はじめてのえむおう ~私はこうしてMOを始めました~
2012年12月12日 TCG全般 自分は世の流行というものに、かなり鈍感であるという自覚はある。
思い返せば、自分用のpcを買ったのも二十歳を超えてからだったし、mixi、DN、そしてtwitterなど、乗り遅れたものを挙げれば枚挙に暇がない。
そんなご他聞に漏れず、私が乗り遅れていたもの、それがMOだった。
面白そうだというのはもちろんわかっていたが、未だに乗り遅れ続けている存在のひとつ、クレジットカードの未取得と相まって、その「面白そうなもの」に乗っかる機会を逃し続けてきた。
それまでは「なんで本物のカードを持っているのに、さらに金を出してバーチャルなカードデータを集めねばならんのか」という認識だったが、徐々にMOの立ち位置に変化が出てきたように思う。ちなみに、妄想です。念のため
それまでの「リアルで対戦相手がいないからMOでやるよ!」というものから、「多くのプレイヤーが切磋琢磨しているため、レベルも高く、メタの変化や最先端のデッキ調整にはもってこいだ」という変化。
無論、MOガチ勢の中では後半の理由は遥か昔から常識だったのだろう。ただ、時代に乗り遅れた三十路MTGプレイヤーにはその全体的な流れは伝わってこなかった。だが、ここに来てMO人口の増加がメタゲームをリアルのそれを追い越し、MOこそがシリアスプレイヤーの主戦場として取って代わるところまできているように思う。
そんな流れを、これまでは「まぁ物理的に無理だし(クレカ作るのめんどくさいし)」と指をくわえて見ていた訳だが、ある記事を目にした途端、その考えが180度の転換を果たした。
それは
アルファルファモザイク「マジック・ザ・ギャザリング詳しい人きて!」
http://alfalfalfa.com/archives/6070471.html
これである。
職場内での昼食休憩時などの暇な時間を、2ちゃんまとめを眺めて過ごしている三十路マジックプレイヤーは、当然この記事を開いた。
見てもらえばわかるとおり、今までマジックをやったことがない>>1がオンラインでマジックを始めたいのでアドバイスおくれ!という内容の記事だ。しかし、その中では同じくクレカを持っていない>>1に対し、なくてもできるよ!という旨のアドバイスがなされている。
これだ!
俺もこの>>1と同じ手法を用いれば、夢のMOデビューができる!
そう考えた俺は、冬のボーナスを握り締め、秋葉原へと向かった。
なぜなら、クレカだけでなく、自宅のPCもブチ壊れていたからだった。
とりあえず、一人でPCショップを巡るのも寂しい限りなので、近くに住んでいるLCを急遽呼び出し、秋葉原を散策する。
LCの召還には成功したものの、「これ終わったら俺、仕事の勉強するんだ…」などと彼は彼で仕事が忙しそうだ。下調べをしていたスペックよりも少し偉そうなPCと、「一緒に買うとお安くなりますよ!」というセールストークにまんまと騙されてモニターも衝動買いする。ついでにHDD、未だに封も切っていない金ののべぼう形USBフラッシュメモリなども買い込み、帰宅。
LCは自主学習を今頃しているのであろうか。そんな妄想をしながらの運転中、私にとってのMO先輩にあたるシノレから連絡をいただく。
そういえばシノレも召還しようとしていたんだった!軽く謝罪をしつつ、MOの導入について若干の連絡をする。
そしてセブンイレブンでV-preca10000円分を購入し、帰宅。
PCをセットし、一仕事終えたわーとばかりにその日はそこで就寝。
翌日、仕事を終えて帰宅し、MO開始の準備を整えるべく奮闘する。
まずはV-precaのアカウント取得、そしてセブンイレブンで購入した金額の登録。適当に案内通りに入力を済ませ、さらにV-precaの情報を元にPaypalの登録も行う。
ここまでは順調だったのだが、平行して行っていたMOのアカウント登録がなかなかうまくいかない。
一応、全ての項目は埋めたつもりだが、最後のスタートキット、$9.99をpaypalで支払うぜ!というところをクリックしても何も起こらないのだ。
これはもしや、日本円しか入っていないV-precaをドル両替する作業がどこかにあるのか、はたまたPaypal上に表示されている残高200円(Paypal講座取得時に引かれ、後に返金される)が$9.99に満たないからか、などいろいろ試してみるもギブアップ。
シノレ師匠に聞いてみることにする。
ワイ「かくかくこーゆーわけで、アカウントの取得がうまくいかない」
シノ「俺は簡単にできたけどなあ。住所とか入力した?」
ワイ「逆に入れるんだろ?たぶんできてると思うんだけどなあ。この会社名的なところは別に何もいれなくてもいいんでしょ?あ、そういえばこのポスタルコードってなに?」
シノ「郵便番号」
ワイ「謎は全て解けた」
以上のような馬鹿馬鹿しいやり取りを経て未入力の郵便番号もきちっと入れたところ、無事にアカウント取得が終了する。
その日はさらにMOのインスコを済ませ、操作方法はどうやったら学べるのか色々見てみたり、またもやギブしてシノレに聞いてみるもチュートリアルが見つからず、なんとなく最初にいただいた初心者用パックでリミテッド臭がプンプンするクソデッキを組んでみた後に就寝。初プレイを翌日に持ち越す。
今度は職場での軽い飲み会に付き合ったものの、八時前には帰宅して今度こそ!と目論む。昨晩のやり取りで判明したことは、どうやら彼のMOと私のMOはバージョンが違うであろうことと、どうやら私がインストールしたMOにはチュートリアルの類はなさそうだ、ということ。
ならばどうしたらいいか。
できれば、このリミテッドっぽいデッキで構築部屋に殴りこみ、対戦相手に多大な迷惑をかけながら操作方法を学ぶのは避けたい。そう考え、適当にグーグル先生の指示を仰ぐ。
すると、流石は世界にその名を馳せるグーグル先生、ひとつの動画を教えてくれた。それは、ニコニコのMO実況の一つで、完全な初心者がMOデビューを果たす、というものだった。
まさに現在の自分の状況と合致するその動画を食い入るように見る。そこで判明した一つの答えは、
ファントムリミテッドの存在だった。
ほとんどのみなさんはご存知だと思うが、このファントムリミテッドは主にMOビギナー(または、あまり金をかけずにMOを楽しみたいプレイヤー)などを対象として行われている、リミテッドだけど使ったカードは没収されるという形式のトーナメントである。
このファントム以下略はもちろんシールド、ドラフトの両方が完備されており、さらに新規プレイヤー専用?(初回にもらえるニュープレイヤーチケットを使用する)トーナメントも存在する。
俺は初陣をこのニュープレイヤーオンリーのファントムドラフトに選んだ。
待つこと30分、ついに4人のメンツがそろい(なぜか4ドラのみなのね)、俺のMOライフが、ゆっくりとその幕を上げていった…。
思い返せば、自分用のpcを買ったのも二十歳を超えてからだったし、mixi、DN、そしてtwitterなど、乗り遅れたものを挙げれば枚挙に暇がない。
そんなご他聞に漏れず、私が乗り遅れていたもの、それがMOだった。
面白そうだというのはもちろんわかっていたが、未だに乗り遅れ続けている存在のひとつ、クレジットカードの未取得と相まって、その「面白そうなもの」に乗っかる機会を逃し続けてきた。
それまでは「なんで本物のカードを持っているのに、さらに金を出してバーチャルなカードデータを集めねばならんのか」という認識だったが、徐々にMOの立ち位置に変化が出てきたように思う。ちなみに、妄想です。念のため
それまでの「リアルで対戦相手がいないからMOでやるよ!」というものから、「多くのプレイヤーが切磋琢磨しているため、レベルも高く、メタの変化や最先端のデッキ調整にはもってこいだ」という変化。
無論、MOガチ勢の中では後半の理由は遥か昔から常識だったのだろう。ただ、時代に乗り遅れた三十路MTGプレイヤーにはその全体的な流れは伝わってこなかった。だが、ここに来てMO人口の増加がメタゲームをリアルのそれを追い越し、MOこそがシリアスプレイヤーの主戦場として取って代わるところまできているように思う。
そんな流れを、これまでは「まぁ物理的に無理だし(クレカ作るのめんどくさいし)」と指をくわえて見ていた訳だが、ある記事を目にした途端、その考えが180度の転換を果たした。
それは
アルファルファモザイク「マジック・ザ・ギャザリング詳しい人きて!」
http://alfalfalfa.com/archives/6070471.html
これである。
職場内での昼食休憩時などの暇な時間を、2ちゃんまとめを眺めて過ごしている三十路マジックプレイヤーは、当然この記事を開いた。
見てもらえばわかるとおり、今までマジックをやったことがない>>1がオンラインでマジックを始めたいのでアドバイスおくれ!という内容の記事だ。しかし、その中では同じくクレカを持っていない>>1に対し、なくてもできるよ!という旨のアドバイスがなされている。
これだ!
俺もこの>>1と同じ手法を用いれば、夢のMOデビューができる!
そう考えた俺は、冬のボーナスを握り締め、秋葉原へと向かった。
なぜなら、クレカだけでなく、自宅のPCもブチ壊れていたからだった。
とりあえず、一人でPCショップを巡るのも寂しい限りなので、近くに住んでいるLCを急遽呼び出し、秋葉原を散策する。
LCの召還には成功したものの、「これ終わったら俺、仕事の勉強するんだ…」などと彼は彼で仕事が忙しそうだ。下調べをしていたスペックよりも少し偉そうなPCと、「一緒に買うとお安くなりますよ!」というセールストークにまんまと騙されてモニターも衝動買いする。ついでにHDD、未だに封も切っていない金ののべぼう形USBフラッシュメモリなども買い込み、帰宅。
LCは自主学習を今頃しているのであろうか。そんな妄想をしながらの運転中、私にとってのMO先輩にあたるシノレから連絡をいただく。
そういえばシノレも召還しようとしていたんだった!軽く謝罪をしつつ、MOの導入について若干の連絡をする。
そしてセブンイレブンでV-preca10000円分を購入し、帰宅。
PCをセットし、一仕事終えたわーとばかりにその日はそこで就寝。
翌日、仕事を終えて帰宅し、MO開始の準備を整えるべく奮闘する。
まずはV-precaのアカウント取得、そしてセブンイレブンで購入した金額の登録。適当に案内通りに入力を済ませ、さらにV-precaの情報を元にPaypalの登録も行う。
ここまでは順調だったのだが、平行して行っていたMOのアカウント登録がなかなかうまくいかない。
一応、全ての項目は埋めたつもりだが、最後のスタートキット、$9.99をpaypalで支払うぜ!というところをクリックしても何も起こらないのだ。
これはもしや、日本円しか入っていないV-precaをドル両替する作業がどこかにあるのか、はたまたPaypal上に表示されている残高200円(Paypal講座取得時に引かれ、後に返金される)が$9.99に満たないからか、などいろいろ試してみるもギブアップ。
シノレ師匠に聞いてみることにする。
ワイ「かくかくこーゆーわけで、アカウントの取得がうまくいかない」
シノ「俺は簡単にできたけどなあ。住所とか入力した?」
ワイ「逆に入れるんだろ?たぶんできてると思うんだけどなあ。この会社名的なところは別に何もいれなくてもいいんでしょ?あ、そういえばこのポスタルコードってなに?」
シノ「郵便番号」
ワイ「謎は全て解けた」
以上のような馬鹿馬鹿しいやり取りを経て未入力の郵便番号もきちっと入れたところ、無事にアカウント取得が終了する。
その日はさらにMOのインスコを済ませ、操作方法はどうやったら学べるのか色々見てみたり、またもやギブしてシノレに聞いてみるもチュートリアルが見つからず、なんとなく最初にいただいた初心者用パックでリミテッド臭がプンプンするクソデッキを組んでみた後に就寝。初プレイを翌日に持ち越す。
今度は職場での軽い飲み会に付き合ったものの、八時前には帰宅して今度こそ!と目論む。昨晩のやり取りで判明したことは、どうやら彼のMOと私のMOはバージョンが違うであろうことと、どうやら私がインストールしたMOにはチュートリアルの類はなさそうだ、ということ。
ならばどうしたらいいか。
できれば、このリミテッドっぽいデッキで構築部屋に殴りこみ、対戦相手に多大な迷惑をかけながら操作方法を学ぶのは避けたい。そう考え、適当にグーグル先生の指示を仰ぐ。
すると、流石は世界にその名を馳せるグーグル先生、ひとつの動画を教えてくれた。それは、ニコニコのMO実況の一つで、完全な初心者がMOデビューを果たす、というものだった。
まさに現在の自分の状況と合致するその動画を食い入るように見る。そこで判明した一つの答えは、
ファントムリミテッドの存在だった。
ほとんどのみなさんはご存知だと思うが、このファントムリミテッドは主にMOビギナー(または、あまり金をかけずにMOを楽しみたいプレイヤー)などを対象として行われている、リミテッドだけど使ったカードは没収されるという形式のトーナメントである。
このファントム以下略はもちろんシールド、ドラフトの両方が完備されており、さらに新規プレイヤー専用?(初回にもらえるニュープレイヤーチケットを使用する)トーナメントも存在する。
俺は初陣をこのニュープレイヤーオンリーのファントムドラフトに選んだ。
待つこと30分、ついに4人のメンツがそろい(なぜか4ドラのみなのね)、俺のMOライフが、ゆっくりとその幕を上げていった…。
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