキ名でわかるとおり、残酷な天使のテーゼの替え歌で。
しかしまぁ、ご想像のとおりPTQ2-2、「どうせ途中までしかでれないよん」という防御戦を張って引き続き参加したどこでもGPTでは1-2と砕け散る。今までより戦績が悪化してるじゃねぇか。
勝ちを積み上げるもりしょー・たさき・みつひでを横目に見ながら、関東に向かう新幹線に乗り込みましたとさ。みつひで・もりしょー・たさきは乙アンドマネーフィニッシュおめ。
おしまい
このフレーズで、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
つい先日、多数の死者を出したあげくに社長が逆ギレ記者会見を行い、日本中を敵に回した結果、倒産の憂き目にあったえびすだろうか。それとも、個人的にはえびすと同罪のような気がするにも係わらず、そこまで被害をうけなかった肉卸売業者だろうか。
または、たまの贅沢に、と選択されたが故に悲劇を招いた、ユッケというメニューであろうか。
世間の関心は少しずつ薄れだしたものの、新たなファイレクシア発売直後は「殺人ユッケ」が世間を騒がしていた真っ直中であり、この衝撃的な名前を持つカードがデッキビルダーの関心を惹かなかったこと、それ自体が何か作為的なものを感じさせるではないか。これが、いわゆる焼き肉業界に蔓延る闇。マジックプレイヤーの意識にまで世論誘導の魔の手が及んでいたかと思うと、背筋に冷たいものが走る。
なんてことは、もちろんまるでない。
この新鮮極まりなく、生で食してもおいしさを堪能できることを予感するカードを見たとき、俺の脳内にはある種の予感が走った。それは
「ヴァンパイアとかみ合わせたら強そうだ…、あとウラモグの手先」
であった。
ちなみに、俺はレバ刺しが大好物です。
そんな思いからできたデッキがこちら
デッキ名「ニクマスター」
// Lands
4 [SHM] Swamp (1)
4 [ZEN] Verdant Catacombs
4 [ZEN] Marsh Flats
4 [ZEN] Misty Rainforest
7 [TSP] Forest (3)
// Creatures
4 [ZEN] Lotus Cobra
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [M11] Viscera Seer
4 [ROE] Bloodthrone Vampire
4 [ROE] Nest Invader
4 [M11] Birds of Paradise
4 [ROE] Pawn of Ulamog
// Spells
3 [ROE] Inquisition of Kozilek
2 [ZEN] Beastmaster Ascension
4 [NPH] Fresh Meat
だが、結局3-3でドロップ。負けはCawblade、ヴァラクート×2。特にヴァラクート相手はパイロがきつすぎる。鳥、コブラと+何かで展開していく構成のため、パイロ打たれた時点で終わりすぎわろた、である。
脳内イメージ()では、相手の全体除去には肉+手先で全体除去相手にもガッチリしてるぜ!だったんだけど、そこまで展開する前に、パイロは間に合っちゃうからね。2マナ全体除去は偉大です。
そこで、方向転換。落とし子トークンさえひねり出すことさえできれば、他に能動的に生け贄に捧げる手段がなくても、何ら問題ない。こうして方向転換を遂げて、黒以上に相応しい相方といえば。
そう、赤だ!おあつらえ向きにトークンを出すカードが産卵の息、群れの誕生、エムラクールの孵化者とそろっている上、緑と有効色であるが故に色事故問題も改善される。さらには起動が重いけどミシュラン完備と、いいことずくめではないか。
天啓、圧倒的天啓…っ!などと意気込んで向かったPWC。だが、なぜか告知を川崎と読み間違え、実際に行われる東神奈川の会場まで、タクシー代3500円を浪費した結果は4-3。地味。
しかし、同じ赤緑肉デッキ使用者が気がついただけでも俺の他に2人いることに戦慄する(負けは同型、無限ライフ内臓白緑、Cawblade)。
そのうちの一人、もりしょーは6-1で入賞。
もりしょーと肉デッキについて討議を重ねる後に、彼と自分との最大の相違点は目覚めの領域であることに気がつかされる。ってか、なんで落としてるんだ俺。
しかし、これで到達した。言葉通り「目覚めの領域」を迎えた俺に死角はない!と意気込み、勢い余って地元で追加の赤英雄(900*3)とエルドラ碑(1500*2)を購入し、自宅で一人回しタイムを過ごしていた。
サイドボーディングについて思索を巡らせ、圧壊と自然の要求をごそごそしていた時に目に入った1枚のカードがさらなる幸福へと俺を誘った。
そのカードとは、「炉の式典」だった。
Furnace Celebration / 炉の式典 (1)(赤)(赤)
エンチャント
あなたが他のパーマネントを生け贄に捧げるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは(2)を支払ってもよい。そうした場合、炉の式典はそれに2点のダメージを与える。
こ、これ(ry
落とし子をサクって1マナ、追加1マナを支払って対象2点。見ての通り、山のように落とし子を生み出すこのデッキに採用すれば、このカードの効果は想像を絶するであろう。
繰り返し使用される本体・生物火力。さしずめ、目覚めの領域は燃え柳の木立で、炉の式典は罰する火。
そう、これこそが現代に蘇った「罰する火」コンボ!こいつはCawblade一色のスタンダードシーンに一石を投じる、確かな力となろう。俺が、俺こそが環境のソリューションとなって駆け抜ける!さぁさ、次なるトーナメントはどこだ、焼き尽くしてくれよう!!
こうして、生涯何度目とも知れぬ天啓(※いつものことです)によって電波プレイヤーズ・ハイを迎え、あふれ出る脳内麻薬の奔流に押し流されるかのごとく、来てしまった。
Q:どこに?
A:名古屋。もちろん、プロツアーの出場権などない。
前日は10時まで仕事をしていて、翌日は朝8時から仕事の、日帰り名古屋旅行。病気か?
しかし、本人からすると大真面目であり、この大発見から導き出されるものは圧倒的な勝利であると疑わなかった。即ち、土曜に行われるPTQ優勝という夢想。
デッキ「新鮮な炉の昇天」
// Lands
4 [WWK] Raging Ravine
4 [M11] Rootbound Crag
4 [SOM] Copperline Gorge
4 [TSP] Forest (3)
2 [WWK] Khalni Garden
6 [US] Mountain (4)
// Creatures
4 [ROE] Nest Invader
4 [ROE] Kozilek’s Predator
4 [MBS] Hero of Oxid Ridge
1 [ROE] Emrakul’s Hatcher
// Spells
4 [ROE] Brood Birthing
4 [ROE] Spawning Breath
4 [NPH] Fresh Meat
4 [ROE] Awakening Zone
4 [ZEN] Beastmaster Ascension
3 [SOM] Furnace Celebration
// Sideboard
SB: 1 [SOM] Furnace Celebration
SB: 2 [ZEN] Eldrazi Monument
SB: 3 [ZEN] Goblin Bushwhacker
SB: 2 [ROE] Devastating Summons
SB: 1 [MBS] Crush
SB: 2 [WWK] Nature’s Claim
SB: 3 [M11] Leyline of Vitality
SB: 3 [SOM] Arc Trail
いつもこの病気に陥ると勝利を迎える妄想が留まらないのだが、今回は主題歌まで考えた。むしろ仕事帰りの車の中で歌ってた。デッキ名でわかるとおり、残酷な天使のテーゼの替え歌で。
しかしまぁ、ご想像のとおりPTQ2-2、「どうせ途中までしかでれないよん」という防御戦を張って引き続き参加したどこでもGPTでは1-2と砕け散る。今までより戦績が悪化してるじゃねぇか。
勝ちを積み上げるもりしょー・たさき・みつひでを横目に見ながら、関東に向かう新幹線に乗り込みましたとさ。みつひで・もりしょー・たさきは乙アンドマネーフィニッシュおめ。
おしまい
グランプリ神戸への道②(ホントはGP前に書くつもりだった)
2011年5月2日 TCG全般ついに始まる…、
まどか★マギカの最終回放送!
などと、つい現実逃避したくなるのも、無理からぬことだろう。
まさに目と鼻の先へと差し迫ったグランプリ。俺は未だに自分のデッキを決めかねていた。渾身の(?)デッキであった、「Ad Affinity」が紛れもなく嘘リューションだった衝撃は大きく、一体どんなデッキを使うべきか、答えが出ない…。
フェアリー?ヴァラクート?
被災地を除き、県知事選から市町村議選のコンボを要するいっせい地方選挙が各地で取り組まれ、その煽りを受けて全く練習ができない。
果てはミサワ化して「休みないわ―、まじ俺今月休んでないわー」などと言い放って、周囲のヒンシュクを買う毎日である。そんな状況であてがいぶちにメタデッキを使ったところで、一体どれほどの結果が残せるというのか。
特にフェアリーについては、使えば使うほどうまくなるデッキだと聞く。裏を返せば、練習なしでうまくいくとは全く思えない。
流れゆく水のように、ただただ時だけが過ぎ行き、焦燥感が身を包む毎日。
そんな時、一件の明るいニュースが舞い込んだ。
「みつひでがPTQを抜けた」。
昨年度から日本選手権初日全勝、世界選手権出場、そしてプロツアープレイヤーへと成長しつつある彼を見て、ニート、ニートと囃し立てる者は、もういない。もはや、関東草の根を代表する若手プレイヤーの一人と言っても過言ではなかろう。
特に、彼がPTQを突破したデッキには目を見はるものがあった。白単に大胆にも青をタッチし、ヴェンディリオン三人衆と青コマを叩き込む。なるほど、と思った。
そこで得たものは、鷹および石鍛冶エンジンの強さを再認識したこと。特に、戦隊の鷹がエクテンレベルとは思っていなかっただけに、その構成は衝撃的だった。同時に、エクテンにおけるCaw-bladeが一線級のデッキパワーを持っている、という情報も遅まきながら入り、この間調整を進めていたスタンのCaw-bladeをエクテン仕様へとマイナーチェンジを施す。
しかし、遊びで回してもらったいっちーの白単に圧倒的な敗北を喫し(0-5)、晴れる屋大会でもフェアリー、同型に相次いで負け。
残念ながら、調整してどうにかなるレベルではない気がする。ピン除去が強く、それに対抗するかのように多くの生物を並べまくるエクテン環境は、スタンの微調整程度で乗り切れるものではなかった。そう認識を改め、新たなデッキの可能性を模索する。
だが、Ad Affinityが駄目、Caw-bladeが駄目という体たらくである…。次なる調整のネタもなく、なんとなくDeck checkで既存のアーキタイプの確認を行う。そこで、ふと目に留まったデッキ、それは浅原晃氏が世界中の度肝を抜いた、青黒変身であった。
そして、浅原晃氏と言えば、イニシャルAA。俺が最初に手を付けたデッキも略称AA…。この二つの符号が意味する物は、一つ…っ!!
何か運命的な物を感じ、青黒変身を回してみる。現在に再び姿を現したことにより、生体兵器という新たな剣を手に、青黒変身は更なる進化を遂げていた。
…そう、思っていたのだが。回していくうちに、いっちーの白単が頭をかすめる。圧倒的なスピードを武器に、精霊への挑戦でフィニッシュする、あのデッキを思うと、まさに苦花頼みと言わざるを得ないこのデッキを回す気には、どうしてもならなかった。
ならば、どうすればよいか。
最後に俺が見つけたデッキ…、それは、Trap Bridgeだった。
秘匿土地からエムラクール、祝★勝利。非常にシンプルかつ、極楽鳥、教主、コブラ、レリカリーという、どこかで見た強固なマナベース。これはいけるのでは…?
しかし、弱点はもちろんある。
それは、マナクリへの依存度の高さだ。このデッキにおけるマナクリは、ただのマナ加速と言うだけでなく、秘匿土地の解除要員も兼ねており、丁寧につぶされる、あるいは思考囲いで抜かれていくだけでも厳しい、そう感じた。特に、白秘匿を採用しながらも、1枚で解除できるため抜群の相性を誇る、幽体の行列をとれないところが気にいらなかった。また、手札に来たエムラクールを場に出すためとして、死裂の剣が採用されているものがあるようだが、自ら死ねる生物が落とし子トークンのみというのも気に入らない。
それならば、作ってやろうじゃないか。最高のTrap bridgeを!
そこで真っ先に思い浮かんだのは、みつひで青白にメインジェイス、そしてエムラ・土地、死裂の剣を配合することだった…、が、ちょっと何がしたいのかよくわからないデッキになってしまったため、一瞬でお蔵入りとなる。
白秘匿からエムラ先生をめくって祝★勝利!このコンセプトを実現させるためには、言うまでもなく大量の生物を展開していくことが必須となる。白秘匿解除と最も相性の良いデッキを考えたとき、自然に浮かび上がる一つの名前…、そう、白黒トークンである。この名前が出てきたとき、自分の中でなにかが弾けた。頭の中のジグソーパズルが、少しずつ埋められていくのを感じる。
メタゲームの間隙をぬって、燦然と光を放つそのデッキは…、白黒の装備ビートダウン。そう、パンダブレイドであった。
遂にスタンダードとエクステンデッドの壁を乗り越え、原点へ回帰したこのデッキこそ、グランプリの相棒として相応しい。当然白黒の十字軍の出番などはあるはずもなかろうが、それでも彼らは戻ってきてくれた。
こうした葛藤からの圧倒的な大発見(?)を遂げ、そのままのテンションでHanoiとシノレに話してみる。
俺「白黒トークンに、エムラつっこもうと思う」
Hanoi「マジキチwwww」
シノレ「ねぇよwww」
一笑に付された。ですよねー、などとその場の会話を終え、猥談を続ける中、俺は密かに考えていた。
見ておれ。俺のパンダブレイド改め、デッキ「パンダーZ」(なつかしい)が神戸を震撼させる瞬間をなっ!
家に帰って、早速調整を始める。
この段階でのレシピは以下のようなものだった。
流刑 3
戦隊の鷹 4
石鍛冶 4
苦花 4
喉首狙い 2
饗宴と飢餓の剣 1
幽体の行列 4
死裂の剣 1
審判の日3
遍歴の騎士、エルズペス 1
エルズペス・ティレル 2
叫び大口 2
エムラクール 4
悪臭の荒野 4
湿地の干潟 4
風立ての高地 4
反射池 4
秘技の聖域 4
平地 3
沼 1
しかし、MWSを使っての一人・二人回しを繰り返しているうちにどんどんパーツが入れ替わっていく。
エルズペス・大口・ラスは2大メタであるフェアリー・ヴァラクート双方に対してゴミであるため、一瞬で抜けていった。
次いで、戦隊の鷹もヴァラクートに対してあまりにも弱く、アウトとなる。
とにかく、トークンチャンプで時間を稼いでコンボを成立させる戦略が通用しない、ヴァラクートが鬼門だった。こちらの動きへの干渉は最小限だが、マナ加速するだけで相手を追い詰める。そして、オーメン・スケイプシフト、タイタンという10枚のキーカードさえ引ければ即フィニッシュという、Tier1に相応しい圧倒的な破壊力。しかし、この壁を乗り越えることができなければ、グランプリに出る資格などない、そう確信し、デッキを更に煮詰めていく。
こうして、自分の中で確立されたメタに合わせて、次々と入れ換えられていくメインボード・サイドボード。ヴァラクート相手には全体除去への耐性を飛躍的に高めるだけでなく、死裂の剣と強力なシナジーを発揮するブレンタンの炉の世話人4枚は必須だ。しかし、メイン採用には心許ない…。
この段階では、すでに大口が抜けてしまったため、メインボードで死裂を処理するためには、このまま3本差しの喉首狙いに賭けるしかないのか。そんな風に思っていたが、ふと、ある瞬間に思い出した。スタンダードトーナメントにおいて白黒トークンを駈り、連勝街道を突っ走っていた頃のあの男の姿を。
そう。
2010年度ミスターPWC、Hanoiだ。
「デッキをシェアしたダンカンが日本選手権予選を抜けた」、そう喜んでいた時に使われていた、白黒トークン…!
そこにヒントはあった。残念ながらスト大のリストは非公開となっていたが、よく覚えている。彼の使っていたレシピで、最も特異な点と言えば「湿地の飛び回り」の採用。そして、それこそがデッキの最大の長所だったではないか。
当時の採用理由としては、5枚目以降の幽体の行列、というイメージが強かったが、これこそが今の俺が探している、マスターピース。
1枚で白秘匿の解除条件を満たし、かつ死裂の剣の誘発条件もクリアする―――っ!!
探し求めていたパズルのピースが、また一つカチリとはまった。
こうして、湿地の飛び回りの採用によって、デッキパワーが大幅に上がった「パンダーZ」。
しかし、この記事を書いているのは19日・火曜日。十分、とまでは言えないが、当日まではまだ少し、時間はある。そうして最終調整を行った「完成品」を持って、俺はグランプリ神戸へと挑むだろう。
今なら言える!DNユーザーならば誰しもが知る、あの「誓いの言葉」を!!
俺は、このデッキで、優勝まで駆け抜けるっっ!!!
まどか★マギカの最終回放送!
などと、つい現実逃避したくなるのも、無理からぬことだろう。
まさに目と鼻の先へと差し迫ったグランプリ。俺は未だに自分のデッキを決めかねていた。渾身の(?)デッキであった、「Ad Affinity」が紛れもなく嘘リューションだった衝撃は大きく、一体どんなデッキを使うべきか、答えが出ない…。
フェアリー?ヴァラクート?
被災地を除き、県知事選から市町村議選のコンボを要するいっせい地方選挙が各地で取り組まれ、その煽りを受けて全く練習ができない。
果てはミサワ化して「休みないわ―、まじ俺今月休んでないわー」などと言い放って、周囲のヒンシュクを買う毎日である。そんな状況であてがいぶちにメタデッキを使ったところで、一体どれほどの結果が残せるというのか。
特にフェアリーについては、使えば使うほどうまくなるデッキだと聞く。裏を返せば、練習なしでうまくいくとは全く思えない。
流れゆく水のように、ただただ時だけが過ぎ行き、焦燥感が身を包む毎日。
そんな時、一件の明るいニュースが舞い込んだ。
「みつひでがPTQを抜けた」。
昨年度から日本選手権初日全勝、世界選手権出場、そしてプロツアープレイヤーへと成長しつつある彼を見て、ニート、ニートと囃し立てる者は、もういない。もはや、関東草の根を代表する若手プレイヤーの一人と言っても過言ではなかろう。
特に、彼がPTQを突破したデッキには目を見はるものがあった。白単に大胆にも青をタッチし、ヴェンディリオン三人衆と青コマを叩き込む。なるほど、と思った。
そこで得たものは、鷹および石鍛冶エンジンの強さを再認識したこと。特に、戦隊の鷹がエクテンレベルとは思っていなかっただけに、その構成は衝撃的だった。同時に、エクテンにおけるCaw-bladeが一線級のデッキパワーを持っている、という情報も遅まきながら入り、この間調整を進めていたスタンのCaw-bladeをエクテン仕様へとマイナーチェンジを施す。
しかし、遊びで回してもらったいっちーの白単に圧倒的な敗北を喫し(0-5)、晴れる屋大会でもフェアリー、同型に相次いで負け。
残念ながら、調整してどうにかなるレベルではない気がする。ピン除去が強く、それに対抗するかのように多くの生物を並べまくるエクテン環境は、スタンの微調整程度で乗り切れるものではなかった。そう認識を改め、新たなデッキの可能性を模索する。
だが、Ad Affinityが駄目、Caw-bladeが駄目という体たらくである…。次なる調整のネタもなく、なんとなくDeck checkで既存のアーキタイプの確認を行う。そこで、ふと目に留まったデッキ、それは浅原晃氏が世界中の度肝を抜いた、青黒変身であった。
そして、浅原晃氏と言えば、イニシャルAA。俺が最初に手を付けたデッキも略称AA…。この二つの符号が意味する物は、一つ…っ!!
何か運命的な物を感じ、青黒変身を回してみる。現在に再び姿を現したことにより、生体兵器という新たな剣を手に、青黒変身は更なる進化を遂げていた。
…そう、思っていたのだが。回していくうちに、いっちーの白単が頭をかすめる。圧倒的なスピードを武器に、精霊への挑戦でフィニッシュする、あのデッキを思うと、まさに苦花頼みと言わざるを得ないこのデッキを回す気には、どうしてもならなかった。
ならば、どうすればよいか。
最後に俺が見つけたデッキ…、それは、Trap Bridgeだった。
秘匿土地からエムラクール、祝★勝利。非常にシンプルかつ、極楽鳥、教主、コブラ、レリカリーという、どこかで見た強固なマナベース。これはいけるのでは…?
しかし、弱点はもちろんある。
それは、マナクリへの依存度の高さだ。このデッキにおけるマナクリは、ただのマナ加速と言うだけでなく、秘匿土地の解除要員も兼ねており、丁寧につぶされる、あるいは思考囲いで抜かれていくだけでも厳しい、そう感じた。特に、白秘匿を採用しながらも、1枚で解除できるため抜群の相性を誇る、幽体の行列をとれないところが気にいらなかった。また、手札に来たエムラクールを場に出すためとして、死裂の剣が採用されているものがあるようだが、自ら死ねる生物が落とし子トークンのみというのも気に入らない。
それならば、作ってやろうじゃないか。最高のTrap bridgeを!
そこで真っ先に思い浮かんだのは、みつひで青白にメインジェイス、そしてエムラ・土地、死裂の剣を配合することだった…、が、ちょっと何がしたいのかよくわからないデッキになってしまったため、一瞬でお蔵入りとなる。
白秘匿からエムラ先生をめくって祝★勝利!このコンセプトを実現させるためには、言うまでもなく大量の生物を展開していくことが必須となる。白秘匿解除と最も相性の良いデッキを考えたとき、自然に浮かび上がる一つの名前…、そう、白黒トークンである。この名前が出てきたとき、自分の中でなにかが弾けた。頭の中のジグソーパズルが、少しずつ埋められていくのを感じる。
メタゲームの間隙をぬって、燦然と光を放つそのデッキは…、白黒の装備ビートダウン。そう、パンダブレイドであった。
遂にスタンダードとエクステンデッドの壁を乗り越え、原点へ回帰したこのデッキこそ、グランプリの相棒として相応しい。当然白黒の十字軍の出番などはあるはずもなかろうが、それでも彼らは戻ってきてくれた。
こうした葛藤からの圧倒的な大発見(?)を遂げ、そのままのテンションでHanoiとシノレに話してみる。
俺「白黒トークンに、エムラつっこもうと思う」
Hanoi「マジキチwwww」
シノレ「ねぇよwww」
一笑に付された。ですよねー、などとその場の会話を終え、猥談を続ける中、俺は密かに考えていた。
見ておれ。俺のパンダブレイド改め、デッキ「パンダーZ」(なつかしい)が神戸を震撼させる瞬間をなっ!
家に帰って、早速調整を始める。
この段階でのレシピは以下のようなものだった。
流刑 3
戦隊の鷹 4
石鍛冶 4
苦花 4
喉首狙い 2
饗宴と飢餓の剣 1
幽体の行列 4
死裂の剣 1
審判の日3
遍歴の騎士、エルズペス 1
エルズペス・ティレル 2
叫び大口 2
エムラクール 4
悪臭の荒野 4
湿地の干潟 4
風立ての高地 4
反射池 4
秘技の聖域 4
平地 3
沼 1
しかし、MWSを使っての一人・二人回しを繰り返しているうちにどんどんパーツが入れ替わっていく。
エルズペス・大口・ラスは2大メタであるフェアリー・ヴァラクート双方に対してゴミであるため、一瞬で抜けていった。
次いで、戦隊の鷹もヴァラクートに対してあまりにも弱く、アウトとなる。
とにかく、トークンチャンプで時間を稼いでコンボを成立させる戦略が通用しない、ヴァラクートが鬼門だった。こちらの動きへの干渉は最小限だが、マナ加速するだけで相手を追い詰める。そして、オーメン・スケイプシフト、タイタンという10枚のキーカードさえ引ければ即フィニッシュという、Tier1に相応しい圧倒的な破壊力。しかし、この壁を乗り越えることができなければ、グランプリに出る資格などない、そう確信し、デッキを更に煮詰めていく。
こうして、自分の中で確立されたメタに合わせて、次々と入れ換えられていくメインボード・サイドボード。ヴァラクート相手には全体除去への耐性を飛躍的に高めるだけでなく、死裂の剣と強力なシナジーを発揮するブレンタンの炉の世話人4枚は必須だ。しかし、メイン採用には心許ない…。
この段階では、すでに大口が抜けてしまったため、メインボードで死裂を処理するためには、このまま3本差しの喉首狙いに賭けるしかないのか。そんな風に思っていたが、ふと、ある瞬間に思い出した。スタンダードトーナメントにおいて白黒トークンを駈り、連勝街道を突っ走っていた頃のあの男の姿を。
そう。
2010年度ミスターPWC、Hanoiだ。
「デッキをシェアしたダンカンが日本選手権予選を抜けた」、そう喜んでいた時に使われていた、白黒トークン…!
そこにヒントはあった。残念ながらスト大のリストは非公開となっていたが、よく覚えている。彼の使っていたレシピで、最も特異な点と言えば「湿地の飛び回り」の採用。そして、それこそがデッキの最大の長所だったではないか。
当時の採用理由としては、5枚目以降の幽体の行列、というイメージが強かったが、これこそが今の俺が探している、マスターピース。
1枚で白秘匿の解除条件を満たし、かつ死裂の剣の誘発条件もクリアする―――っ!!
探し求めていたパズルのピースが、また一つカチリとはまった。
こうして、湿地の飛び回りの採用によって、デッキパワーが大幅に上がった「パンダーZ」。
しかし、この記事を書いているのは19日・火曜日。十分、とまでは言えないが、当日まではまだ少し、時間はある。そうして最終調整を行った「完成品」を持って、俺はグランプリ神戸へと挑むだろう。
今なら言える!DNユーザーならば誰しもが知る、あの「誓いの言葉」を!!
俺は、このデッキで、優勝まで駆け抜けるっっ!!!
グランプリ神戸への道①
2011年4月20日 TCG全般 コメント (2) 親和(Affinity)は、キーワード能力の親和(アーティファクト)を持つカードを多く投入することにより、高速展開を可能にした速攻デッキ。各種アーティファクト土地との相性はの良さは言うまでもなく、環境を親和一色に染め上げた(当時のメタはよく知らんが)。
ミラディン発売当初から存在するデッキだが、色拘束の薄いアーティファクトを主軸にしていることから、新ブロックが発売するにつれて新たな武器を得、しぶとく生き残り続けたデッキである。
二次的な勝利手段として、飛行機械の鋳造所+弱者の剣、いわゆるソプターコンボを内蔵する親和が、旧エクテン環境に存在していたことは記憶に新しい。
しかし、ミラディンブロックがエクテンから退場するとともに各種キーカードは軒並み姿を消し、親和デッキそのものが退場に追い込まれた。
しかし、親和は死んでいなかった。いや、正しくは蘇った。
ローテーションでエクテン環境から兄貴分が去るのを待っていたかのようなタイミングでミラディンの傷跡が発売し、親和(アーティファクト)の代わりに金属術というメカニズムが新たに登場した。これには、入れ替わりでスタン落ちしたアラーラのエスパー軍団も歓喜しているだろう。また、「スペルを多く展開し、マナコストを踏み倒す(?)」という似た動きをするとして、エルフデッキも親和エルフという二つ名が与えられたりもしている。
そして、現在の環境の中に、親和はいる。
親和、などというかつての名前は、すでに意味はなさないかに見える。
だが、彼らはパイオニアである親和(Affinity)のことを忘れることはなく、今日もその名を背にスタンを、エクテンを駆け抜ける。
今回も長い前フリだったと自分でも思うが、現在のエクテン環境下にもアーティファクトデッキは存在する。「Steel Aggro」などと呼ばれ、メタゲームの一翼を担っているとは少し言い過ぎかも知れないが、昨年度末に行われた世界選手権で颯爽と現れたアーキタイプである。
メムナイト、羽ばたき飛行機械、モックスオパールなどの0マナアーティファクトから、宮廷のホムンクルス、バネ歯の太鼓などの1マナアーティファクトを高速展開し、鍛えられた鋼(あるいはエーテリウムの達人)でフィニッシュする-。
スパイスとして潮の虚ろの漕ぎ手、思考囲いという、2種類のハンデスが加えられているのが一般的であろう。
だが、結果を出しているデッキを眺め、それを完全に正しいものだと盲信するのは自分の信念に悖る。
エクステンデッドという広範なカードプールにおいて、メタをつかむことは、そう簡単ではない。さらに、この新たな親和-Steel Aggroは、昨年末の世界選手権前後にまだ生まれたばかりのデッキだ。
アーティファクトをフューチャーした新エキスパンションが続々と加わる今日、更なる進化を探求し続けることは、ある種必然であるといえよう。
おおよそ、主に使われるスペルは、
0マナ域
羽ばたき飛行機械・メムナイト・オパールモックス
1マナ域
信号の邪魔者・思考囲い・宮廷のホムンクルス・バネ葉の太鼓
2マナ域
潮の虚ろの漕ぎ手・飛行機械の鋳造所
3マナ域
エーテリウムの達人・鍛えられた鋼
4マナ域
ボーラスの工作員、テゼレット
多少の差異はあれども、主立ったところはこれらのスペルであろう。
ここで、お気づきいただけたであろうか。
著しく、低マナ域に偏重している、このマナカーブに。
つまり、つまりだ。
0~1マナまでのスペルでデッキの多くが占められているのなら、あのスペルの出番ではないか。
そう、「む か つ き」である。
これほど主要なスペルが低マナ域にしめられているデッキであれば、むかつきをすんなり入れることができ、かつ打てば祝★勝利。
これはグランプリもらったかもわからんね。すでに糞みたいな香りが漂ってきたが気にしない。電波受信直後のMTGプレイヤーなど得てしてこういうものであろう。
そんなこんなで組み上げたデッキは以下である。
本当に天啓を受けたと思って、バネ葉、モックス、ホムンクルス、むかつきなんかは(どこ探してもなかったので)買ってしまった。さらには、「こいつぁワンチャンあるぜ!」などと先走り、回収するタイタンも買ってしまったが、一生使うことがなさそうだ。
メムナイト 4
羽ばたき飛行機械 4
モックスのオパール 4
信号の邪魔者 4
思考囲い 4
宮廷のホムンクルス 4
バネ葉の太鼓 4
きらめく鷹 4
ゴブリンの奇襲隊 2
潮の虚ろの漕ぎ手 4
むかつき 4
赤白フェッチ 4
白黒フェッチ 4
風立ちの高地 4
平地 2
沼 1
山 1
白黒フィルター 2
1t秘匿セット(むかつき)から、0マナアーティファクトを並べ続け、2t秘匿解除→むかつき→フル展開し、次のターン奇襲隊で3キル!という妄想を繰り広げていたが、実際に回してみるとそんなことなかったぜ!
MWSにてハノイと対戦すると、みるみるうちに削られていくライフ、貧弱故にチャンプブロックを繰り返す生物たち…。
みんな、待たせたな!
どうやら、俺は悪い夢を見ていたようだ。
だがしかし、今回のクソ電波が最後の電波とは思えない。我々、mtgプレイヤーが「環境最強のソリューション」を追い求めるならば、必ずや第二、第三のクソ電波がプレイヤーを惑わせるだろう。
戦え!mtgプレイヤー!負けるな!mtgプレイヤー!栄光を掴む、その日まで!!
なお、バネ葉やらホムンクルスやらむかつきやらはコモン箱を探るうちに、売るほど出てきたことを追記し、今回の終了とさせていただく。
ミラディン発売当初から存在するデッキだが、色拘束の薄いアーティファクトを主軸にしていることから、新ブロックが発売するにつれて新たな武器を得、しぶとく生き残り続けたデッキである。
二次的な勝利手段として、飛行機械の鋳造所+弱者の剣、いわゆるソプターコンボを内蔵する親和が、旧エクテン環境に存在していたことは記憶に新しい。
しかし、ミラディンブロックがエクテンから退場するとともに各種キーカードは軒並み姿を消し、親和デッキそのものが退場に追い込まれた。
しかし、親和は死んでいなかった。いや、正しくは蘇った。
ローテーションでエクテン環境から兄貴分が去るのを待っていたかのようなタイミングでミラディンの傷跡が発売し、親和(アーティファクト)の代わりに金属術というメカニズムが新たに登場した。これには、入れ替わりでスタン落ちしたアラーラのエスパー軍団も歓喜しているだろう。また、「スペルを多く展開し、マナコストを踏み倒す(?)」という似た動きをするとして、エルフデッキも親和エルフという二つ名が与えられたりもしている。
そして、現在の環境の中に、親和はいる。
親和、などというかつての名前は、すでに意味はなさないかに見える。
だが、彼らはパイオニアである親和(Affinity)のことを忘れることはなく、今日もその名を背にスタンを、エクテンを駆け抜ける。
今回も長い前フリだったと自分でも思うが、現在のエクテン環境下にもアーティファクトデッキは存在する。「Steel Aggro」などと呼ばれ、メタゲームの一翼を担っているとは少し言い過ぎかも知れないが、昨年度末に行われた世界選手権で颯爽と現れたアーキタイプである。
メムナイト、羽ばたき飛行機械、モックスオパールなどの0マナアーティファクトから、宮廷のホムンクルス、バネ歯の太鼓などの1マナアーティファクトを高速展開し、鍛えられた鋼(あるいはエーテリウムの達人)でフィニッシュする-。
スパイスとして潮の虚ろの漕ぎ手、思考囲いという、2種類のハンデスが加えられているのが一般的であろう。
だが、結果を出しているデッキを眺め、それを完全に正しいものだと盲信するのは自分の信念に悖る。
エクステンデッドという広範なカードプールにおいて、メタをつかむことは、そう簡単ではない。さらに、この新たな親和-Steel Aggroは、昨年末の世界選手権前後にまだ生まれたばかりのデッキだ。
アーティファクトをフューチャーした新エキスパンションが続々と加わる今日、更なる進化を探求し続けることは、ある種必然であるといえよう。
おおよそ、主に使われるスペルは、
0マナ域
羽ばたき飛行機械・メムナイト・オパールモックス
1マナ域
信号の邪魔者・思考囲い・宮廷のホムンクルス・バネ葉の太鼓
2マナ域
潮の虚ろの漕ぎ手・飛行機械の鋳造所
3マナ域
エーテリウムの達人・鍛えられた鋼
4マナ域
ボーラスの工作員、テゼレット
多少の差異はあれども、主立ったところはこれらのスペルであろう。
ここで、お気づきいただけたであろうか。
著しく、低マナ域に偏重している、このマナカーブに。
つまり、つまりだ。
0~1マナまでのスペルでデッキの多くが占められているのなら、あのスペルの出番ではないか。
そう、「む か つ き」である。
これほど主要なスペルが低マナ域にしめられているデッキであれば、むかつきをすんなり入れることができ、かつ打てば祝★勝利。
これはグランプリもらったかもわからんね。すでに糞みたいな香りが漂ってきたが気にしない。電波受信直後のMTGプレイヤーなど得てしてこういうものであろう。
そんなこんなで組み上げたデッキは以下である。
本当に天啓を受けたと思って、バネ葉、モックス、ホムンクルス、むかつきなんかは(どこ探してもなかったので)買ってしまった。さらには、「こいつぁワンチャンあるぜ!」などと先走り、回収するタイタンも買ってしまったが、一生使うことがなさそうだ。
メムナイト 4
羽ばたき飛行機械 4
モックスのオパール 4
信号の邪魔者 4
思考囲い 4
宮廷のホムンクルス 4
バネ葉の太鼓 4
きらめく鷹 4
ゴブリンの奇襲隊 2
潮の虚ろの漕ぎ手 4
むかつき 4
赤白フェッチ 4
白黒フェッチ 4
風立ちの高地 4
平地 2
沼 1
山 1
白黒フィルター 2
1t秘匿セット(むかつき)から、0マナアーティファクトを並べ続け、2t秘匿解除→むかつき→フル展開し、次のターン奇襲隊で3キル!という妄想を繰り広げていたが、実際に回してみるとそんなことなかったぜ!
MWSにてハノイと対戦すると、みるみるうちに削られていくライフ、貧弱故にチャンプブロックを繰り返す生物たち…。
みんな、待たせたな!
どうやら、俺は悪い夢を見ていたようだ。
だがしかし、今回のクソ電波が最後の電波とは思えない。我々、mtgプレイヤーが「環境最強のソリューション」を追い求めるならば、必ずや第二、第三のクソ電波がプレイヤーを惑わせるだろう。
戦え!mtgプレイヤー!負けるな!mtgプレイヤー!栄光を掴む、その日まで!!
なお、バネ葉やらホムンクルスやらむかつきやらはコモン箱を探るうちに、売るほど出てきたことを追記し、今回の終了とさせていただく。
Caw-blade っぽいデッキを回して感じた理想と現実
2011年3月30日 TCG全般 コメント (2) 「石鍛冶の神秘家が強い」。
ミラディン包囲戦の発売で、最も環境に衝撃を与えたカードは、といえば、饗宴と飢餓の剣であることは、現在のスタンダードをプレイする大多数の人間の、共通認識であろう(もっとも、テゼレットや十字軍、信号の邪魔者なども、新たなデッキを創造しうる非常に強力なカードである)。
と同時に、たったの2マナで剣をサーチでき、かつカウンターの心配なく設置が可能、その上自信が剣を背負って攻撃に参加できる石鍛冶の神秘家のカードパワーは相対的に上昇した。そこで、石鍛冶-剣エンジンを最も効果的に運用できる(と思われる)Caw-Bladeがトップメタの一角へと上り詰め、いかにCaw-bladeを斃すか、そうした議論も活発化している。
ミラディン包囲線発売後のメタゲームは、めまぐるしくその姿を変え、今日も多くのプレイヤーが、己の相棒たるデッキを駈り、戦地へ赴く。
そんな中、俺は仕事をしていた。ミラディン包囲戦が発売されて3週間ほど休まずに仕事をしていた。社畜乙。
心身ともにずたぼろになり、家に帰っても禄に大会結果も確認しない日々を送っていた俺でも、なんとなく神秘家-剣エンジンのシナジーはただごとではないものを感じていた。
そこで、休みが訪れたらこのデッキで出よう。そう暖めていたのが、以下のレシピである。
白黒「パンダブレイド」
コジレックの審問 3
強迫 3
糾弾 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 3
饗宴と飢餓の剣 1
精神と肉体の剣 1
復讐の剣 1
ミラディンの十字軍 4
ファイレクシアの十字軍 4
刃砦の英雄 3
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 4
地盤の際 2
墨蛾の生息地 2
湿地の干潟 4
平地 7
沼 6
病気か。
復讐の剣(笑)。
妄想の中では、おもむろに出した鷹が剣+剣速攻トランプルアタック!だったのは言うまでもない。※注:7マナ必要です。
このデッキはフリーで回した、タッチ黒Caw-bladeの前にあっけなく散り、方向修正を余儀なくされた。
なお、この時点での問題点は以下の通りであった。
・相手のプレインズウォーカーがきつすぎる。以上。
ちょっとしか回していないが、相手のギデオンおよびジェイスが出るとどう見てもGG。本当にありがとうございました。
この時点で感じたところでは、墨蛾はいいアイディアだったが、いかんせんたった2枚のミシュラン(しかもパワー1)では、相手のPWにプレッシャーをかけるには心許なく、こちらも青に触れる必要を強く感じた。特に忍び寄るタール坑と剣のシナジーは目を見はる物がある。
ついにこのデッキが日を見るときがきたか…!とか考えていたら、東北関東大震災が来たので一回休み。グッバイ俺の休日。
気を取り直し、次回の大会に向けてデッキの改良を図り、以下のようなレシピで五竜に突撃。
白黒tジェイス「パンダブレイド」
コジレックの審問 3
強迫 2
糾弾 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 2
饗宴と飢餓の剣 1
精神と肉体の剣 1
ミラディンの十字軍 4
ファイレクシアの十字軍 4
精神を刻む者、ジェイス 3
刃砦の英雄 2
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 2
墨蛾の生息地 2
地盤の際 2
忍び寄るタール坑 3
天界の列柱 2
金属海の沿岸 3
闇滑りの岸 2
湿地の干潟 4
平地 3
島 1
沼 2
サイド
審判の日 3
記憶殺し 3
天界の粛正 2
コジレックの審問 1
強迫 1
コーの奉納者 1
転倒の磁石 1
骨溜め 1
神への捧げ物 2
正気か。
骨溜め(
なお、妄想の中では前バージョンでもそうだったが、テラモは白にも黒にも、そして青にもタッチできるタップインランドとしてカウントされている。
この考えは、基本的に大きな間違えではないが、今回のデッキのように、白白・黒黒・青青を要求する狂気のデッキにおいては、「ミランクルセイダーは出せるが、ファイレクシアンクルセイダー、おめーは無理だ」ということにつながる。気がついていたけど、妄想の中においては、どれか効果のありそうなやつ出して、剣つけて殴れば勝つだろ!という単純な思考で製作されたデッキのため、Caw-bladeがコントロールであるという基本的な理念を落としていたことに気がつくのは、もう少し先の話。
それほどまでに厳しいマナベースにもかかわらず、際+墨蛾の無色土地を4枚内蔵しているが、そんなマナベースで大丈夫か?
大丈夫、問題ない。
いろいろ目をつぶった今回のデッキだが、割と大丈夫だった。七回戦を闘い、ヴァラクート(おおのさん)と、t黒Caw-blade(もりしょー)に負けて5-2。
大健闘と言える数字だが、このデッキがはらむ問題点に、ようやく自分でも気がつき始めた。それは
・ファイレクシアの十字軍は期待するほど強くない。
→プロテクションそのものは強いが、いかんせんプレインズウォーカーに対して与えられるプレッシャーが少なすぎるが最大の弱み。さらに言えば、剣を背負ってのアタックが通ったとき、ミラディンの十字軍と違ってオマケがない。
・天界の列柱は弱い。
→なんかCaw-bladeを回してる人には常識っぽいが、よくリストを見たことがなかったので気がつかなかった。重すぎて、剣を背負って殴ることはほぼ不可能。
・(饗宴と飢餓の剣と比べて)精神と肉体の剣もさほど強くない。
→ライブラリーアウト(笑)プロテク青は割と偉いんだが。この辺も、きちんとした認識にはなってなかった。
・後半は土地がタップイン祭りになる
→長期戦を全く想定していない状態での一人回しばっかだったからね(言い訳)
そして、純粋にマナ拘束がきついこと。以上の点は改善の必要があった。
その他に感じた点としては、刃砦の英雄の強さが筆頭。強すぎてやばい。
また、実際に大会に参加してみないとわからないこともある。それは、トップメタだけではなく、大会全体としてのメタゲームについてだ。
サイドボード含めて検討した結果、第三次案として作成したデッキはこうなった。
白t青黒「パンダブレイド」
コジレックの審問 4
強迫 2
失脚 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 3
饗宴と飢餓の剣 2
ミラディンの十字軍 4
精神を刻む者、ジェイス 3
刃砦の英雄 4
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 2
墨蛾の生息地 3
忍び寄るタール坑 4
天界の列柱 1
金属海の沿岸 2
氷河の城砦 2
闇滑りの岸 1
湿地の干潟 4
平地 4
島 1
沼 2
サイド
審判の日 3
記憶殺し 3
天界の粛正 2
強迫 1
見栄え損ない 1
瞬間凍結 3
神への捧げ物 2
というわけで、ファイレクシアの十字軍解雇。せっかく大人買いしたのに。
このデッキのデビュー戦は晴れる屋FNMとなり、青黒コン、青黒テゼレット、緑単エルドラージ(Hanoi)に勝って1500晴れる屋ポイントゲト。
気を良くしたわけではないが、そのままの形でPWCC併催の午後からスタンへ(PWCCは権利なし)。ほんとは細かにいじるべき部分があったが、終了後に上京してきたnrtkとHanoiの三人で終電ぎりぎりまで飲んで、起きたら寝坊寸前だったのでいじれなかった。
こちらでは赤単ゴブナイト、赤黒緑毒殺に勝ち、青黒テゼレットコンに引き分け、緑単エルフに勝ち、青黒テゼレットコンにまたもや引き分け、最後赤単に負けて3-1-2。
びっみょー。
そして今回前日から通して9回戦回してみた感想としては、
・墨蛾(笑)
まあ、やはり色拘束のキツさは相変わらずだった。特に、オープニングハンドに墨蛾が二枚来たりすると殺意が湧くレベル。
・ギデオン・ジュラ
Caw-bladeというデッキでは、なにをおいても投入され、除去兼フィニッシャーとして活躍しているであろうこのPW。+2でブロッカーを退け、剣を背負って果敢に攻撃する。特に、ミラーマッチにおいてはその強さは揺るぎないものがあり、剣を装備した生物かプレイヤーを、ジェイスを一身に受け止める姿は、誰もが認める、攻防兼ね備えたスーパーカード!…なんて思っていた時期が、僕にもありました。
なんかね、重いのよ。そしてプレイしてもゲームは終わらない。相手に出されるとキレそうになるものの、自分で出すと大したことがない、この9回戦でいい仕事をした相手はというと、エルフの時のみ。ほとんど同様の理由でサイドの審判の日の解雇も決定。
・ミラディンの十字軍
あれ、デッキコンセプトが崩壊する音が聞こえるよ…?元々のコンセプトであった十字軍+剣というシナジーは、今絶たれた。
今回の失敗を踏まえて作ったデッキは、また今週末仕事のため、しばらく出番はなさそうだ。
ミラディン包囲戦の発売で、最も環境に衝撃を与えたカードは、といえば、饗宴と飢餓の剣であることは、現在のスタンダードをプレイする大多数の人間の、共通認識であろう(もっとも、テゼレットや十字軍、信号の邪魔者なども、新たなデッキを創造しうる非常に強力なカードである)。
と同時に、たったの2マナで剣をサーチでき、かつカウンターの心配なく設置が可能、その上自信が剣を背負って攻撃に参加できる石鍛冶の神秘家のカードパワーは相対的に上昇した。そこで、石鍛冶-剣エンジンを最も効果的に運用できる(と思われる)Caw-Bladeがトップメタの一角へと上り詰め、いかにCaw-bladeを斃すか、そうした議論も活発化している。
ミラディン包囲線発売後のメタゲームは、めまぐるしくその姿を変え、今日も多くのプレイヤーが、己の相棒たるデッキを駈り、戦地へ赴く。
そんな中、俺は仕事をしていた。ミラディン包囲戦が発売されて3週間ほど休まずに仕事をしていた。社畜乙。
心身ともにずたぼろになり、家に帰っても禄に大会結果も確認しない日々を送っていた俺でも、なんとなく神秘家-剣エンジンのシナジーはただごとではないものを感じていた。
そこで、休みが訪れたらこのデッキで出よう。そう暖めていたのが、以下のレシピである。
白黒「パンダブレイド」
コジレックの審問 3
強迫 3
糾弾 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 3
饗宴と飢餓の剣 1
精神と肉体の剣 1
復讐の剣 1
ミラディンの十字軍 4
ファイレクシアの十字軍 4
刃砦の英雄 3
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 4
地盤の際 2
墨蛾の生息地 2
湿地の干潟 4
平地 7
沼 6
病気か。
復讐の剣(笑)。
妄想の中では、おもむろに出した鷹が剣+剣速攻トランプルアタック!だったのは言うまでもない。※注:7マナ必要です。
このデッキはフリーで回した、タッチ黒Caw-bladeの前にあっけなく散り、方向修正を余儀なくされた。
なお、この時点での問題点は以下の通りであった。
・相手のプレインズウォーカーがきつすぎる。以上。
ちょっとしか回していないが、相手のギデオンおよびジェイスが出るとどう見てもGG。本当にありがとうございました。
この時点で感じたところでは、墨蛾はいいアイディアだったが、いかんせんたった2枚のミシュラン(しかもパワー1)では、相手のPWにプレッシャーをかけるには心許なく、こちらも青に触れる必要を強く感じた。特に忍び寄るタール坑と剣のシナジーは目を見はる物がある。
ついにこのデッキが日を見るときがきたか…!とか考えていたら、東北関東大震災が来たので一回休み。グッバイ俺の休日。
気を取り直し、次回の大会に向けてデッキの改良を図り、以下のようなレシピで五竜に突撃。
白黒tジェイス「パンダブレイド」
コジレックの審問 3
強迫 2
糾弾 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 2
饗宴と飢餓の剣 1
精神と肉体の剣 1
ミラディンの十字軍 4
ファイレクシアの十字軍 4
精神を刻む者、ジェイス 3
刃砦の英雄 2
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 2
墨蛾の生息地 2
地盤の際 2
忍び寄るタール坑 3
天界の列柱 2
金属海の沿岸 3
闇滑りの岸 2
湿地の干潟 4
平地 3
島 1
沼 2
サイド
審判の日 3
記憶殺し 3
天界の粛正 2
コジレックの審問 1
強迫 1
コーの奉納者 1
転倒の磁石 1
骨溜め 1
神への捧げ物 2
正気か。
骨溜め(
なお、妄想の中では前バージョンでもそうだったが、テラモは白にも黒にも、そして青にもタッチできるタップインランドとしてカウントされている。
この考えは、基本的に大きな間違えではないが、今回のデッキのように、白白・黒黒・青青を要求する狂気のデッキにおいては、「ミランクルセイダーは出せるが、ファイレクシアンクルセイダー、おめーは無理だ」ということにつながる。気がついていたけど、妄想の中においては、どれか効果のありそうなやつ出して、剣つけて殴れば勝つだろ!という単純な思考で製作されたデッキのため、Caw-bladeがコントロールであるという基本的な理念を落としていたことに気がつくのは、もう少し先の話。
それほどまでに厳しいマナベースにもかかわらず、際+墨蛾の無色土地を4枚内蔵しているが、そんなマナベースで大丈夫か?
大丈夫、問題ない。
いろいろ目をつぶった今回のデッキだが、割と大丈夫だった。七回戦を闘い、ヴァラクート(おおのさん)と、t黒Caw-blade(もりしょー)に負けて5-2。
大健闘と言える数字だが、このデッキがはらむ問題点に、ようやく自分でも気がつき始めた。それは
・ファイレクシアの十字軍は期待するほど強くない。
→プロテクションそのものは強いが、いかんせんプレインズウォーカーに対して与えられるプレッシャーが少なすぎるが最大の弱み。さらに言えば、剣を背負ってのアタックが通ったとき、ミラディンの十字軍と違ってオマケがない。
・天界の列柱は弱い。
→なんかCaw-bladeを回してる人には常識っぽいが、よくリストを見たことがなかったので気がつかなかった。重すぎて、剣を背負って殴ることはほぼ不可能。
・(饗宴と飢餓の剣と比べて)精神と肉体の剣もさほど強くない。
→ライブラリーアウト(笑)プロテク青は割と偉いんだが。この辺も、きちんとした認識にはなってなかった。
・後半は土地がタップイン祭りになる
→長期戦を全く想定していない状態での一人回しばっかだったからね(言い訳)
そして、純粋にマナ拘束がきついこと。以上の点は改善の必要があった。
その他に感じた点としては、刃砦の英雄の強さが筆頭。強すぎてやばい。
また、実際に大会に参加してみないとわからないこともある。それは、トップメタだけではなく、大会全体としてのメタゲームについてだ。
サイドボード含めて検討した結果、第三次案として作成したデッキはこうなった。
白t青黒「パンダブレイド」
コジレックの審問 4
強迫 2
失脚 2
戦隊の鷹 4
石鍛冶の神秘家 4
喉首狙い 3
饗宴と飢餓の剣 2
ミラディンの十字軍 4
精神を刻む者、ジェイス 3
刃砦の英雄 4
ギデオン・ジュラ 2
広漠なる変幻地 2
墨蛾の生息地 3
忍び寄るタール坑 4
天界の列柱 1
金属海の沿岸 2
氷河の城砦 2
闇滑りの岸 1
湿地の干潟 4
平地 4
島 1
沼 2
サイド
審判の日 3
記憶殺し 3
天界の粛正 2
強迫 1
見栄え損ない 1
瞬間凍結 3
神への捧げ物 2
というわけで、ファイレクシアの十字軍解雇。せっかく大人買いしたのに。
このデッキのデビュー戦は晴れる屋FNMとなり、青黒コン、青黒テゼレット、緑単エルドラージ(Hanoi)に勝って1500晴れる屋ポイントゲト。
気を良くしたわけではないが、そのままの形でPWCC併催の午後からスタンへ(PWCCは権利なし)。ほんとは細かにいじるべき部分があったが、終了後に上京してきたnrtkとHanoiの三人で終電ぎりぎりまで飲んで、起きたら寝坊寸前だったのでいじれなかった。
こちらでは赤単ゴブナイト、赤黒緑毒殺に勝ち、青黒テゼレットコンに引き分け、緑単エルフに勝ち、青黒テゼレットコンにまたもや引き分け、最後赤単に負けて3-1-2。
びっみょー。
そして今回前日から通して9回戦回してみた感想としては、
・墨蛾(笑)
まあ、やはり色拘束のキツさは相変わらずだった。特に、オープニングハンドに墨蛾が二枚来たりすると殺意が湧くレベル。
・ギデオン・ジュラ
Caw-bladeというデッキでは、なにをおいても投入され、除去兼フィニッシャーとして活躍しているであろうこのPW。+2でブロッカーを退け、剣を背負って果敢に攻撃する。特に、ミラーマッチにおいてはその強さは揺るぎないものがあり、剣を装備した生物かプレイヤーを、ジェイスを一身に受け止める姿は、誰もが認める、攻防兼ね備えたスーパーカード!…なんて思っていた時期が、僕にもありました。
なんかね、重いのよ。そしてプレイしてもゲームは終わらない。相手に出されるとキレそうになるものの、自分で出すと大したことがない、この9回戦でいい仕事をした相手はというと、エルフの時のみ。ほとんど同様の理由でサイドの審判の日の解雇も決定。
・ミラディンの十字軍
あれ、デッキコンセプトが崩壊する音が聞こえるよ…?元々のコンセプトであった十字軍+剣というシナジーは、今絶たれた。
今回の失敗を踏まえて作ったデッキは、また今週末仕事のため、しばらく出番はなさそうだ。
メイキング・オブ・クソデッキ
2011年1月16日 TCG全般 コメント (1)先日、世界選手権会場で(なお、権利は持っていない)オーシさんに「日記はいつ終わるの?」と尋ねられたので答えておこう。俺の日記はエンドレスであると。繰り返すわけではなく、ただ結末、あるいはオチといった部分が欠如しているだけであると。
さて。
チラホラとミラディン包囲群の情報も出始め、現環境―もちろん、M11、ZEN、WWK、ROE、SOMのこと―ともお別れの時期が近づいてきた。勝手にこの環境におけるメタゲームの流れと、自分のデッキの移り変わりを振り返っていきたい。
実は、ミラディンの傷跡発売当時、俺のマジックに対するモチベーションは限りなく低下していた。
その頃のメタゲームは、まさにヴァラクート一強。ときおりおもしろそうなデッキは見かけるものの、ヴァラクートをメタり、いかにヴァラクートを妨害するか。そこに主眼がおかれていた。そして、その傾向は、現在も変わっていない。
しかし、それも無理はない。ヴァラクートに必要なパーツは、ただ土地を多く並べること。そして、タイタンあるいは報復者を設置すれば、ほぼゲーム終了。この強力なコンボデッキを止めるために、アンチヴァラクートとしてスタンダードをプレイする者は二つの方向性を見出していた。
一つは、ヴァラクートが対応できない、高速のビートダウンを仕掛けること。
そしてもう一つは、手札破壊や、カウンターなどを用いて、ヴァラクートを機能不全に陥れるコントロール。
話は逸れるが、こうして振り返ってみると、コンボを主軸としてビートダウン、そしてコントロールが共存していた環境であったのかもしれない。
やる気のなかった俺は、とりあえずコンボに手を出した。ミミックの大桶のカードパワーに注目し、黒単ミミックをプレイした…が、「ミミックの大桶をプレイする→再利用して嬉しい生物を墓地に送る→さらに3マナ支払い、コピートークンを場に出す」という、もっさりした動きは、高速化したビートダウンに到底間に合うものではなかった。
当時のビートダウンはといえば、上陸ボロスを筆頭に、同盟者、赤単などが主な選択肢としてあげられており、これらは一体あたりのアタックによるダメージ量が大きく、ブロッカーの必要性を強く感じた。そのため、聖句札の死者を大量の低マナアーティファクト(永遠溢れの杯、キマイラ的大群、伝染病の留め金など)とともに採用してみるも、やはりおまけに過ぎないアーティファクトのカードパワーはたかが知れており、結果としてデッキパワーの低下を下げていった。
カード単体の力の低さをシナジーで補うため、光明の大砲を採用するが、結果は惨憺たるもの。この根本から歪んでしまったデッキは、メタゲームの奔流の中で生きる場を見出すことは、遂に叶わなかった。
デッキ「黒茶単」
強迫 3
コジレックの審問3
キマイラ的大大群 1
破滅の刃2
血の署名4
永遠溢れの杯4
伝染病の留め金 2
聖句札の死者 4
光明の大砲 3
消耗の蒸気 2
弱者の消耗 1
精神ヘドロ 3
墓所のタイタン 2
ワームとぐろエンジン 1
他沼
デッキの終焉を感じ、次なるデッキ作製に着手する。
全体的なメタは、当然のことながら俺が負けている間にも流れ続けており、白単アーマーが勢力を伸ばしていた。
そこで、白緑青、バントカラーのアーマーデッキを作製する。シャーマン+蔦で絶え間ないビートダウンを行い、隙あらばアーマーで撲殺する。蔦の補助として謎鍛冶、トリンケットを採用。さらには生物が多く並ぶ特性を利用し、獣使いの昇天を投入。我ながら天才的だ。
デッキ「Armored Accension」
メムナイト 4
羽ばたき飛行機械 4
きらめく鷹 4
聖なる秘宝の探索 4
戦隊の鷹 4
獣相のシャーマン 4
謎鍛冶 2
礎石のまどうし 3
復讐蔦 4
獣使いの昇天 2
アージェンタムの鎧 2
土地23
そう確信するも、1-2・1-2の戦績で目が覚める。簡単な妨害で勝ち手段が消えてしまう、典型的な一人回し専用デッキであった。
なお、この頃には吸血鬼がそのデッキパワーを不動のものとし、多くのプレイヤーが巨大に膨れあがった血の座の吸血鬼に屠られていた。
俺は完全に方向性を見失った結果、チームスタンでは目覚めの領域バントビッグマナ(マナは出るけど何もしない)で置物(2-4)と化していた。
しかし、13種類のサイドボードスペースを圧迫したこのデッキは、元アイディアこそただの紙束だったものの、いくつかの天啓をもたらした。
デッキ「目覚めしものは」
シルヴォクの生命杖 1
呪文貫き2
探検 4
戦隊の鷹 4
マナ漏出 4
石鍛冶の神秘家 1
精神と肉体の剣 1
目覚めの領域 3
野生語りのガラク 2
審判の日 3
精神を刻む者、ジェイス 4
ギデオン・ジュラ 2
他忘れた
さて、青黒・青白コンが勢力を拡大し続ける現環境下において、ゲームスピードは明らかに遅くなってきている。
互いに島を置きあったとき、両プレイヤーはジェイスを着地させるタイミングを計り合い、ドローゴーのみでターンが過ぎていく。
こうしたゲーム展開において、所有マナの差を拡大させていくことは、ジェイスをプレイしつつカウンターを構えられることにつながるため、非常に強力な戦略である。
また、カルニの心臓の探検、肉体と精神の剣や光輝王の昇天、アージェンタムの鎧(と聖なる悲報の探索)など、現環境下は強力なエンチャント・アーティファクトで溢れかえっており、必然的に酸のスライムは腐ることはほとんどない…、どころか、場に出た後も墓所のタイタンが停まってくれる(ただし、トークンは殴ってくるが)など、メタゲームが鈍足化したために、かなり有効であると感じた。
そこで、バントビッグマナに酸スラを4枚つっこみ、さらに広がりゆく海を4枚、あげくの果てにはテラストドンをフィニッシャーとして採用する、バントランデスを作成。年末の晴れる屋スタンに突撃すると、元々捨てていた赤単以外に勝ち、4-1。ジョラーガの樹語りと際を当日に買ったり、電車の中で思いついたコブラを採用したりと、すごく適当なデッキ構成だった割には上出来といえる。
デッキ「鍋会 in Hanoi宅 」
1《広漠なる変幻地》
1《進化する未開地》
1《剃刀境の茂み》
3《金属海の沿岸》
2《天界の列柱》
4《地盤の際》
4《森》
3《島》
1《活発な野生林》
4《霧深い雨林》
2《新緑の地下墓地》
4《ジョラーガの樹語り》
4《水蓮のコブラ》
2《草茂る胸壁》
4《酸のスライム》
2《テラストドン》
1《呪文貫き》
2《漸増爆弾》
4《広がりゆく海》
4《マナ漏出》
4《精神を刻む者、ジェイス》
1《滞留者ヴェンセール》
1《決断の手綱》
サイド
1《ミミックの大桶》
1《複製の儀式》
1《失脚》
3《ペラッカのワーム》
2《絡み線の壁》
3《強情なベイロス》
1《自然の要求》
1《呪文貫き》
2《召喚の罠》
しかし、現段階での出来には不満を抱いていた。適当に作っただけあって、メイン・サイド共にかなり怪しいパーツが多い(特に、漸増爆弾を起動すると相手よりも自分の被害が甚大となる)。バントカラーって言っても、白いカードはヴェンセールのみだったし。
というわけで、白い部分を黒に変え、フィニッシャーとして墓所のタイタンを起用。
デッキ「ブラックマトリックス」
極楽鳥 4
水蓮のコブラ 4
吸血鬼の夜鷲4
酸のスライム 4
墓所のタイタン 4
呪文貫き 3
マナ漏出 4
精神を刻む者、ジェイス 4
複製の儀式 1
召還の罠 2
他、地盤の際3含む土地
このカードは出すだけで簡単に勝てて楽だが、デッキ全体としてはいまいちパッとしない。特に前段にある、「マナ差を広げてカウンターを構え、ジェイス」の動きが出来ればいいが、こちらのマナクリ部分が、相手にはハンデス・除去となっているため、こうした戦略が通用しないことが非常に多い。
そもそも、当初のコンセプトである、酸のスライムで相手の土地を壊し、機能不全に陥れるランデス戦略と、マナを残して相手の脅威に対応していく、パーミッション戦略がかみ合っていないことは明白だった(2週間以上気がつかなかったが)。
ここまで先週の田都記念のできごと。1-3ドロップを経て、心が折られかけ、更なるメスを入れようと試みる。カウンターをハンデスに入れ換え、メインフェイズからごりごり動いていけるようにする。この時点で青いカードは新ジェイスおよび、複製の儀式、そしてサイドの呪文貫きのみとなった。
サイドの呪文貫きについても、実質的にはコジレック・強迫・秋の帳で代用可能であるため、デッキが青い必要は、ほぼなくなる。新ジェイスだけは他のカードで代用が効かない、超パワーカードであるが、アグロな方向性へとデッキが舵を切った今、切り捨てられた。緑黒青という、不安定なマナベースであったことも要因の一つであったが。
ついに、青が切り捨てられ、赤へと差し替えられる。黒赤緑…そう、ジャンドカラーへと舵を切る。
デッキ「ジャンド」
極楽鳥 4
水蓮のコブラ 4
吸血鬼の夜鷲 3
ゴブリンの廃墟飛ばし 4
酸のスライム 4
墓所のタイタン 4
コジレックの審問 3
強迫2
稲妻 3
不気味な発見 1
召還の罠3
地盤の際2含む土地25
でPWCでは4-2。
当たった相手は
青黒(カカオ氏)○
白単アーマー○
白緑黒蔦シャーマン○
青黒(あっきー)×
赤緑ヴァラクート(AKKA)×
上陸ボロス(Hanoi)○
という感じだったが、一回戦目の青黒は相手の事故に助けられていたため、二大メタである青黒・ヴァラクートに対して、現状の構成ではあまり勝てていないという問題点が再び浮上。
また、黒黒・赤赤・緑緑を3マナ以降に要求するという、鬼のようなマナベースの問題もきつく、更なる改善が求められた。
しかし、赤を加えて除去を多くサイドにとることによって、ビートダウン体制が格段に向上した手ごたえはあった。次回にはもうすこしマシな構成になると思う。
もうじき新エキスパンションが発売するのとともに、環境は激変していくことと思うが、今後も楽しくマジックをしていくために、多くの電波を受信していこうと思う。
終わり。
さて。
チラホラとミラディン包囲群の情報も出始め、現環境―もちろん、M11、ZEN、WWK、ROE、SOMのこと―ともお別れの時期が近づいてきた。勝手にこの環境におけるメタゲームの流れと、自分のデッキの移り変わりを振り返っていきたい。
実は、ミラディンの傷跡発売当時、俺のマジックに対するモチベーションは限りなく低下していた。
その頃のメタゲームは、まさにヴァラクート一強。ときおりおもしろそうなデッキは見かけるものの、ヴァラクートをメタり、いかにヴァラクートを妨害するか。そこに主眼がおかれていた。そして、その傾向は、現在も変わっていない。
しかし、それも無理はない。ヴァラクートに必要なパーツは、ただ土地を多く並べること。そして、タイタンあるいは報復者を設置すれば、ほぼゲーム終了。この強力なコンボデッキを止めるために、アンチヴァラクートとしてスタンダードをプレイする者は二つの方向性を見出していた。
一つは、ヴァラクートが対応できない、高速のビートダウンを仕掛けること。
そしてもう一つは、手札破壊や、カウンターなどを用いて、ヴァラクートを機能不全に陥れるコントロール。
話は逸れるが、こうして振り返ってみると、コンボを主軸としてビートダウン、そしてコントロールが共存していた環境であったのかもしれない。
やる気のなかった俺は、とりあえずコンボに手を出した。ミミックの大桶のカードパワーに注目し、黒単ミミックをプレイした…が、「ミミックの大桶をプレイする→再利用して嬉しい生物を墓地に送る→さらに3マナ支払い、コピートークンを場に出す」という、もっさりした動きは、高速化したビートダウンに到底間に合うものではなかった。
当時のビートダウンはといえば、上陸ボロスを筆頭に、同盟者、赤単などが主な選択肢としてあげられており、これらは一体あたりのアタックによるダメージ量が大きく、ブロッカーの必要性を強く感じた。そのため、聖句札の死者を大量の低マナアーティファクト(永遠溢れの杯、キマイラ的大群、伝染病の留め金など)とともに採用してみるも、やはりおまけに過ぎないアーティファクトのカードパワーはたかが知れており、結果としてデッキパワーの低下を下げていった。
カード単体の力の低さをシナジーで補うため、光明の大砲を採用するが、結果は惨憺たるもの。この根本から歪んでしまったデッキは、メタゲームの奔流の中で生きる場を見出すことは、遂に叶わなかった。
デッキ「黒茶単」
強迫 3
コジレックの審問3
キマイラ的大大群 1
破滅の刃2
血の署名4
永遠溢れの杯4
伝染病の留め金 2
聖句札の死者 4
光明の大砲 3
消耗の蒸気 2
弱者の消耗 1
精神ヘドロ 3
墓所のタイタン 2
ワームとぐろエンジン 1
他沼
デッキの終焉を感じ、次なるデッキ作製に着手する。
全体的なメタは、当然のことながら俺が負けている間にも流れ続けており、白単アーマーが勢力を伸ばしていた。
そこで、白緑青、バントカラーのアーマーデッキを作製する。シャーマン+蔦で絶え間ないビートダウンを行い、隙あらばアーマーで撲殺する。蔦の補助として謎鍛冶、トリンケットを採用。さらには生物が多く並ぶ特性を利用し、獣使いの昇天を投入。我ながら天才的だ。
デッキ「Armored Accension」
メムナイト 4
羽ばたき飛行機械 4
きらめく鷹 4
聖なる秘宝の探索 4
戦隊の鷹 4
獣相のシャーマン 4
謎鍛冶 2
礎石のまどうし 3
復讐蔦 4
獣使いの昇天 2
アージェンタムの鎧 2
土地23
そう確信するも、1-2・1-2の戦績で目が覚める。簡単な妨害で勝ち手段が消えてしまう、典型的な一人回し専用デッキであった。
なお、この頃には吸血鬼がそのデッキパワーを不動のものとし、多くのプレイヤーが巨大に膨れあがった血の座の吸血鬼に屠られていた。
俺は完全に方向性を見失った結果、チームスタンでは目覚めの領域バントビッグマナ(マナは出るけど何もしない)で置物(2-4)と化していた。
しかし、13種類のサイドボードスペースを圧迫したこのデッキは、元アイディアこそただの紙束だったものの、いくつかの天啓をもたらした。
デッキ「目覚めしものは」
シルヴォクの生命杖 1
呪文貫き2
探検 4
戦隊の鷹 4
マナ漏出 4
石鍛冶の神秘家 1
精神と肉体の剣 1
目覚めの領域 3
野生語りのガラク 2
審判の日 3
精神を刻む者、ジェイス 4
ギデオン・ジュラ 2
他忘れた
さて、青黒・青白コンが勢力を拡大し続ける現環境下において、ゲームスピードは明らかに遅くなってきている。
互いに島を置きあったとき、両プレイヤーはジェイスを着地させるタイミングを計り合い、ドローゴーのみでターンが過ぎていく。
こうしたゲーム展開において、所有マナの差を拡大させていくことは、ジェイスをプレイしつつカウンターを構えられることにつながるため、非常に強力な戦略である。
また、カルニの心臓の探検、肉体と精神の剣や光輝王の昇天、アージェンタムの鎧(と聖なる悲報の探索)など、現環境下は強力なエンチャント・アーティファクトで溢れかえっており、必然的に酸のスライムは腐ることはほとんどない…、どころか、場に出た後も墓所のタイタンが停まってくれる(ただし、トークンは殴ってくるが)など、メタゲームが鈍足化したために、かなり有効であると感じた。
そこで、バントビッグマナに酸スラを4枚つっこみ、さらに広がりゆく海を4枚、あげくの果てにはテラストドンをフィニッシャーとして採用する、バントランデスを作成。年末の晴れる屋スタンに突撃すると、元々捨てていた赤単以外に勝ち、4-1。ジョラーガの樹語りと際を当日に買ったり、電車の中で思いついたコブラを採用したりと、すごく適当なデッキ構成だった割には上出来といえる。
デッキ「鍋会 in Hanoi宅 」
1《広漠なる変幻地》
1《進化する未開地》
1《剃刀境の茂み》
3《金属海の沿岸》
2《天界の列柱》
4《地盤の際》
4《森》
3《島》
1《活発な野生林》
4《霧深い雨林》
2《新緑の地下墓地》
4《ジョラーガの樹語り》
4《水蓮のコブラ》
2《草茂る胸壁》
4《酸のスライム》
2《テラストドン》
1《呪文貫き》
2《漸増爆弾》
4《広がりゆく海》
4《マナ漏出》
4《精神を刻む者、ジェイス》
1《滞留者ヴェンセール》
1《決断の手綱》
サイド
1《ミミックの大桶》
1《複製の儀式》
1《失脚》
3《ペラッカのワーム》
2《絡み線の壁》
3《強情なベイロス》
1《自然の要求》
1《呪文貫き》
2《召喚の罠》
しかし、現段階での出来には不満を抱いていた。適当に作っただけあって、メイン・サイド共にかなり怪しいパーツが多い(特に、漸増爆弾を起動すると相手よりも自分の被害が甚大となる)。バントカラーって言っても、白いカードはヴェンセールのみだったし。
というわけで、白い部分を黒に変え、フィニッシャーとして墓所のタイタンを起用。
デッキ「ブラックマトリックス」
極楽鳥 4
水蓮のコブラ 4
吸血鬼の夜鷲4
酸のスライム 4
墓所のタイタン 4
呪文貫き 3
マナ漏出 4
精神を刻む者、ジェイス 4
複製の儀式 1
召還の罠 2
他、地盤の際3含む土地
このカードは出すだけで簡単に勝てて楽だが、デッキ全体としてはいまいちパッとしない。特に前段にある、「マナ差を広げてカウンターを構え、ジェイス」の動きが出来ればいいが、こちらのマナクリ部分が、相手にはハンデス・除去となっているため、こうした戦略が通用しないことが非常に多い。
そもそも、当初のコンセプトである、酸のスライムで相手の土地を壊し、機能不全に陥れるランデス戦略と、マナを残して相手の脅威に対応していく、パーミッション戦略がかみ合っていないことは明白だった(2週間以上気がつかなかったが)。
ここまで先週の田都記念のできごと。1-3ドロップを経て、心が折られかけ、更なるメスを入れようと試みる。カウンターをハンデスに入れ換え、メインフェイズからごりごり動いていけるようにする。この時点で青いカードは新ジェイスおよび、複製の儀式、そしてサイドの呪文貫きのみとなった。
サイドの呪文貫きについても、実質的にはコジレック・強迫・秋の帳で代用可能であるため、デッキが青い必要は、ほぼなくなる。新ジェイスだけは他のカードで代用が効かない、超パワーカードであるが、アグロな方向性へとデッキが舵を切った今、切り捨てられた。緑黒青という、不安定なマナベースであったことも要因の一つであったが。
ついに、青が切り捨てられ、赤へと差し替えられる。黒赤緑…そう、ジャンドカラーへと舵を切る。
デッキ「ジャンド」
極楽鳥 4
水蓮のコブラ 4
吸血鬼の夜鷲 3
ゴブリンの廃墟飛ばし 4
酸のスライム 4
墓所のタイタン 4
コジレックの審問 3
強迫2
稲妻 3
不気味な発見 1
召還の罠3
地盤の際2含む土地25
でPWCでは4-2。
当たった相手は
青黒(カカオ氏)○
白単アーマー○
白緑黒蔦シャーマン○
青黒(あっきー)×
赤緑ヴァラクート(AKKA)×
上陸ボロス(Hanoi)○
という感じだったが、一回戦目の青黒は相手の事故に助けられていたため、二大メタである青黒・ヴァラクートに対して、現状の構成ではあまり勝てていないという問題点が再び浮上。
また、黒黒・赤赤・緑緑を3マナ以降に要求するという、鬼のようなマナベースの問題もきつく、更なる改善が求められた。
しかし、赤を加えて除去を多くサイドにとることによって、ビートダウン体制が格段に向上した手ごたえはあった。次回にはもうすこしマシな構成になると思う。
もうじき新エキスパンションが発売するのとともに、環境は激変していくことと思うが、今後も楽しくマジックをしていくために、多くの電波を受信していこうと思う。
終わり。
二日目である。
ホテルには時計もなかったため、苦労して時差を計算したおかげで、iphoneからは現地時間の七時にアラームが流れた。
目覚めてすぐ思ったこと、それは「腹減った」であったが、前述のとおり買いだめしていた食料はなく、チェックインの際に「朝飯はいらん(いくら取られるのかよくわからんし)」と伝えてしまったため、ここに留まっていても腹が脹れることはない。
何より、会場までの所要時間が本当に不透明であるため、本日行われるPTQ(なお、現時点では「来年度最初に行われるプロツアーの予選」としか発表されていなかった)出場を見越した起床時間であった。
また、このホテルには灰皿が無いため(このホテル、ホントに何もねぇな!)、予備のデッキケースに水を入れ、灰皿代わりに朝の一服を済ませる。ちなみに、これを伝えたら友達に「この罰当たりが!」と怒られた。
そして、干していた洗濯物を整理して準備完了。ホテルを飛び出す。
アムステルダムの朝は、まだ真っ暗で且つ、寒かった。やはり、今現在の俺のようにTシャツでうろつく気温ではない。
震えながら、昨日同様、薄暗い街中をうろつく。もちろん、徒歩で会場まで行き着こうという無謀な計画を実行しようとしているわけではない。タクシーを捕まえようとしているのだ…が、薄暗さと比例するがごとく、道路にはサッパリ車の往来がない。たまにタクシーを見つけても、日本式「ヘイタクシー(右手を掲げる)」では全然停まらない。いったいどういうことか。オランダ式タクシー駐車術は、何か特殊な儀式でも必要なのだろうか…。
そんなことを考えながらふらふらと彷徨っていると、中央分離帯の一角に、大挙としてタクシーが停まっているではないか。そう、ここオランダでは、タクシーはそこらを突っ走っているものを無理矢理停める物ではなく、タクシーステーションで油を売っている物を捕まえるのであった!
ようやく捕まえたタクシーに、例によってiphoneに表示された会場住所を突きつけ、再びコンベンションファクトリーへ。時は8時ちょうど。ようやく日が昇り始め、辺りを照らし出していた。
そして、会場は、まだ開場していなかった。
早すぎた!へし折れそうな心をなんとか押しとどめ、空いた時間を有効活用すべく周辺をうろつくことにする。
昨日ちょっと散策した会場横の工場地帯は荒廃しすぎていて本当に怖いので、逆方向の線路側へと歩き出す。確か、昨日乗ったタクシーはこっちの方面から来ていて、道中には「アムステルダム中央駅」があったはず。開場時間まで一時間もあるため、とりあえず駅をめざして歩き始まる。道中に飯屋の一軒もあるだろう、という見通しも存在した。
しかし、30分かけて中央駅まで歩いてみたものの、途中にあったSUBWAYも開店時間は九時からと表示されていて、食事がとれる場所はなかった。コンビニも無かった。本当にないない尽くしで、自分はいったいなんなのだろうかと自問自答しながら中央駅から見える水平線を眺める。元来埋立地であるアムステルダムの海は、工業排水のせいか、絶望的に汚かった。というか、なんかカラフルだった。
仕方がないので空腹を抱えたまま、再び会場へ。今度はすでに開いており、まっすぐPTQの参加受付を済ませる。
始まる前に、昨日も食べた食事ブースでハンバーガーでも食べようか、と画策するも、こちらも早すぎるためか、まだ開店していない。
そんなこんなでPTQ開始。M11シールドである。ラスゴ・マイコンを要するなかなか強力なパックをいただき、青白へ。
初戦を勝利で飾り、にやにやしていると、今回のプロツアーに参加している、数少ない知人の一人、デミゴッドくんがやってきた。聞くと、今日は特になにかあるわけではないが、一応会場まで足を運んだそうな。
デミゴッドくんに、サイドイベントとして催されているスタントーナメント(優勝はスタンフォーマットのカード、フルフォイルセット!)へ出場を勧め、念のため持ってきていたキムラーバントをデッキごと貸し出す。ただし、「祝い袋」スリーブは断固として拒否されたので、二人でスリーブを入れ換え、送り出す。
マイキムラーバントを駆り、勝ち続けるデミゴッドくんとは裏腹に、俺は7回戦目でついに二度目の敗北を喫し、息絶える。
当日の夜中にはミラディンの傷跡プレビューが予定されていたが、まだ5時ぐらいで、プレビュー開始は9時過ぎ…。俺は、それまで会場に居残り続けるのが非常に無駄な気がして、それならばせっかくオランダに来たことだし観光しよう!と思い立ち、再びアムステルダムの街中を歩き出した。
とは言ったものの、当然オランダの下調べなどしているわけもなく、iphoneとにらめっこしながら街中をうろつくことになる。
入念なリサーチの末、オランダの観光名所は、飾り窓地帯(いわゆる売春地帯のようなもの)と、アンネの家、ゴッホミュージアムなどが有名どころのようだと突き止める。しかしまあ、道がわからないので本当に適当に歩く。昨日のように全財産を持ち歩いていないことと、見知らぬ街を徘徊することにも慣れてきたことが相まってか、特に周囲を警戒することも、「怖いからホテルに帰りたい」という擬似ホームシックにもかからずに、リラックスしながら進むことができた。一応、闇雲に類手いるわけではなく、朝にタクシーで来た道を進み、ホテルの方角を目指しているつもりだった。
そうこうしていると、巨大な城?教会?のようなものが眼前に現れる。
先ほど見た観光名所案内には、確か飾り窓地帯は、旧教会の近くにある、とあったような気がする。つまり、この周辺に飾り窓地帯があるはず、俺ってやっぱ天才じゃーん!と一人寂しく自画自賛しながら、その教会周辺をうろついていると、あからさまにうじゃうじゃと観光客でごったがえしている、川沿いの小道が。案の定飾り窓地帯まで行き着いたようなのである。
人生適当にやってもなんとかなるよね、とか思いながら、噂の代わり窓地帯(red-light-district)を散策してみる。右も左も、老若男女を問わない人の群れ。時間がまだ早いせいか、まだ閉まっている窓も多かったが、その名の通りの赤いイルミネーションに縁取られた窓ガラスの向こうで体をくねらす下着姿のねーちゃんたち。数軒ごとに現れる、ノゾキ部屋、マリファナミュージアム、エロティックミュージアム、大人のおもちゃ屋などのうさんくさい店の数々…。
その道はせいぜい片道数百メートル程度のものだったが、あまりにあけっぴろげに「エロエロエロエロエロエロ!」というエロス光線にやれらてすっかりハイになる。適当にバーに入りビールを引っかけて、とりあえずとばかりにノゾキ部屋に入ってみる。ノゾキ部屋では、金を払うと窓の向こうで裸のねーちゃんがセクシーダンスを踊っているのが一定時間見えて、金が切れるとまた見えなくなる、というシステムだった(1分1ユーロくらい?)。
ものは試し。とりあえず両替した2ユーロを入れてみると、中のねーちゃんにいきなり「ハロー?ハウドゥユドゥー?」とか話しかけられる。どうやら、金を払った人間の窓は向こうからも見えているようだ。唐突すぎるコンタクトに、もごもごと「アイムファイン」とかなんとか返す。少し時間が経過し、窓がまた見えなくなったの期にノゾキ部屋を後にして、再び飾り窓地帯を散策開始。
飾り窓地帯は、一周するごとに窓の向こうのねーちゃんたちの顔ぶれが変わっているし、脇道にも飾り窓の群れがあるしで、調子に乗って何周も何週もしてしまう。ノゾキ部屋にも三回くらい入る。もちろん入るごとにダンサーのねぇちゃんは変化しており、一回くらいは中でセクロスしているのを見物した。ねーちゃんはピザだったが。
これってクマ吉式無限ループ?いつ終わるともしれないこのループ作業に「無限ループって怖くね?」と心の中にいるもう一人の俺が囁く。
途中、マンガコミック屋さんを発見。中に入ってみると、ワンピ、ブリーチ、ドラゴンボール、金岡、ふしぎ遊技など、日本の有名どころコミックの外国語版(おそらく、ほぼ全て英語版)がずらりと揃っていて、ちょっと感動する。ここで、毎晩エクテンの調整につきあってくれたHanoiへ、感謝の気持ちをこめて、よつばと!の英語版をお土産として購入。
「せっかくのここまで来たんだから飾り窓ろうぜ…グヘヘ」と心の中のゲッペルさんが囁く、が、いつの間にか金がない。
今日持ってきた金は200ユーロで、PTQに出たり拡張アート・プレインズウォーカー・ニコルボーラスを買ったりして、手元にある金は残り70ユーロ程度。ホテルまで歩いて帰れるとはとても思えなかったので、飾り窓見学もそろそろ終了することにする。ちなみに、合計で10周くらいした。どこにそんな体力があったのかと、自分でも驚いた。
帰りのタクシーを探す前に、すぐ近くにあったスーパーへ寄る。そこで、ひげ剃り(三枚刃)、歯磨き粉、歯ブラシ、パン(朝飯用)、マンゴージュース(1リットル)を購入…、
「42ユーロ」
えっ
いくらなんでも高すぎない?病気?一瞬、自分の至らない英語力による幻聴かと疑ったが、
観光客だと見透かされて、ボッタクリ請求された可能性もあるが、ないとどうにもならんので、仕方なく払う。
本当にぎりぎりとなった懐具合だったが、なんとかホテルへタクシーで帰り着く。あとは、また「狼と香辛料」の続きを見ながらパンをかじり、洗濯もしてから眠る。
続く(次でたぶん終わり)
ホテルには時計もなかったため、苦労して時差を計算したおかげで、iphoneからは現地時間の七時にアラームが流れた。
目覚めてすぐ思ったこと、それは「腹減った」であったが、前述のとおり買いだめしていた食料はなく、チェックインの際に「朝飯はいらん(いくら取られるのかよくわからんし)」と伝えてしまったため、ここに留まっていても腹が脹れることはない。
何より、会場までの所要時間が本当に不透明であるため、本日行われるPTQ(なお、現時点では「来年度最初に行われるプロツアーの予選」としか発表されていなかった)出場を見越した起床時間であった。
また、このホテルには灰皿が無いため(このホテル、ホントに何もねぇな!)、予備のデッキケースに水を入れ、灰皿代わりに朝の一服を済ませる。ちなみに、これを伝えたら友達に「この罰当たりが!」と怒られた。
そして、干していた洗濯物を整理して準備完了。ホテルを飛び出す。
アムステルダムの朝は、まだ真っ暗で且つ、寒かった。やはり、今現在の俺のようにTシャツでうろつく気温ではない。
震えながら、昨日同様、薄暗い街中をうろつく。もちろん、徒歩で会場まで行き着こうという無謀な計画を実行しようとしているわけではない。タクシーを捕まえようとしているのだ…が、薄暗さと比例するがごとく、道路にはサッパリ車の往来がない。たまにタクシーを見つけても、日本式「ヘイタクシー(右手を掲げる)」では全然停まらない。いったいどういうことか。オランダ式タクシー駐車術は、何か特殊な儀式でも必要なのだろうか…。
そんなことを考えながらふらふらと彷徨っていると、中央分離帯の一角に、大挙としてタクシーが停まっているではないか。そう、ここオランダでは、タクシーはそこらを突っ走っているものを無理矢理停める物ではなく、タクシーステーションで油を売っている物を捕まえるのであった!
ようやく捕まえたタクシーに、例によってiphoneに表示された会場住所を突きつけ、再びコンベンションファクトリーへ。時は8時ちょうど。ようやく日が昇り始め、辺りを照らし出していた。
そして、会場は、まだ開場していなかった。
早すぎた!へし折れそうな心をなんとか押しとどめ、空いた時間を有効活用すべく周辺をうろつくことにする。
昨日ちょっと散策した会場横の工場地帯は荒廃しすぎていて本当に怖いので、逆方向の線路側へと歩き出す。確か、昨日乗ったタクシーはこっちの方面から来ていて、道中には「アムステルダム中央駅」があったはず。開場時間まで一時間もあるため、とりあえず駅をめざして歩き始まる。道中に飯屋の一軒もあるだろう、という見通しも存在した。
しかし、30分かけて中央駅まで歩いてみたものの、途中にあったSUBWAYも開店時間は九時からと表示されていて、食事がとれる場所はなかった。コンビニも無かった。本当にないない尽くしで、自分はいったいなんなのだろうかと自問自答しながら中央駅から見える水平線を眺める。元来埋立地であるアムステルダムの海は、工業排水のせいか、絶望的に汚かった。というか、なんかカラフルだった。
仕方がないので空腹を抱えたまま、再び会場へ。今度はすでに開いており、まっすぐPTQの参加受付を済ませる。
始まる前に、昨日も食べた食事ブースでハンバーガーでも食べようか、と画策するも、こちらも早すぎるためか、まだ開店していない。
そんなこんなでPTQ開始。M11シールドである。ラスゴ・マイコンを要するなかなか強力なパックをいただき、青白へ。
初戦を勝利で飾り、にやにやしていると、今回のプロツアーに参加している、数少ない知人の一人、デミゴッドくんがやってきた。聞くと、今日は特になにかあるわけではないが、一応会場まで足を運んだそうな。
デミゴッドくんに、サイドイベントとして催されているスタントーナメント(優勝はスタンフォーマットのカード、フルフォイルセット!)へ出場を勧め、念のため持ってきていたキムラーバントをデッキごと貸し出す。ただし、「祝い袋」スリーブは断固として拒否されたので、二人でスリーブを入れ換え、送り出す。
マイキムラーバントを駆り、勝ち続けるデミゴッドくんとは裏腹に、俺は7回戦目でついに二度目の敗北を喫し、息絶える。
当日の夜中にはミラディンの傷跡プレビューが予定されていたが、まだ5時ぐらいで、プレビュー開始は9時過ぎ…。俺は、それまで会場に居残り続けるのが非常に無駄な気がして、それならばせっかくオランダに来たことだし観光しよう!と思い立ち、再びアムステルダムの街中を歩き出した。
とは言ったものの、当然オランダの下調べなどしているわけもなく、iphoneとにらめっこしながら街中をうろつくことになる。
入念なリサーチの末、オランダの観光名所は、飾り窓地帯(いわゆる売春地帯のようなもの)と、アンネの家、ゴッホミュージアムなどが有名どころのようだと突き止める。しかしまあ、道がわからないので本当に適当に歩く。昨日のように全財産を持ち歩いていないことと、見知らぬ街を徘徊することにも慣れてきたことが相まってか、特に周囲を警戒することも、「怖いからホテルに帰りたい」という擬似ホームシックにもかからずに、リラックスしながら進むことができた。一応、闇雲に類手いるわけではなく、朝にタクシーで来た道を進み、ホテルの方角を目指しているつもりだった。
そうこうしていると、巨大な城?教会?のようなものが眼前に現れる。
先ほど見た観光名所案内には、確か飾り窓地帯は、旧教会の近くにある、とあったような気がする。つまり、この周辺に飾り窓地帯があるはず、俺ってやっぱ天才じゃーん!と一人寂しく自画自賛しながら、その教会周辺をうろついていると、あからさまにうじゃうじゃと観光客でごったがえしている、川沿いの小道が。案の定飾り窓地帯まで行き着いたようなのである。
人生適当にやってもなんとかなるよね、とか思いながら、噂の代わり窓地帯(red-light-district)を散策してみる。右も左も、老若男女を問わない人の群れ。時間がまだ早いせいか、まだ閉まっている窓も多かったが、その名の通りの赤いイルミネーションに縁取られた窓ガラスの向こうで体をくねらす下着姿のねーちゃんたち。数軒ごとに現れる、ノゾキ部屋、マリファナミュージアム、エロティックミュージアム、大人のおもちゃ屋などのうさんくさい店の数々…。
その道はせいぜい片道数百メートル程度のものだったが、あまりにあけっぴろげに「エロエロエロエロエロエロ!」というエロス光線にやれらてすっかりハイになる。適当にバーに入りビールを引っかけて、とりあえずとばかりにノゾキ部屋に入ってみる。ノゾキ部屋では、金を払うと窓の向こうで裸のねーちゃんがセクシーダンスを踊っているのが一定時間見えて、金が切れるとまた見えなくなる、というシステムだった(1分1ユーロくらい?)。
ものは試し。とりあえず両替した2ユーロを入れてみると、中のねーちゃんにいきなり「ハロー?ハウドゥユドゥー?」とか話しかけられる。どうやら、金を払った人間の窓は向こうからも見えているようだ。唐突すぎるコンタクトに、もごもごと「アイムファイン」とかなんとか返す。少し時間が経過し、窓がまた見えなくなったの期にノゾキ部屋を後にして、再び飾り窓地帯を散策開始。
飾り窓地帯は、一周するごとに窓の向こうのねーちゃんたちの顔ぶれが変わっているし、脇道にも飾り窓の群れがあるしで、調子に乗って何周も何週もしてしまう。ノゾキ部屋にも三回くらい入る。もちろん入るごとにダンサーのねぇちゃんは変化しており、一回くらいは中でセクロスしているのを見物した。ねーちゃんはピザだったが。
これってクマ吉式無限ループ?いつ終わるともしれないこのループ作業に「無限ループって怖くね?」と心の中にいるもう一人の俺が囁く。
途中、マンガコミック屋さんを発見。中に入ってみると、ワンピ、ブリーチ、ドラゴンボール、金岡、ふしぎ遊技など、日本の有名どころコミックの外国語版(おそらく、ほぼ全て英語版)がずらりと揃っていて、ちょっと感動する。ここで、毎晩エクテンの調整につきあってくれたHanoiへ、感謝の気持ちをこめて、よつばと!の英語版をお土産として購入。
「せっかくのここまで来たんだから飾り窓ろうぜ…グヘヘ」と心の中のゲッペルさんが囁く、が、いつの間にか金がない。
今日持ってきた金は200ユーロで、PTQに出たり拡張アート・プレインズウォーカー・ニコルボーラスを買ったりして、手元にある金は残り70ユーロ程度。ホテルまで歩いて帰れるとはとても思えなかったので、飾り窓見学もそろそろ終了することにする。ちなみに、合計で10周くらいした。どこにそんな体力があったのかと、自分でも驚いた。
帰りのタクシーを探す前に、すぐ近くにあったスーパーへ寄る。そこで、ひげ剃り(三枚刃)、歯磨き粉、歯ブラシ、パン(朝飯用)、マンゴージュース(1リットル)を購入…、
「42ユーロ」
えっ
いくらなんでも高すぎない?病気?一瞬、自分の至らない英語力による幻聴かと疑ったが、
観光客だと見透かされて、ボッタクリ請求された可能性もあるが、ないとどうにもならんので、仕方なく払う。
本当にぎりぎりとなった懐具合だったが、なんとかホテルへタクシーで帰り着く。あとは、また「狼と香辛料」の続きを見ながらパンをかじり、洗濯もしてから眠る。
続く(次でたぶん終わり)
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