たいわん!! ~24日(土)~
2012年11月30日 TCG全般 コメント (2) 不意に、何かの気配を感じて、私は目を覚ました。
真っ暗になっているはずの室内には電灯がつき、がさがさと荷物を物色するような音がする。
ここは安全な日本ではない。
すわ、泥棒か!何か武器になるものは、と自らのベッド付近を見渡すが、頼りになりそうなものはと言えば、自らが頭を預けていた枕を盾に使える程度だろう。
目覚めたことを気取られぬよう、ゆっくりと周囲を確認すると、そこには。
ハノイが自分の荷物を一心不乱に漁っていた。
なお、時間は深夜の二時頃のことだった。
昨日の日記のとおり、みんなよりいち早く眠っていたハノイは、みんなよりいち早く目を覚ましていたのだ。
こんな深夜に何をしているのか問いただすと、自分の携帯を探しているというので、彼が眠った後に充電器にさした旨を伝え、再び眠りにつく。
というわけで、再び朝、今度はセットしておいたアラーム音で目を覚ます。時間は7時。ホテルの朝食開始時刻であり、8:45までに会場にて受付を済まさねばならないことから、この時間に起きることにしていた。
同室の仲間を叩き起し、さらに向かいの部屋に泊まったポケマスにも声をかけておく。
動きの鈍い皆を急かし、あまりおいしくない朝食を摂る。余談だが、台湾で食べた食事の中であまりおいしくない、と感じたのはこのときだけで、他の食事は本当にうまかった!
その朝食の席で、昨日のハノイが知らないうちに寝入った時のことを話す。シノレとの他愛もない会話にハノイは割り込み「いや、そういう感じの話じゃないんで」と寝言を言っていたのだ。
一見、人当たり良く感じるハノイに隠された、ネガティブな側面を目の当たりにして、我々の背筋を冷たいものが走る。この男、実は全てを否定する、陰湿な本性を隠し続けているのでないか。そんな不安をかき消すように、私はボールペンを手にした。そして、唯一人別部屋に宿泊するポケマスの部屋番号を忘れないよう、こんこんと眠り続けるハノイの素足に「206」と書き入れたのだった。
さて、そんなこんなでだらだらで支度を済ませて、会場へ向かうために再びMRTへと乗り込む。駅名のヒアリングはすでに放棄しており、車内の電光掲示板を頼りにしながら目的地である大坪林?(みんなつぶやき林/murmuring boskと呼んでいた)駅へとたどり着いた。
だが、会場にて受付を済ました私に、衝撃走る!
喫煙所が、どこにあるかわからない。
何をそんなくだらないことを、無いなら吸わなければいいじゃない。そう思う人も多いだろうが、喫煙者にとっては重大な事態である。なにせ、この会場にあと12時間近くも滞在しなければならないのだ。
なお、日本にいる間に行った下調べによると、台湾というところは喫煙について、非常にうるさいらしい。路上喫煙は罰金三万円(もちろん、外国人でも関係なく!)を課せられるとともに、周囲の人間は路上喫煙者を発見・通報した際には報奨金まで出るという。本当かどうか、どこがアウトの線引をされていたのか、未だにわからんが。
というわけで、それなりにマナーの良い喫煙日本人という体を保とうと決意していたのだが、そもそも「ここなら吸っても大丈夫だろう」と確信できる喫煙所がまるで見当たらないのだ、この国は。屋内禁煙、屋外もだめなら一体どうすればいいのだ、とフラフラと会場を彷徨い、事情に詳しそうなザパニーズをとっ捕まえては情報収集を試みるも、手ごたえなし。マジックのことならなんでも知っているウメ様も、喫煙者である工藤さんも知らないそうだからまるでお手上げである。
しかし、その時私は一人の目星をつけていた。
カードを握っているところより、圧倒的にタバコを吸っているところを見かけることが多い、ある男の姿を、会場から探していた。
その男の名は、齋藤友晴。
誰もが知る、カードショップ晴れる屋オーナーその人だ。上記の紹介では誤解を招くと思うが、休憩時間にいっつも喫煙所をご一緒するのだから、仕方あるまい。
会場内を隈なく探した結果、ようやく見つけ出し、喫煙所へと誘う(性的な意味で)。大会は間もなくパックチェックのシートオールが発表されるため、手早くすませてパックチェック、デッキ構築と進む。
絶望とは何だ。
絶望とはあれだ。これじゃない。これは幸せというんだ(棒)。
そんなゼツボウならぬシアワセパックをいただき、1-3。マジックができるシアワセを噛みしめといた。なお、対戦相手はすべて現地民でした。「現地民ってヌルいよね、ダブルブロックすると、その手があったか!みたいな感じだよね」とか言いながら、1byeから堂々の音速ドロップである。ヌルいのはワイやった、勝ち星をみんなに配って回る、はるばる日本の地からきた、一か月前倒しのサンタさんやったわ!
~今回のグランプリハイライト~
3ターン目、イゼット魔鍵からの、4ターン目ハイパーソニックで瞬殺!
なお、死んだのは私です。
とまぁ、半分壊れながら仲間の推移を見守る。結果はシノレが二日目抜け。唯一観光に前向きと思われるシノレが抜けたため、明日の予定は会場でのサイドイベントでぐちゃぐちゃすることに決まった。なお、ともはる氏はさして強くもなさそうなパックだったが、堂々の6-1(2byeのため、8-1)だった。プレイヤーとしての格が知れますな。
ともかく、初日9回戦のうち、5回戦で手空きとなってしまったためすることがなくて会場内をうろうろするうちに初日終了。
なお、初日突破したシノレは「かーっ、デッキ弱すぎてキツイっすわ、かーっ、見てみて!初日抜けたの奇跡っすわー!ほらほら、あんちゃん見てみて!」と周りの人間を煽り散らかしてて感じが良かった。
そんな、いい感じの面々で、晩飯へ。
ウメ様たちからもご一緒しようと誘われていたが、二日目プレイヤーに配慮し、会場最寄駅そばの汚い定食屋で頼み散らかす(相変わらず、ビールも頼んで一人500円くらいだった。ごっつぁんです)。
ホテルへと舞い戻り、パンツとTシャツ一丁で部屋をうろうろしているところを、ハノイに写真で取られて全世界へ向けて拡散される。こやつ、電子の世界を通じて俺を社会的に抹殺する気じゃあるめぇな。なお、ポケマスはちょっとマジックトークをするために部屋着に着替えてくる、といったまま帰ってくる気配がなかった。
こうして、二日目の夜も更けていった…。
生きる気力を失ったまま放浪を続けるポケマス。
たどり着いたトーナメントが彼に希望を教える。
ついに発動するラストドラフト。
ライアンチャンス阻止のため、最後の決戦を挑むシノレ。
空を裂くハノイ!赤い大地を疾走する、群れネズミ8+2号機!
次回たいわん?~25日(日)+26日(月)
さーて、最後までサービス、サービス?(だんだん飽きてきた)
真っ暗になっているはずの室内には電灯がつき、がさがさと荷物を物色するような音がする。
ここは安全な日本ではない。
すわ、泥棒か!何か武器になるものは、と自らのベッド付近を見渡すが、頼りになりそうなものはと言えば、自らが頭を預けていた枕を盾に使える程度だろう。
目覚めたことを気取られぬよう、ゆっくりと周囲を確認すると、そこには。
ハノイが自分の荷物を一心不乱に漁っていた。
なお、時間は深夜の二時頃のことだった。
昨日の日記のとおり、みんなよりいち早く眠っていたハノイは、みんなよりいち早く目を覚ましていたのだ。
こんな深夜に何をしているのか問いただすと、自分の携帯を探しているというので、彼が眠った後に充電器にさした旨を伝え、再び眠りにつく。
というわけで、再び朝、今度はセットしておいたアラーム音で目を覚ます。時間は7時。ホテルの朝食開始時刻であり、8:45までに会場にて受付を済まさねばならないことから、この時間に起きることにしていた。
同室の仲間を叩き起し、さらに向かいの部屋に泊まったポケマスにも声をかけておく。
動きの鈍い皆を急かし、あまりおいしくない朝食を摂る。余談だが、台湾で食べた食事の中であまりおいしくない、と感じたのはこのときだけで、他の食事は本当にうまかった!
その朝食の席で、昨日のハノイが知らないうちに寝入った時のことを話す。シノレとの他愛もない会話にハノイは割り込み「いや、そういう感じの話じゃないんで」と寝言を言っていたのだ。
一見、人当たり良く感じるハノイに隠された、ネガティブな側面を目の当たりにして、我々の背筋を冷たいものが走る。この男、実は全てを否定する、陰湿な本性を隠し続けているのでないか。そんな不安をかき消すように、私はボールペンを手にした。そして、唯一人別部屋に宿泊するポケマスの部屋番号を忘れないよう、こんこんと眠り続けるハノイの素足に「206」と書き入れたのだった。
さて、そんなこんなでだらだらで支度を済ませて、会場へ向かうために再びMRTへと乗り込む。駅名のヒアリングはすでに放棄しており、車内の電光掲示板を頼りにしながら目的地である大坪林?(みんなつぶやき林/murmuring boskと呼んでいた)駅へとたどり着いた。
だが、会場にて受付を済ました私に、衝撃走る!
喫煙所が、どこにあるかわからない。
何をそんなくだらないことを、無いなら吸わなければいいじゃない。そう思う人も多いだろうが、喫煙者にとっては重大な事態である。なにせ、この会場にあと12時間近くも滞在しなければならないのだ。
なお、日本にいる間に行った下調べによると、台湾というところは喫煙について、非常にうるさいらしい。路上喫煙は罰金三万円(もちろん、外国人でも関係なく!)を課せられるとともに、周囲の人間は路上喫煙者を発見・通報した際には報奨金まで出るという。本当かどうか、どこがアウトの線引をされていたのか、未だにわからんが。
というわけで、それなりにマナーの良い喫煙日本人という体を保とうと決意していたのだが、そもそも「ここなら吸っても大丈夫だろう」と確信できる喫煙所がまるで見当たらないのだ、この国は。屋内禁煙、屋外もだめなら一体どうすればいいのだ、とフラフラと会場を彷徨い、事情に詳しそうなザパニーズをとっ捕まえては情報収集を試みるも、手ごたえなし。マジックのことならなんでも知っているウメ様も、喫煙者である工藤さんも知らないそうだからまるでお手上げである。
しかし、その時私は一人の目星をつけていた。
カードを握っているところより、圧倒的にタバコを吸っているところを見かけることが多い、ある男の姿を、会場から探していた。
その男の名は、齋藤友晴。
誰もが知る、カードショップ晴れる屋オーナーその人だ。上記の紹介では誤解を招くと思うが、休憩時間にいっつも喫煙所をご一緒するのだから、仕方あるまい。
会場内を隈なく探した結果、ようやく見つけ出し、喫煙所へと誘う(性的な意味で)。大会は間もなくパックチェックのシートオールが発表されるため、手早くすませてパックチェック、デッキ構築と進む。
絶望とは何だ。
絶望とはあれだ。これじゃない。これは幸せというんだ(棒)。
そんなゼツボウならぬシアワセパックをいただき、1-3。マジックができるシアワセを噛みしめといた。なお、対戦相手はすべて現地民でした。「現地民ってヌルいよね、ダブルブロックすると、その手があったか!みたいな感じだよね」とか言いながら、1byeから堂々の音速ドロップである。ヌルいのはワイやった、勝ち星をみんなに配って回る、はるばる日本の地からきた、一か月前倒しのサンタさんやったわ!
~今回のグランプリハイライト~
3ターン目、イゼット魔鍵からの、4ターン目ハイパーソニックで瞬殺!
なお、死んだのは私です。
とまぁ、半分壊れながら仲間の推移を見守る。結果はシノレが二日目抜け。唯一観光に前向きと思われるシノレが抜けたため、明日の予定は会場でのサイドイベントでぐちゃぐちゃすることに決まった。なお、ともはる氏はさして強くもなさそうなパックだったが、堂々の6-1(2byeのため、8-1)だった。プレイヤーとしての格が知れますな。
ともかく、初日9回戦のうち、5回戦で手空きとなってしまったためすることがなくて会場内をうろうろするうちに初日終了。
なお、初日突破したシノレは「かーっ、デッキ弱すぎてキツイっすわ、かーっ、見てみて!初日抜けたの奇跡っすわー!ほらほら、あんちゃん見てみて!」と周りの人間を煽り散らかしてて感じが良かった。
そんな、いい感じの面々で、晩飯へ。
ウメ様たちからもご一緒しようと誘われていたが、二日目プレイヤーに配慮し、会場最寄駅そばの汚い定食屋で頼み散らかす(相変わらず、ビールも頼んで一人500円くらいだった。ごっつぁんです)。
ホテルへと舞い戻り、パンツとTシャツ一丁で部屋をうろうろしているところを、ハノイに写真で取られて全世界へ向けて拡散される。こやつ、電子の世界を通じて俺を社会的に抹殺する気じゃあるめぇな。なお、ポケマスはちょっとマジックトークをするために部屋着に着替えてくる、といったまま帰ってくる気配がなかった。
こうして、二日目の夜も更けていった…。
生きる気力を失ったまま放浪を続けるポケマス。
たどり着いたトーナメントが彼に希望を教える。
ついに発動するラストドラフト。
ライアンチャンス阻止のため、最後の決戦を挑むシノレ。
空を裂くハノイ!赤い大地を疾走する、群れネズミ8+2号機!
次回たいわん?~25日(日)+26日(月)
さーて、最後までサービス、サービス?(だんだん飽きてきた)
コメント
最初にデッキを見せた時に、あんちゃんに
「これは弱過ぎてキレていい」
ってお墨付きをもらっとったんやで。
ていうか流石に弱かったと思うで